昨日、大阪の書店『スタンダードブックストア心斎橋店』の中川さんから連絡があって、サイン本を作りにいった。
いつもは数百冊にサインをするのだけれど、昨日は中川さんの手違いか何かで、15冊程度。

「こんな数なのに、わざわざ来てもろてスンマヘン」
中川さんは申し訳なさそうに言ったが、どっこい、「サイン本を作りに来てください」と作者本人に直接連絡をするのは勇気も要っただろうに、15冊を届ける為にそこまでしてくださって感謝しかない。
(※昔、中川さんに贈った絵。タイトル『スタンダードブックストアの中川さん』↓)
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サイン本はコチラからでも買えます。上の絵のポストカード付きです↓
1冊【直筆サイン本予約】『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』|西野亮廣(送料込・スタンダードブックストア オリジナルポストカード付) | STANDARD BOOKSTORE on the BASE
※1冊購入の方専用!※表示価格は税込・送料込みです。★スタンダードブックストア オリジナルポストカード付★西野亮廣さんが初めてインスタグラムに登場させた人物画 第一号として、当店代表・中川和彦のポートレイトを描いてくれました。※こちらは、2017/10/4発売商品の予約画面です。発送は、西野さんにサインをいただいてから順次行います。※※別の商品と一緒には購入できません。スクロールで1冊を選択後、そのまま精算画面へお進みください。※お名入れサービスは現在行っておりません。※※代引き・後払い不可※クラウドファンディングで国内歴代最高となる総額1億円を個人で調達し、絵本『えんとつ町のプペル』を作り、30万部突破のメガヒットへと導いた天才クリエイターが語る、"現代のお金の作り方と使い方"と最強の広告戦略、そして、これからの時代の働き方。■西野亮廣・著■価格:税込1,500円■出版社: 幻冬舎■ISBN-13: 978-4344031555
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新刊を出すと、作家のもとには
「○○の本屋さんに置いてませんでしたー」
「本屋さんを3軒回りましたが、どこにも置いてませんでしたー!」
という声が星の数ほど届く。

SNSによって可視化された、「新刊を届けたくてたまらない作家と、新刊を受け取りたくてたまらないお客さんがいるのに、新刊が届かない」という残酷な現実を知るのだ。

こうなってくると、どうしても新刊を届けたい作家が、どうしても新刊を受け取りたいお客さんに向けて、SNSを使って「Amazonで買ってください」とコメントするのは当然の流れだが、
これに対して、「私たちも一生懸命頑張っているのに、Amazonをススメるなんて、もう、あなたの本は置きません!」
と公式の場で作家を非難する本屋さんもいる。
(※僕が非難されたわけじゃないんだけど)

気持ちはものすごく分かるし、どの本を置こうが置かまいが、それは本屋さんの自由だし、その意思を公表することも本屋さんの自由だけれど、その熱量がオーバーランをして「売ってやっている・置いてやっている」が垣間見えてしまう本屋さんは、もう長くない。

これは前にも書いたけれど、本屋さんと作家は、もはや上下関係ではなく、水平関係で、互いの事情を理解して、手を取り合う必要がある。
これは本屋さんに限らず、事務所や出版社やテレビに対してもそう。
僕は、「お前を使ってやっている」が見えた瞬間に、いつも僕の方からサヨナラをする。

そこで多少売り上げが下がろうが、露出が減ろうが、楽しく仕事できることを僕は選ぶし、減らされたことをネタにして、減らされた以上のモノを確実に取り返す。

互いの事情を理解し、手を取り合うのだ。

渋谷の『ブックラボトーキョー』さんや、大阪梅田の『蔦屋書店』さんから、『革命のファンファーレ』のサイン会&イベントのオファーが来て、二つ返事でOKした。
(※蔦屋書店さんのイベントの詳細はコチラ↓)
『ブックラボトーキョー』さんのイベントに関しては60人限定(即完)で、数時間を奪われる。
それこそ、瞬間的に多くの人に本を届けようと思うのなら、生配信をして、画面下にAmazonのURLを貼り付けておいた方がいいだろう。

ただ、同じ『60冊』でも、オンラインで売るのと、オフラインで売るのには大きく違いが出る。
オフラインには人と人とのコミュニケーションが絡んできて、作品の力以外に、また、その売り場に足を運ぶ理由ができる。

作家活動を一冊で終わらせるのなら、全てオンラインで売ってもいいのかもしれないが、5年後も10年後も続けていくつもりなら、自分の作品が出ていない時も、その売り場に足を運んでおいてもらった方が、次に新刊を出した時に有利に働く。

Twitterの宣伝アカウントに宣伝効果がないのと一緒で、「普段、コミュニケーションをとっている(プライベートの呟きもしてくれる)人からの宣伝だから耳を傾ける」みたいな。
あんな感じ。

同じ『60冊』を売るのなら、本屋さんで売った方が長期的に見て、得だ。
一方で踏まえておかなければならないことは、ヒット作になればなるほど、本屋さんで売られる数が増えるわけだから、Amazonとも上手に付き合った方がいい。
「人は人に集まり、売れているモノがより売れる」という当たり前を頭に入れていたら、感情に流されず、どのタイミングで、どこに時間を割けば上手く回るかが見えてくる。

『革命のファンファーレ』の発売がいよいよ迫ってきた。
そこそこギュウギュウのスケジュールで、いろんなプロモーションを打つが、発売日である10月4日の夕方までのスケジュールがポッカリ空いている。
実は発売日予定日が当初は10月5日で、前日はサイン本作りに追われると思って、空けていたのだ。

しかし、発売日は10月4日に移動。
発売日にスケジュールが空いているので、書店回りをさせてもらおうかなぁ。
都内であれば「サイン本を作りに来て!」という声に対応できるので、気が向いた書店さんは、僕のTwitterまで御連絡ください。




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