月別アーカイブ / 2018年02月

狂おしいほどマンガが好きです。
母がマンガオタクで、子どものころはマンガであればといくらでも買ってもらえました。
小学校に入る前だか後だったかなあ。はじめて読んだマンガは、『らんま1/2』だった気がします。なので、当然ですが初恋の相手はシャンプーさんです。

推定することしかできませんが、これまでに1万冊以上は読んでいるはずです。いまもマンガ雑誌はかかさず6誌ほど追っています。単行本の新刊チェックも、マンガオタク友だちとの情報交換も欠かせません。
マンガを生業にしているプロを除いて、日本で一番マンガに詳しい経営者のひとりだと自負しています。

ここで、好きな作品100タイトルをランキング形式でご紹介します。おすすめというわけではなく、あくまで完全なる好みです。ぼくの半生の記録ともいえるかもしれません。
なお、少女マンガ、恋愛もの、ロボットもの、萌え系は守備範囲外です。




100. 真・異種格闘大戦

99. 牙の旅商人

98. 雄飛

97. ノノノノ

96. ふだつきのキョーコちゃん

95. 空手小公子 小日向海流

94. 地獄先生ぬ~べ~

93. KING GOLF

92. 響 ~小説家になる方法~

91. セブン☆スター

90. デビューマン

89. 鉄風

88. 群青にサイレン

87. 新ジャングルの王者ターちゃん

86. 咲

85. キャプテン

84. ムーたち

83. STEAL AND DEAD

82. オールラウンダー廻

81. 野望の王国

80. 子供はわかってあげない

79. 商人道

78. 砂の栄冠

77. げんしけんシリーズ

76. 殺し屋1
トラウマ大賞次点

75. らんま1/2

74. ONE PIECE

73. リボンの騎士

72. 僕の小規模な失敗

71. からくりサーカス

70. 打姫オバカミーコ

69. 嘘喰い

68. アドルフに告ぐ

67. DAN DOH!!シリーズ

66. めぞん一刻

65. 孤高の人

64. 海のトリトン

63. 亜人

62. DEATH NOTE

61. 働きマン
再開セヨ…

60. 岳

59. あずみ

58. 野望の群れ

57. ブラック・ジャック

56. NANA

55. 太郎

54. マネーの拳

53. 特攻天女
みずき~!

52. 頭文字D

51. DRAGON BALL

50. フラジャイル

49. 皇国の守護者

48. HELLSING

47. ハチワンダイバー

46. 太陽の黙示録

45. 新宿スワン

44. 狂四郎2030

43. 闇金ウシジマくん

42. 封神演義

41. 谷仮面

40. 天 天和通りの快男児

39. バガボンド

38. Q.E.D.シリーズ

37. 電波の城

36. ジョジョの奇妙な冒険シリーズ

35. スプリンター

34. グラップラー刃牙シリーズ

33.サラリーマン金太郎シリーズ

32. ヒミズ

31. 幽☆遊☆白書

30. 神々の山嶺

29. 鋼の錬金術師
この世でもっともパーフェクトなフィクションのひとつ

28. SLAM DUNK

27. エアマスター
来世では坂本ジュリエッタになります

26. ノーマーク爆牌党
麻雀に流れなんてないよ

25. あそびあい
読んでて死ぬかとおもった

24. 親なるもの 断崖
トラウマ作品大賞

23. 銀と金

22. ルサンチマン

21. ボーイズ・オン・ザ・ラン

20. 惑星のさみだれ
白道ちゃんはわしの嫁

19. 預言者ピッピ
どこかで連載再開してくれえ

18. セクシーボイスアンドロボ
どこかで連載再開してくれえ

17. アイシールド21
世界編の悪口を言ったやつには味噌汁に玉ねぎとナス入れるぞ

16. capeta
泣くだろあんなん

15. がんばれ元気
芦川先生か石田ちゃんか迷いどころ

14. ぼくんち
西原先生のマスターピース

13. 火の鳥
やばすぎ

12. プライド
ほんと最高

11. 今日から俺は!!
なんであんなに面白いんやろね?

