先日、冬の寒さが似合う映画監督

キムギドク作品を観にいってきました。

「悲夢」 ヒム

オダギリジョーさん主演なのですが、

独特において唯一無二な、

変質的な(笑)恋愛を描くこの監督。

嫌いではありません。

この方の映画では
たとえ叫んでも、狂乱していても

「静けさ」を感じる映像。

それが私の中の冬のイメージに合うからなのか、

思い返すと「無音」で映像が思い浮かぶ感じが

音を吸い込む雪景色とダブルからなのか、

夏でも春の季節設定でも

全体的にこの人の映画は「冬」なイメージ。

そしてその静けさこそが

キムギドク映画の人間の根本の孤独や美しさに通じているような。

今回は、

いつものキムギドク作品より

よりファンタジー傾向が強い様な気がします。

オダギリさんは全編日本語で話していて、

韓国語と日本語で普通に会話が繰り広げられていく。

そうそう、監督なら言語なんてなんの壁にも
なりませんよね。

昔の彼女の夢を見る男。

それに呼応してその男と同じ行動を、
昔の彼氏にしてしまう夢遊病の女。

好きな人がいると

「夢にでもいいから出てきてほしい」

と思ったり、

思いがけない人が夢に出てきて

「あの人元気かな?」と思いを馳せたり、

意外な自分の深層心理が直に出てきて

苦笑してしまうようなこともあるけれど。。。

夢を通じて運命的に、宿命的に出会う二人。

「睡眠する」という人間の3最大欲求の一つを
揺るがす人との関わり方は、

恋愛で二人で恋に落ちるという

同じ吸引力の、でも全く違う方向から

二人をぴったりと近づけて

本質をさらけ出させたのではないだろうか。

監督は「恋愛は夢のようなものだと思う」

と言っていた様だけれど、

出来るならば私は「喜夢」を

見続けたいものだと思いました[E:carouselpony]