そう考えるだけでカァっと胸の奥が温度を上げ、そのあとを追うように余熱の尾がなめらかに身体中を撫で上げる。その熱が爪の先まで伝えば、今度は反対に身体がぶると震えて、脳が寒いと訴える。
この体内の異常反応を夜の気温の所為にすべく、僕は両手で肩を摩って言ってみるのだ。「東京の夜は明るいな。」
クリスマスが好きだ。小さい頃からほとんど最近まで、この時期は家族や友人と集まって必ずホームパーティーを開いた。オレンジ色の調光ライトを落として、パンとビーフシチューを食べる。"Have yourself a merry little christmas"が終わるとCDが止まるから、それを合図に席を立ちもう一度一曲目からかけ直すのが僕の役。トランプや下らないゲームにはしゃいで、最後は友達とプレゼントを交換した。
こうして、店のショーウィンドウの向こうに飾られたツリーのオーナメントなんかを見れば、そんな事が走馬灯のように、いつでも頭に浮かぶんだ!
ふと、マッチ売りの少女が最後の一本の灯りを見届けた後のように、目の前が薄暗くなって、またすぐ身体がぶると震えた。
ああ今日は寒いなあ。


追伸
明日は、思いっきり楽しみます。

主人の愛を知らない犬が、コンビニの前ガードレールに繋がれて、餌の帰りを待ちわびる。
写真立ての中あの日の僕らがテーブルの上、ビールの空き缶越しに笑いかけている。
どっかで落としたイヤフォンは、どっかの路地の片隅で、今もあの音楽を流し続けている事だろう。
置き去りにされた10月26日、つまり今日は、不貞寝しながらそんな夢を見たという。
心の中でごめんと言いながら、今日の寝息を聞きながら、
修学旅行の前日みたいに不安で、初デートの前日みたいに血が茹って、BUMP OF CHICKENのライブ前日みたいに昂ぶりながら、
やはり今日の僕は、今日を置き去りに明日を想う愚か者にしかなれないようだ。
でも仕方ないんだこれはもう。
ムービーシーンでSKIPボタンを連打する少年のように、はやく明日になれ、しか頭の中心に無いのだ。

今日は前日。
明日の前日。

10/27 Wolves Tour 2018 Final.
渋谷WWWX
みんな、よろしく。

Wolves tour 2018
初日、2日目が終わりました。
何せ一年ぶりのツアー初めの2日間だったもんだから、
Wolvesという作品を、今の僕らを、
どれだけ受け入れて貰えるのかという漠然とした不安はやっぱりあったんだけれど、
そんな不安を見事に打ち砕いてくれたあなたの顔が、今も忘れらずにいます。
ツアーは始まったばかりで、これから10月まで続くけれど、
どの場所もたった一回ずつしか行けないんですよね。
そんな当たり前の事実を、改めて実感させられました。
そう感じられたのは、この2日間あなたから貰ったものがとてもとても大きくて、嬉しくて、過ぎてしまった事を悲しんでいる僕が今ここに居るからです。
この旅で乗り込むのは急行では無く鈍行列車、止まる駅全てで降りて、匂いや温度を感じて、写真を沢山撮って、可愛い付箋に一言感想メモまで添えて、それを1枚ずつWolves tour 2018というタイトルを付けたアルバムに飾ってゆくのです。
空白のページなど作ってしまわぬように、
しっかり立ち止まって、一つ残さず終点まで持っていきたいと思いました。

改めて、
千葉LOOK、横浜BB STREETに足を運んでくれて、
本当にありがとう。
行ってきます。

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