麻婆丼をコンビニで買って「お箸とスプーンどちらをお付けしますか?」の問いに迷わずスプーン!!と応える、はるましんじです。


年明けから、ありがたいことなのですが一挙に仕事で制作させてもらうLINEスタンプの案件が増えまして、個人で制作する「自分が生み出したキャラクターのクリエイターズスタンプ」から少し遠のいておりました。。。(反省)


そんなことじゃイカン!!と作ってみたのがコチラの現在審査中、2016年制作第一弾「びっくらこき麻呂の悪ふざけ【日常編】」。

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今日はこちらを見ながら制作上、気をつけたポイントをブログにまとめてみようと思ってますー。

【台詞面】
1.男女問わず使いやすいこと
2.相手との関係性を気にせず使えること
3.あまり台詞を多用しないこと
4.今までの制作スタンプの送信回数が多いネタを中心にまとめる
5.インパクトのある覚えてもらいやすいタイトル名

【デザイン面】
1.丸みのあるキャラクター
2.多彩な表情パターン
3.キャラクター数を1セットで増やさない 
4.インパクトのある記憶に残るメイン画像

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1.男女問わず使いやすいこと
2.相手との関係性を気にせず使えること
 
まずは台詞面から「男女問わず使いやすいこと」「相手との関係性を気にせず使えること」これは僕らの時代劇スタンプではなかなか今まで難しい課題でした。「悪代官の悪だくみ」はどうしてもゲスで悪い台詞が多くなってしまうため、かなり仲の良い間柄では使いやすいのですが、そこまで親しくない人には使用を躊躇してしまう特性があったように思っています。(悪代官スタンプは元々のコンセプトがLINEトークでひっそりと企むためのスタンプだったから…というのもありますが)

あと女の人が悪代官をヘビロテで使うのも…多少無理があったかもしれません(笑)

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それはそれで悪代官は楽しく、多くのLINEユーザーさんに買って頂いているのですが、更に広くLINEユーザーの皆さんに受け入れてもらうには少しの段差のような感覚を与えてしまっていたかもしれません。

そのため自分たちの持ち味である時代劇&精密なディテールのデザインを武器に、これらの条件をクリアするため、今回は平安貴族の麻呂をメインテーマに作ろう!ということがまず制作の前提で決められました。
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麻呂、つまり貴族とか公家と言われているキャラはけっこう現在のアニメやゲームなどにも見られ、更に「麻呂眉(まろまゆ)」はカワイイの対象になっていたり。。。今回のデザインでは悪代官と同じ人が演じているのですが可愛らしく、愛嬌ある感じに台詞に合わせてもらった感もあります。

3.あまり台詞を多用しないこと
 
今までの制作させてもらったスタンプの送信回数を確認すると「わーっはっはっは」や「にやり」など端的で分かりやすい言葉のスタンプが多く使われていることが見えてます。そのため今回は麻呂の日常を「なるべく台詞を使わず」表現するカットを増やしてみました。台詞を付けようと思ったカットにも、あえて台詞カットして、使い手任せにしてみたり。
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とはいえ平安貴族のイメージも40カットの中で表現しなければいけないため、数点に絞ってあえて長文で使い所は微妙だけどキャラクターを象徴したり性格付けするためのカットを入れたりもしてみてはいます。やはり貴族の麻呂様のキャラクター性を40カットで伝えるというのも大切な要素ではあるかなーと思いまして。














4.今までの制作スタンプの送信回数が多いネタを中心にまとめる

今回は作りたいものを!!ではなく今までのスタンプから取ったデータを元にある程度、客観的にネタを厳選してみました。送信回数が多ければ多いほどに受信する数は増えていきますのでLINEスタンプがバズっていく場合には非常に大切な指標となります。この部分を考慮することと時代劇のディテールを大切にすることの比率に差があったのが「悪代官の悪だくみ」シリーズ。こちらは悪代官としてのイメージをどれだけLINEスタンプとして再現できるかに、ある意味で拘っていたため使用率度外視の台詞がドドーンと入っていたり、、これはこれで面白いのですが長期的に見ての拡散という意味で、今回は「時代劇の匂い・ディテール」という気をつけているポイントの優先順位を下げてみたと言ったところでしょうか。
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5.インパクトのある覚えてもらいやすいタイトル名

