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こちらは音楽クリエイター向け「ストックミュージック」についてのシリーズ記事です。
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ストックミュージックのデメリットは?

ストックミュージックからお金が入ってくるのは少し時間がかかります。なので、「今すぐにお金が欲しい」という人にとってはそこがデメリットになりますね。

通常の制作のお仕事であれば、納品が完了すればおおよそ翌月とか翌々月には制作費が入金されると思いますが、ストックミュージックの場合では基本的には時間をかけて少しずつ収入が入ってくるイメージとなります。

ですので独立して音楽家として食べていこうと思った場合に、いきなりストックミュージック一本でやっていくというのはオススメしません。他の仕事とうまく組み合わせながら、徐々にストックミュージックからの収入を増やしていけるといいのではないかと思います。

特にフリーランスの音楽家の方の中には、発注が重なる時期と比較的時間に余裕がある時期のギャップが大きい方も多いのではないでしょうか。

そういった業務量が少なめの時期を活用して、ストックミュージック用の音楽を作りためておくといったやり方がおすすめです。


ストック収入とフロー収入のバランスについて考える

制作のお仕事をこなしているだけの場合、常に休みなく続けなければなりませんし、顧客からの発注が止まってしまうとそこで収入も途絶えてしまいます。

そのため、単発のお仕事(フロー収入)だけではなく、何らかストック的な収入も持つことが大事かなと思います。

クリエイターのタイプとか得意分野にもよりますが、安定して入ってくるストック収入で50%、単発の制作仕事などのフロー収入で50%、くらいの半々くらいの収入比率になっていると理想的かもしれません。

■ストック収入
(例)
・ストックミュージックからの収入
・CDや配信売上による印税
 など

(特徴)
・お金が入ってくるのに時間がかかる
・過去に制作した音楽が資産となって稼いでくれる

■フロー収入
(例)
・制作による制作費
・スポットでの演奏や出演ギャラ
・その他単発のお仕事など

(特徴)
・お金がすぐに入ってくる
・顧客からの発注がなくなると収入もなくなる


ストック収入は音楽ビジネスにとってもめちゃ大事

これ、音楽クリエイターについて書いてはいますが、ストック収入が大事という意味では会社とかも全く同じですよね・・・。書いていて辛いです(笑)

会社が存続していくためにも事業で安定的な収益を得ることが本当に大事で、ここをしっかり持っていると、突然顧客が離れてしまった場合とか、あるいは何らか外部的な要因(リーマンショックみたいな経済情勢や法改正など)が発生した場合にも生き残れる確率がグッとあがります。

そのため、月額○円といった月額課金モデルはまさにストック収入の最たるもので、インターネット系のサービスも取り入れているところが多いです。

あと、音楽ビジネスで言うとアーティストやアイドルのファンクラブビジネスというのもビジネスとしてめちゃくちゃ強いですよね。

作曲をメインにする音楽クリエイターの方はファンクラブを作るとかはちょっと難しいかもしれませんが、後進に助言をしたりするスクールやサロンのようなビジネスももっと増えてくるような気がします。



ちょっと最後は話が逸れてしまった感はありますが、一口に音楽のお仕事で発生する収入でも、フロー的なものなのか、ストック的なものなのか、ということは大事なので意識してみていただければと思って書いてみました。

あと、今後はVALUのようなサービスが出てきたことによって、自身の価値を高めることで資産価値が増大したり、資金調達ができるようになったりと、音楽クリエイターにとってももっといろんな可能性が出てきて面白くなってきそうです。

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ストックミュージックについてシリーズ記事的に書いてます。まだシリーズと呼べるほど多くないですけれど。

今回はストックミュージックとクリエイターの収入のお話。

作曲した音楽が資産として蓄積

通常の制作のお仕事であれば、納品して、お金をもらえばそれで終わり。
案件にもよりますが、映像音楽やゲーム音楽のお仕事ですと、著作権譲渡や独占契約での提供が多いでしょうからその時点で作者の手を離れることが多いと思います。

一方、ストックミュージックは自分に権利を残したままライセンスを販売します。
そのため1つの曲が何回も何十回も購入されて、得られる収益が増加していきます。実際にAudiostockで人気のある曲は100回以上購入されています。

一度作った曲はクリエイターの資産として蓄積していって、何年も前に作った曲からも収入が発生するんですね。なので、曲数が増えれば増えるほど資産が構築できているという感覚です(一定のクオリティがあることが前提にはなりますが)。

「一発当てるぜ!」みたいな戦い方は向かないかもしれませんが、着実にコツコツと積み上げていけば確実に結果が出てくるのがストックミュージックの良さだと思います。


複数曲が同時に売れる現象の理由は?

