雑誌やネットのインタビュー仕事をお受け来る時は、「編集は構いませんが、捏造はしないでください」ということを条件にお受けしています。

テレビの編集と違って、文字媒体だと、「取材をした」という既成事実さえあれば、ゼロから言葉を作ることが可能だからです。
テレビだと、「あ。そこを使うのね」と編集の価値観の違いで終わるのですが、文字媒体だと「いやいや、そんなこと一言も言ってなぇよ」ということがあります。

こちらがお話した内容とまったく違う内容の文章が上がってきて、ライターさんによって歪曲されまくった文章を「原稿チェック」の名の下、元の文章に直す時間と手間があまりにも不毛なので、ある時から「文章を捏造するのなら、(今回の依頼は)お受けしません」とさせていただいております。

当然、雑誌媒体の場合だと《文字制限》がありますから、いかようにでも編集していただいて構わないのですが、やっかいなのは、「編集」と「捏造」の間がグラデーションで、そこには「アウト・セーフ」の明確なルールがなく、こればっかりはライターさんの国語力と道徳力に委ねなければなりません。

アウトのラインは「う~ん…さすがに、やりすぎだろ」の一点。かなり微妙なジャッジです。

先日、とある取材をお受けしたのですが、上がってきた記事が「捏造」のラインに入っていたので、お蔵入りにしていただきました。
やっぱり、お客さんに嘘をつくわけにはいかないので。

ただ、問題は「捏造したらアウトですよ」と事前にお伝えしておいたのに、捏造されていたという点。
つまり、ライターさんには"捏造している自覚がない"ということです。

自覚がない方からすると、「アウトですよ」と言われても納得がいかないと思います。
余計な怨みを買ってしまいます。

そして、さらなる問題が、お蔵入りにすると、取材に費やした時間が全て無駄になってしまうということ。
取材は、だいたい30分~1時間とらせていただいているのですが、それが全てパァに。
その時間があれば、サイン会のひとつでもやれたかもしれません。

ここはなんとか解決策を考えたいです。
ちなみに、先日お蔵入りにしたインタビューに関しては、現場で話した内容をオンラインサロンの皆様に公開することで、とりあえず気持ちの整理がつきました。
ただ、もっと楽しい解決策がありそう。探そう。

ていうか、最初から文字で取材できればいいな。




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