今回のタイトル「びっくらこき麻呂の悪ふざけ」になる前は「平安貴族の悪だくみ」でした。これも悪代官シリーズにやや引っ張られてしまっていて「平安貴族」だとどうしても印象に残らない、、、麻呂だとどうしても他の有名な麻呂キャラと混在する。それなら固有のお名前をつけてもいいんじゃないかと。びっくらこき麻呂というタイトルが決まったら後はメイン画像との相性を考えるわけですが。。。これは後段の【デザイン面】で気をつけた点にて。


それでは今度はデザイン面。これはラフ段階でかなり調整を加えた部分ですね。


【デザイン面】
1.丸みのあるキャラクター
2.多彩な表情パターン
3.キャラクター数を1セットで増やさない 

まず悪代官と同じ人ながら公家の丸みを帯びたディテールが伝わるように輪郭線を少し悪代官に比べて丸く作っています。ちょっと太った程度。
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でも無骨な武士である悪代官と、都で暮らす貴族だったらこれくらいの差が出るかなと思っての印象変更です。
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着色の際にも地肌を悪代官よりも薄く、さらに白粉(おしろい)を塗りたくった白い顔があまりにも白くなりすぎないよう、そして頬とクチの紅が可愛く入るように気をつけてみました。
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あと余談ですが貴族によく見られる「お歯黒(おはぐろ)」はやめてみました。イラストがちょっと汚く見えるので。こういった点も時代劇のリアルを追及せずにスタンプとしての使いやすさだったり受け入れやすさを追求した結果が反映されている今回の制作ポイントなのかもしれません。

2の多彩な表情。これは麻呂というキャラクターを作るにあたっては必須の制作ポイント。
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某有名時代劇の麻呂が世の中のイメージなんですが、この登場人物の顔芸はweb上では度々ネタにされるほど。。。LINEスタンプでは無表情というのもカテゴリーとしてはあるんですが麻呂を題材にしたキャラなので喜怒哀楽を更に際立たせた顔を40カットのなかにちりばめました。そうすることによってメイン画像をあえて無表情にしてみたんですが、それが映えるかなぁ。。。と。そんな気持ちもありました。

3のキャラクター数の話ですが、悪代官の反省点として登場キャラが回を追うごとに多くなって主役の悪代官が薄まる結果につながったかな。。という反省点から書かせてもらいました。時代劇のディテールを追及すると悪役だけでは雰囲気が作れないので「越後屋的な悪徳商人」「やられ役のおとっつぁん」や「用心棒の先生」が出てくるんですが、やはりこれは漫画ではなく40カットのLINEスタンプ。主役のイメージが薄まってしまってはいけません。多くて2キャラ~3キャラ程度に押さえてセットバランスを考えるようにしようと今後は思っています。 


4.インパクトのある記憶に残るメイン画像

色んな表情をしている麻呂だったんですがメインに入れる「びっくらこきまろ」という台詞と合わせて「びっくりしている表情」ではなんだかつまらなかったんです。そのためあえて「びっくらこきまろ!」というネタだけ2つにして本当にビックリしている顔を使いやすいセットにするために入れ、無表情のなんとも言えない顔で自身の名前なのか、それとも驚きが度を越しすぎて放心状態なのか・・・スタンプの使い手によって色々と使いやすいように無表情にしてみました。
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表情や余計なコメントを入れこまないことでスタンプの送信者の使いたいように作ってあげることがLINEスタンプ制作においては大事なポイントの1つなんではないかなぁと考えてみたのが今回のメイン画像にしっかりと投影されているように思ってます。


そんなわけでこういった考えの元に作ってみた「びっくらこき麻呂の悪ふざけ【日常編】」ですが、本当に2014年5月からクリエイターズマーケットに参戦してみて、お仕事と個人制作含めて数々作ってみたなかで感じたことをかなり学術的な下敷きにして作ってみたわけです。作りたいものを作りたいように作るのもクリエイターとしては楽しい作業であるんですがモノ作りにおいては、どうやって受け手である購入者やそれを受け取るLINEユーザーに受け入れてもらえるかをもっともっと比重高めて考えてみてもいいんじゃないかな。。。ってのが今更ながらではありますが2016年の制作方針です。好まれるものを楽しく真剣に作っていければ素敵だなって思いつつ。


びっくらこき麻呂は現在審査中なのでいつリリースできるかわかりませんが、もしもリリースの際には今日のブログと合わせて、改めて見てもらえる機会があれば嬉しいかな、、と思います。

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明日はスキーに行ってきます。はるましんじでしたー。