それと、たくさんの曲を販売しているクリエイターの方は「あれ、なぜか同時に何曲も売れたぞ!」という経験をしたことがある人は多いんじゃないでしょうか。

曲数が増えてくると、ある種1つのブランドのようになってきて、パワーが出てきます。

これどういうことかというと、クライアントが曲を探しに来た時に「同じ映像で使う音楽は統一感が欲しいから同じクリエイターの曲で探してみよう」とか「単純にこのクリエイター気に入ったから他の曲も聴いてみよう」っていう行動が発生するからなんです。

元々、こういったサービスがオンライン化する以前には「著作権フリー音楽CD」とか「業務用音楽ライブラリ」といった商品が中心の業界でした。「ニュース音楽用のCD」といった用途であったりとか「ボサノバ曲集」みたいなジャンルなど何らかコンセプトを持ってCDにまとめられていて、使う側からするとそういうったカタマリになっていると使いやすいですよね。

そのため、顧客にとって使いやすい曲を複数曲取り揃えておくことの価値は高いのかなと思いますし、さらに複数の曲をシリーズ化したり、クリエイター自身のブランド力を高めていける人は強いのかなと思います。

ストックミュージックを活用して、自分の音楽で資産構築をしてみてはいかがでしょう?

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うちの会社では、ストックミュージックサービス「Audiostock」を運営しています。

海外ではStock musicとかProduction musicと呼ばれるジャンルでして市場も大きいのですが、日本ではサービスもまだ少なくて、個人クリエイターが登録できるタイプのものに限定するとほとんどなかったりします。

そんな状況もあり、ストックミュージックについて改めて書いてみたいと思います。

ストックミュージックサービスは、音楽クリエイターが自分の音楽作品を登録し、商用コンテンツでの使用ライセンスを販売することができるサービス。主な顧客は映像やゲームを制作している企業や個人で、各種商用コンテンツに音楽を組み込むための使用ライセンスをオンライン上で購入することができます。

■クリエイター
・自分の音楽作品を登録して使用ライセンスを販売する
・売上に応じた印税(ロイヤリティ)を得る

■顧客
・映像やゲームに音楽を組み込むための使用ライセンスを購入する
・定められた使用料(Audiostockでは2000円-3000円が主流)を支払う

顧客にとっては、ネットショッピングのようにオンライン上で購入手続きを行えばすぐに権利処理ができる簡単さがメリットで、動画コンテンツや動画広告が爆発的に増えている昨今の状況もありニーズが高まっています。

音楽作品の使用許諾を出し、使用料を徴収するという意味においては、JASRAC等の著作権管理団体と近い部分もあるかもしれませんね。

JASRAC等の著作権管理団体では、使用用途によって使用料の算定基準が設けられていて、それぞれに定められた徴収を行っています。一方Audiostock等のストックミュージックでは、オンライン上の手続きで全て完結できるように、使用料も一定価格に固定してしまったり、ライセンス体系も一本化しているのでもの凄いシンプルにしてしまったようなイメージでしょうか。

ついでにちょっと専門的な話になりますが、JASRACは著作権のみを対象としていますので、もしCD等の音源を使いたい場合には著作隣接権の許諾も別途得る必要があります。(主にはレコード会社等が保有)。

一方、Audiostock等のストックミュージックでは、著作権に加えて著作隣接権も含めてライセンスしているので、オンライン上での購入手続きで全てが完結するようになっています。なので「今すぐ動画につける音楽が欲しい!」という時には便利なんですね。

ストックミュージックのクリエイターにとってのメリットなどは、また別の記事でまとめてみたいと思います。

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