月別アーカイブ / 2019年04月

今年に入って弊社バルクオムでは
と、うれしいニュースが続きました。

国内の価格帯&販路別ではすでにトップシェア。全セグメントとしても、国内ではもう4〜5位まではこられたと見積もっています。
2020年には、少なくとも月次ベースでは(そのような調査を行うシンクタンクはありませんが)日本一のメンズスキンケアブランドにしようと思い、計画を固めています。

そうすると、国内はとにかく市場自体を広げる活動に専念し、いよいよ悲願である「グローバルNo.1」という目標に向けて本格的に勝負に出ることになります。
すでにアジアを中心に一定の評価を得られつつあると自負しつつも、数字としてはまだまだこれからです。

MtwOlq5kiC.jpg

ぼくがシェアとグローバルを強く意識しているのには、たくさん理由があります。
そもそも、プロダクトに自信がなければどこか一歩引いた営業やマーケティングになってしまう性分でした。本当に自信のあるものをつくるために、逆に世界一というゴール設定が必要だった。BULK HOMMEは、個人的な感覚を排して最高の品質、使用感を追求したラインナップであり、最初からグローバル競争の前提だったからこそ実現した処方なのです。

そして、やるからには圧倒的な1位になりたい。僅差でも、日本ばかりでつくった数字でもなく、世界中で認知される名実ともにナンバーワンブランド。
このプロセスを辿ることで、真にステークホルダーへの恩返しができ、社員に幸せを実現できるだけの経験とスキルセットが身につき、ユーザーへの価値還元最大化が可能になるのです。

韓国が広めたポップカルチャーも美容カルチャーも本当に素晴らしい。しかし、その美容大国ですらメンズコスメというカテゴリではグローバルブランドを生み出せていません。
それほどこの領域は世界中で難易度が高い。
だからこそ、日本がメンズビューティの分野を世界に先駆けてリードする立場になれる、そんな最後のチャンスであり瀬戸際だと気付いてしまったからこそ、ぼくは躍起になってグローバルシェアの獲得に向けオールインを続けています。

ふだん、SNSでは冗談まじりに「おれたちは仕事をしているんじゃない、伝説をつくっているんだ!」などと言っておりますが、今後も飛躍したトライを続けていくために鼓舞するおまじないのようなものなのです。

ゼロから化粧品ブランドを立ち上げ、6年が経過しました。
経営者の実務は組織の統制やファイナンスなど多岐にわたりますが、「BULK HOMMEで世界一の売上シェアを獲得する」という目的が非常に大きいため、自然とマーケティングについて頭を使う時間が長かったように思います。

おかげさまで社内に優秀なマーケターも育ってきましたが、こと「男性化粧品の販売機会を最大化する」というテーマに関しては、この数年間この世に存在する誰よりも深く真剣に悩み、実行してきたと自認しています。その経験から一般化できることを書き並べ、一流のマーケターを志す若きビジネスマンの参考になったらうれしく思います。
練度の高いコラムにまとめたい気持ちもありますが、スピード優先で散文のままTIPSとして記事にします。

◼︎マーケターの素養
・知的好奇心が非常に強くなければならない。次から次へと新しい事実を解明したい、仮説を証明せずにはいられない、そういう性格こそマーケター向きです。

・文章を書くことに秀でていなければならない。美文名文を生み出す必要はないが、数字の弱い会計士が許されないことと同じように、わかりやすい書類を書き、コピーライティングの良し悪しを選別する目が必要です。

◼︎一流マーケターになるための振る舞い
・マーケターのボスは、社長でもクライアントでもなくユーザーである。

・素直であること。プロセスにも結果にも、ひねくれたり言い訳をせず受け入れ、次の実行に活かします。

・背伸びと知ったかぶり禁止。知っている内容は、日々全力でアウトプットする。カッコつけてなんでもわかっているようなフリをする社会人は多いが、じつは知識というのは「わたしはここまでをわかっています」と表明することによって、その後もたらされるものです。やってみればすぐに実感します。

・通常の広告費の枠と別の扱いとしてチャレンジ枠を獲得し、小さな施策を実行して失敗も成功もたくさん経験すること。

・現象と原因をわけて考える。

・因数分解して考える。「ウェブ広告を活用したから売れた」という理解では素人。「ウェブのこの媒体で、こういう広告をこの設定でこの時期に展開したから認知度がX%向上し、Y円の売上に貢献した」と分解するのがマーケターの基本。

・攻めだけではなく、守りの施策も語れるようになりましょう。

・個人的な感覚で企画を判断しない。

・世にアウトプットされている成功施策はスクリーニングを経ているので、費用対効果と成功確度は自分で見積もりましょう。

・本をよく読む。経済学者の理論から著名ビジネスマンの仕事術まで、幅広く読みましょう。

・マーケターとしての知名度をあげる。いろんな商談が生まれますし、転職にも独立にもたいへん有利です。

・業界のセミナーに行かない。セミナーは、toBの製品をプレゼンテーションする機会であり、セールスのため以上の情報は得られない。知名度を高め、ギャラをもらえる立場になってから登壇するものとして参加しましょう。

・マーケティングはジェネラリストの仕事。生産にも会計にも幅広く興味を持ち、各部署に敬意を払って接しましょう。

・近視眼と俯瞰を両立する。普遍的な理論を学び、トレンドの手法も追い、ウェブにもリアルにも神経を巡らせ、微に入り細を穿つようにクリエイティヴを確認しましょう。

・売れなかったら自分のせい、売れたらみんなのおかげ。「おれが売ったんだ」では角が立つ。心構え論ですが、とても大事なことです。

↑このページのトップへ