10. デビルマン
最終回のスケールの大きさでしばらく気絶しました

9. G戦場ヘヴンズドア
それでも来るか 君はこっちに

8. サンクチュアリ
さっと投票に行かんか~!

7. 無限の住人
世界一好きな絵柄

6. 喧嘩商売シリーズ
木多仕事しろ

5. 銭ゲバ
超絶トラウマで忘れられない

4. さくらの唄
超絶トラウマで忘れられない

3. BLUE GIANT
完結したらこの作品が1位になるかもしれません。

2. HUNTER×HUNTER
完結したらこの作品が1位になるかもしれません。

1. 寄生獣
ネームやセリフのキレ、テーマ、物語すべてパーフェクト



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半分以上読んでいるよ、というかた、トップ10が7タイトル以上被っているよ、というかた、いつでもご連絡ください。おいしいお酒をおごります。

世の中には二種類の人間がいます。本を読む人間と、まったく読まない人間です。
いま、知り合ったばかりの相手が本を読むタイプなのかどうかは、10分も話せばわかります。

インターネットでは、「情報」には簡単にアクセスできますが、それだけで「知性」を手に入れるのはとうてい無理な話です。
なかには、ぼくがたまに例として挙げる「うつ病の聖杯」のように読者の知性を問うすばらしいコラムもありますが、いまっぽいSNS文化のなかでこうしたインテリジェンスを発見するのはかなり困難でしょう。
できれば、読書の習慣は、中学生くらいのうちに身につけられたい。大人になってからまったく苦に思わず読書の習慣をつくるのは、どうやら難易度が高そうだと感じています。

よく、ツイッターや質問箱でおすすめの本を聞かれます。たいへん難しい質問です。それがビジネス書のことなのか、誰しも本来読むべき教養としての本なのかもわかりませんし、相手の知識レベルもわかりません。
また、おすすめされた本を読むだけではなく、「自分で選んで微妙だったなあと思う読書体験を重ねる」こと自体も重要なことです。日高屋のラーメンも富麗華のラーメンも食べてみないと、その差はわからないのです。


◾︎自己啓発

さて、そもそもぼくは今の時点で、自己啓発本に興味がありません。このカテゴリは、何冊か読んだら酔いしれ、しかし百冊も読むと「どの本にも同じこと書いてあんな…」と気づく浅い分野だからです。
disるわけではなく、自己啓発カテゴリは、読書初心者にやる気を起こさせるためのものなので、構造的に「わかりやすく、浅くなければならない」のです。
本を読み始めて自己啓発本にハマるのは、はしかのようなもの。トレンドは知らないので、古典をいくつか紹介するにとどめます。
めんどくさいので画像やAmazonリンクは貼りません。

『道は開ける』デール・カーネギー
おすすめ度 5/5
難しさ 1/5
コメント:著者のカーネギーは、いまあるすべての自己啓発本の源泉となっている存在です。これと『人を動かす』を読んでおけば、手塚治虫の『火の鳥』と『鉄腕アトム』を読んだようなものです。

『道をひらく』松下幸之助
おすすめ度 5/5
難しさ 1/5
コメント:パナソニック(旧松下電器産業)の創業者である松下幸之助は、実は著作家として和製カーネギーという一面を持っています。現在でも、超大物経営者のほとんどは、この松下イズムの影響下にあります。抑えておくべき本です。

『金持ち父さん 貧乏父さん』ロバート・キヨサキ
おすすめ度 5/5
難しさ 2/5
コメント:断っておくと、ぼくはこの本がとても嫌いです。なぜなら、この本に影響されて「金持ち父さん(=ビジネスオーナー)になる!」と息巻いた多くの人間がマルチ商法に引きずり込まれてしまったからです。
ぼくはマルチ商法を絶対に肯定しませんが、この本の内容の正しさ、資本主義社会をわかりやすく紐解いた説明力は、かと言って失われることがありません。

『ユダヤ人大富豪の教え』本田健
おすすめ度 4/5
難しさ 1/5
コメント:著者が財を成した経験を、ストーリー仕立てで追体験できる本。日本でもっとも影響を与えた自己啓発本のひとつ。本田健はこれだけ読めばオッケーです。


