GW後半戦。

昨日書いた、空想物語のドラゴンのエナジーが満ちるまでを3日連続で書こうかとフッと思ったので、昨日の続きを今日書いてみようと思います。


写真は、先日川越で見たたぶん桜。


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波の音を聞きながら、ぼんやり眺めている。

砂浜に行ったり来たりする波は、まるでわたしの気持ちを表しているようだ、と思う。


わたしは今、ドラゴンの背に座っている。

氷のようなその姿は、ドラゴンくんの馴染んだ背とは違うけれど、美しいと思う。


あの日わたしは、今と同じように波を眺めていた。そこに突然現れた君は、わたしを背に乗せ空に向かった。ひと周りしてから、またこうしてここに戻ってきたのだけれど、それ以来、こうしてドラゴンの背に座る時間が増えた。


ドラゴンくんは元気かな。不死鳥さんはどうしているだろう。鳳くんは、どこにいるのかな。

会いたいと思う。

また一緒に星降る浜辺で遊びたい。

またあの頃のように…


けれど、この氷のようなドラゴンの背も居心地がいい。氷のような、と言っても、彼は優しくて温かい。

彼から貰った輪は、まるで氷のように冷たく光るときもあるけれど、桜のように儚くも見えて、その度にぎゅっと君の背に抱きついてしまう。


空を見上げると、流れる雲。

風に流れ、少しずつ形を変えていくあの雲を、あの人は何に見えると言うだろう。