いつも、不思議に思うんです。

「こんなにも自分に甘いのに、どうして分不相応な成果を出してこれたのだろう?」

と。


「シルク・ドゥ・ソレイユ」って、超人的な人、才能あふれる特別な人だけが出演できる場所、といったイメージがあるじゃないですか。

「TEDカンファレンス」って、スティーブ・ジョブズ氏、イーロン・マスク氏、ジェフ・ベゾス氏など、世界的な功績を持つ人がスピーチをする場所、といったイメージがあるじゃないですか。

そんな場所に、なぜ自分が出演することが出来たのか。


その答えは、「美学」「行動」の2つにありました。



3度ものガンを乗り越えた、高山知朗さん

先日、高山知朗さんという方と会食をする機会がありました。

>> オーシャンブリッジ高山のブログ


高山さんは株式会社オーシャンブリッジという会社の創業者の方で、7年ほど前に共通の友人の方を通じ知り合い、以後仲良くしていただいています。

可愛いお嬢様にも恵まれ、自社も順調に成長していた高山さんでしたが、実は不運にも癌を発症されたんです。それも、3度も。

5年後の生存率10%と言われる時期さえありましたが、諦めずに情報を集め、ついには最初の2回の癌(脳腫瘍、悪性リンパ腫)については、ほぼ治ったと言える状態に。

3度目の癌である白血病についても骨髄移植が成功し、現在は自宅で療養しながら普通の生活を送っていらっしゃいます。



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先日の感謝祭にもお越しくださいました


自ら会社を立ち上げ立派に育て上げられ、さらには大病を(しかも複数回も)克服された高山さん。

単に目上の方という事を越えた敬意を抱かずにはいられませんが、ご本人はとても謙虚な方で、それどころか、むしろ私に対しても敬意をもって接してくださいます。

立場やステージこそ違うものの、不思議と考え方の近い、時に鏡のようにすら感じる高山さんとの語らいを通じ気付いたのが、「美学」と「行動」でした。



美学に基づいた決断は、後悔が無い

人生は、様々な決断の連続です。

どのような決断においても、「必ずこれが正しい、正解」という選択肢があるケースは少なく、どのような選択をしたとしてもある程度の満足感と多少なりの後悔があり、それらの割合が選択肢によって異なる、というものではないでしょうか。


人間誰しも、後悔の少ない人生を歩みたいですよね。

その上で、人生を左右するような選択の際に意識するべきなのが、「美学」であると再認識したんです。


高山さんとの会話の中で、

「パフォーマーは舞台上では丸裸である。技術や演技の中に、その人の性格や人間性が必ずにじみ出る」

という持論を話す場面がありました。


そして、上記のセリフを自ら発した直後に、「では、自分の演技ににじみ出ている物って何だろう?」と自問自答したんです。


自分がこだわっている、パフォーマンスにおいて大切にしている要素。それは、「美学」でした。


例えば、音楽に合わせたリズムの取り方。あるいは、技の軌道や形状。

自分なりに、「このタイミングで、この形になるのが一番美しい」といったこだわりがあり、可能な限りそれに近づけるよう意識しています。

自己満足の部分もあるかもしれませんが、自分の納得のいく、最も気持ちのいいものをお見せしたい、と思っているんです。


そして、パフォーマンスにおいて強く意識している美学がある、と再認識すると同時に、自分は生き方においても美学を重んじていたのだと、高山さんとの会話の中で改めて気付きました。



パフォーマーとして生きていく道は決して平坦ではないけれど、自身の美学に反することはしない。

例えば、もし目の前に容易にお金を稼げる手段があったとしても、それが自分の美学に反するならば、絶対に選択することはしない。

これこそが自分の生き方だったのだな、と改めて気づくことが出来ました。


正直なところ、シルク・ドゥ・ソレイユやTEDカンファレンスに出演した今も、決して億万長者になったわけではなく(笑)、順調にいかないことだって、いくらでもあります。

けれど、様々な人生の岐路において、自身の美学に沿った選択をするよう心掛けてきたので、どのような結果になったとしても後悔はありません。

仮に良い結果にならなかったとしても、その結果にさえ満足できます。

今も豊かな人生をおくれているなと、日々実感しています。



人生を変えてきた「行動」と、パレートの法則


高山さんとの会話の中で気づいたもう一つの要素が、「行動」です。


私は自分に甘く、「常に100%の力で頑張り続けてきた」というわけでは決してありません。

にもかかわらず、なぜそこそこ大きな結果を出すことが出来たのか。

そのカギは、パレートの法則にありました。


ここではパレートの法則の詳細な説明は省きますが、簡単に言うと、以下のような内容です。

「1年の間に10個のプロジェクトに取り組んだとして、年末に振り返ると、成果の8割は、取り組んだ全プロジェクトのうち2個が生み出していた」

原因と結果の関係性は対等ではなく、一部の重要な要因が結果の大部分を生み出している、というものです。

>> パレートの法則とは - マーケティング用語 Weblio辞書


最近考えていた自分の特性の一つに、無意識にパレートの法則を活用していたのではないか、という物がありました。



私は、1年365日、常に100%の力で頑張り続けてきたわけではありません。

気が乗らないと先送りにしたり、怠惰に過ごしてしまう事も少なくありませんでした。


けれど、大きな結果を生み出すチャンス。

パレートの法則で言う、8割の結果を生み出すことにつながる重要な2割のチャンスにおいては、相応の努力をする事ができていたのではないか、と思い至ったのです。


「ここぞ」というチャンスを見抜く力。

これこそが自分の強みだったのではないか、と。



もう少し一般的な言い方をすると、うまく緩急をつけていた、とも言えるかもしれません。

大きな結果を生む可能性の低いプロジェクトにおいては力を抑え、ここぞという時には全力で取り組む。

過去の自分を振り返ると、日常において多少怠惰に過ごすことがあっても、人生の岐路となるチャンスにおいては全力で取り組んできたし、それが大きな成果を生んできたと感じます。


そして高山さんもまた、これに近い考えをお持ちでした。



高山さんは、ご自身の最近の考え方として、運命論のようなものを信じ始めている、とおっしゃっていました。

大病を乗り越えられたのは、そう運命づけられていたからではないか、という考え方です。


ただし、高山さんのおっしゃる運命論には補足があって、良い運命に乗るには自らの努力も必要だ、という考え方だそうです。

仮に良運に恵まれていたとしても、ただ運命に身を委ねているだけで本人が何もしないのでは、その運命からも外れてしまう。

高山さんご本人のケースで言えば、快方へ向かう運命はあらかじめ決められていたものかもしれないが、あくまでご本人が論文や資料を読み漁り情報収集し、ベストと思われる治療方針を選択したからこそ、良い運命に乗ることが出来た。


すなわち、我々2人の考えに共通するのは、「行動」こそが良運を引き寄せる、という事です。



人生を豊かにする、「美学」と「行動」の両輪

人生における様々な決断において指針となる、自分なりの美学を持つ事。


そして、常に100%の力で頑張り続けなくても良い。

ただし、「ここぞ」という時に向けて少しずつで良いから準備をしておき、その時が来た時に行動を起こす事。


この2点が、人生を豊かにする秘訣なのかもしれない。

そんな事を考えた、とても有意義な時間でした。



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綱島の喫茶店「カルディ」様にて、高山さんとお嬢様との3ショット



高山さん、学びの多い素敵な時間をありがとうございました!





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