◾︎ビジネス立志伝

ここでは、「実用的・専門的ではない、経営者が書いた、または経営者のことを書いた本」を扱います。

『Den Fujitaの商法』シリーズ 藤田田
おすすめ度 5/5
難しさ 1/5
コメント:藤田田は、米マクドナルドと交渉し、日本マクドナルド社を創業した怪物です。日本のトイザらスも彼です。東大在学中にゴルフ用具の転売で荒稼ぎしたり、とにかく破天荒で豪腕。孫正義が憧れた経営者でもあり、「コンピュータの事業をやりなさい」と助言を受けソフトバンクが設立されたことでも有名ですね。本書は藤田田の思考がわかりやすくズバズバと書かれている。

『渋谷ではたらく社長の告白』藤田晋
おすすめ度 4/5
難しさ 2/5
コメント:渋谷がビットバレーと呼ばれ、もっともITバブルが加熱した業界で「麻雀に溺れた無気力な学生」である藤田社長が成り上がるストーリー。仲間の離反や、先輩起業家との交渉がリアル。かつて小説家を夢見たという藤田社長の文体も迫力を与えている。

『冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見』ジム・ロジャース
おすすめ度 5/5
難しさ 3/5
コメント:世界の三大投資家のひとりとされるロジャースは、何度か世界を一周している。たまに奥さんと車で世界一周したりする。やばすぎ。政治経済の関係を見つめ、ダイナミックに国際市場の動向を予想する本書。古いけど。

遊ぶ奴ほどよくデキる!』大前研一
おすすめ度 3/5
難しさ 1/5
コメント:大前研一は日本一のビジネス書作家だと思う。本当は、『企業参謀』と『チャイナ・インパクト』がケタ外れにすごいのだけど、大前研一のプライベートを垣間見れる本はこれくらいなのでしぶしぶピックアップ。海外出張にいったら家を買うフリして不動産屋をつかうよ、とか、選ぶ時間がもったいないからおなじシャツをたくさん持ってるよとか、そんな内容だった気がする。

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※一気におすすめを思い出すのがむずかしいため、本記事はたまにアップデートします。

起業するにはどうすればいいですか?
どんな人が向いていますか?

そうした質問をもらうことは多い。
ぼくの周辺の文脈では、「起業する」ということは、めちゃくちゃイケてるプロダクトをつくり、IPOする、グローバルに成功する、結果として世界を変える! という前提に立っていることがほとんどである。
これはもう、プロダクトをつくり、PMFを経てフルレバレッジをかけ一気に勝負をかける。このようなリスクテイクなしには成り立たない世界なのだと断言しておきたい。
こうした世界に踏み込んでしまった起業家は、「経験を積んだので、所得をあげるために独立したいのだ」という独立相談にまともな返信などできない。
なんのために、どれくらいのリスクを背負ってどれくらいのリターンを狙いたいのか、ひとくちに起業といっても、このあたりの気持ちが固まっていないと、原理原則がまったく違うので、具体的なアドバイスなど得られないのである。

外部からの資金調達なしに規模拡大したpixivがあるじゃないか、という反論は可能だが、いまどき自己キャッシュフローだけでメディアをグロースさせるのには限界が見えているし、あれはあれで問題があるものだ(詳しく書かないので、ご自身で考えられたい)。
やはり、PMFを入念におこない、一気に調達してグロースさせる、というのがこの30年ほどのIT業界で見られてきたスタートアップのひとつの「鉄板」である。

さりとて、経験をつんできた人間が自己CFでじっくりと事業を育ててゆく方法が間違っている訳でも、否定するわけでもない。ある地域のなかで優位に立てるくらいおいしい料理がつくれるならレストランをやればいいし、たいしたプレイヤーがいない領域でアフィリエイトをはじめてじわじわと売上を積み上げたってよい。

ぼくは読書の虫であった少年のころから立志伝中の人物に憧れ、自分もそうありたいと思うからリスクを許容して拡大を急いでおり、そういう起業家ととくに話が合うのだ、というだけのことです。

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