先日、『ガリゲル』の収録で武井壮さんと一緒に僕の地元の兵庫県川西市に行った時、
「よく、こんな、のどかな町からキングコング西野が生まれたな」と武井さんが言った。
「どう育ったら、ここから『ディズニーを倒すぞ!』って男が出てくるの?」と。

僕の地元『川西市』は、山と川に挟まれたベッドタウンで、そりゃあもう、のどかだ。
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夏はセミ捕りに励み、
山ではクワガタを捕り、川では魚を釣り、
根性試しで川に飛び込んだり、
肝試しで夜のダムに行ったり、
線路を延々と歩いたり、
山に登って『しし座流星群』を見たりした。
日本の原風景を地でいくようなベタベタな少年時代を過ごした。

ちなみに、崖から落っこちて記憶喪失になったこともあれば、多田神社前の濁流に流されて死にかけたこともある。
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子供の頃の記憶は、今はほとんど思い出せないのだけれど、その場所に行くと、断片的に記憶が甦ってきて、やっぱり地元が好きだ。
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最近は仕事でいろんな国に行かせてもらうようになり、素晴らしい景色もたくさん見させてもらうが、少年時代の記憶が絡みついた土地に勝るものはない。
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少し話は飛ぶが、今、実家から母ちゃんが遊びに来ている。
母ちゃんは、東京のことも好きで、用事がない時でも月に1度は僕の家に遊びに来る。
見た目は、すっかりお婆ちゃんだ。
父ちゃんも、すっかりお爺ちゃんだ。

ただ、やっぱり、他人とコミュニケーションをとっている時の親は、まだまだ若くて、そんな場面を見るたびに、「働いていた方が健康でいられるんだろうな」と思う。
父ちゃんはとっくに定年退職したが、日本人の平均寿命を考えると、やっぱり定年退職のタイミングは早すぎる。老後が長すぎる。

親にはいつまでも健康でいてほしいので、親孝行を考えた時に「働き甲斐のある働き口を用意する」という結論に行き着く。
親は、頼まれなくても僕のコトとやってくれるので、僕に関係する仕事があればいいのかなぁと思った。

ここで、『川西市』に話に戻る。

今、国内外を巡回している『えんとつ町のプペル』の光る絵も、僕の過去作の原画も、これから生まれる作品も、人に見てもらってナンボだ。

てなわけで、私財をなげうって、地元『川西市』に小さくてもいいので美術館を作り、そこに常設展示し、その美術館の館長を親にやってもらおうかなぁとボンヤリと考えている。
もちろん子供は入場無料だ。
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できれば川沿いに作りたいな。
町の景観を壊さないデザインで。

今度、地元に帰った時にウロウロしてみよう。
いい場所が空いていたら、いいな。


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