明け方とんでもない悪夢で目覚めた。
慌てて身体を起こして、異常な程に早まった鼓動と、息の上がった呼吸に、夢であることを告げられた。

久しぶりだった。
そんなものとはもう無縁の場所にいると思っていたのに。

自分の闇が消えた訳ではないことを体感して、少しがっかりした。
でもそれと同じくらい本質的な闇はかかえたままだった自分を少し愛おしく感じた。

まるで別人になったような気分でいたから、
あぁよかった君は君だったんだねとでも言うように。

辛かった日々や思いを捨ててきた訳ではないんだ。
こうして心から笑える日々も、すべてその上に重なったものなんだ。
自分を放棄した訳ではないのだと気がつけてよかった。

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