明け方の新聞配達が終わった後は、近くの24時間営業の店のどこかで朝食をとりながら読書タイムだ。

そこによく顔を合わせる年配の男性が2人いる。
常連客という意識が強いらしく、こちらに話しかけてくるとき所構わず声がデカい。
話をしたいなら僕の近くに来てから話せばいいのに、数メートル離れた席からこちらへ「おーい、新聞屋さんよぉ!」と声をかけてくる。
こういうとき、下手に顔なじみになったことを後悔する。言うまでもないが、仲間だと思われたくないのだ。

今日は「昼の仕事も、まだやってんの?」と3メートル離れたテーブルから声をかけてきた(周りに他の客はいなかった)。
連れのもう一人のオッサンが、それまで眠そうにして黙ってたくせに「ケケケケ…」と笑っている。
僕は笑い出したオッサンを一瞥しながら「はい」と答えたが、声が小さくて聞こえなかったらしく、席を立って近づいてきながら「まだやってんの?」と聴いてきた。
今度は聞こえる声で(このオッサンと話すときくらいの大きさで)「はい」と答えた。

「まだやってんの?」
「はい」
「まだやってんの?」
「はい」
「まだやってんの?」
「はい」
「まだやってんの?」
「はい」

同じ質問と答えを数回繰り返しながら、オッサンはこちらのテーブルまで来てしまった。

また、「まだやってんの?」と聞いてくる。

「いや、さっきっから俺、『はい』っつってますけど?」

「いや、聞こえなかったからよぉ…」

「だから聞こえる大きさで何回も『はい』って言ってんですけど?」

「いや、聞こえなかったからよ」

「はぁ? さっきから聞こえる声で言ってるでしょ? いったい何なの?」

連れのオッサンが、また「ケケケケ…」と笑っている。
こっちに来たオッサンは、もといた場所へ戻っていく。

ただ同じ場所に居合わせるだけなら、彼らはただの「声のデカいオッサンたち」なのだが、
ときどきこうしてワケの分からないやりとりに付き合わされることがある。

そういえば最初に会った頃なんか「ナニ日経なんて難しいの読んでんの?」と言われ、
内心、「まるで自分は勉強しないくせに、同級生が勉強しているところを見て焦って邪魔してくる中学生みたいだな…」と思った記憶がある。

なるほど、こちらにかけてくる言葉は一応疑問文の形だが、ハナから何も聞いちゃいないのだ。文字通りの野次馬だ。

オッサンが席に着く頃には、僕はネックウォーマーを首に通していた。こういう場に居座っていても良いことなど何も無いからだ。
挨拶もせずその場を去った。

こうしてブログやTwitterで書かなければ気が済まないほど、不愉快な気分を引きずっている。
ということは、僕は、彼らを「ただ無視すればいい」わけではなさそうだ。
さて、このオッサンらが絡んできた意味は、なんだったのだろうか。
どんな人でも、僕が気に留めたその人は、言わば「もう一人の自分」であり、
なりたい自分像を表しているのか、
逆に、どこかで人生の選択を間違えた自分の姿なのか、
どちらかだ。

今日絡んできたオッサンらは、僕がこの先、学びもしないで、行動もしないで年を取ってしまったらこうなるよという、未来の自分の姿だ。

まさかとは思うが、その「まさか」なのだ。
すでに、そういう未来の方にも一歩でも半歩でも踏み込んでしまっているのだ。
自分よりずっとテクノロジーに囲まれた学生時代を送ったデジタルネイティブ世代を羨んだりしてないで、
自分は自分の問題に向き合わなきゃいけない。
今日も前へ進む。

このところスライド動画で質問コーナーをやっていないけれど、質問箱は楽ませてもらっている。

【Peing質問箱】 https://peing.net/sugijin1979

【BoxFresh】 http://boxfresh.site/sugijin1979

Twitterの投稿数を増やそうとした当初、
自分から発したい言葉があるはずなのに、出てこないもどかしさがあった。

自分で話題を見つけるのが苦手でも、
相手から振られた話題を切り口にして広げていくことの方が得意なので試してみたら、
今のところ上手くいっている。

今日はPeingでこんな質問があった。
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僕は、どんな質問でも軽んじることなく、かつ、見たら原則即答にしている。

僕から見たら「なんだ、ピーマンくらい…」と思うようなことでも、
相手から見たら手強い敵に他ならないのだ。

もしかしたら、たまたまピーマンだったから良かっただけで、
僕もまた、無自覚にありもしない不安を膨らまして手をこまねいていることが、たくさんある。

ピーマンアレルギーだったら専門家の力を借りる領域だけど、
味が嫌いなだけなら、少しだけ我慢して口の中に入れてしまえば意外と簡単に好きになれるかもしれない。
もし好きになれなかったとしても、死にやしないから大丈夫。
身構えるほどの問題ではない。

きっと、僕の心の中に引っかかっていて煩わしい問題も、そんなピーマンばっかりなのだ。

見た目的には何かの怪物のような姿でも、意外と中身は空洞だったりする。

迷ったら前へ進め、だ。

確定申告の準備、しなきゃ。

動画の音声は一発録りではなく、
一文ごとあるいは一画面ごとに録っているので時間の調整はできないのですが、
なぜかだいたい5分前後になっています。
「巧みな言葉に騙されるな」シリーズ3本目。
本日のテーマは「あなたのためを思って…」という言葉に対する疑義です。

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