最近になってようやく「信用」という言葉を耳にするようになった。
ずいぶん時間がかかったが、ようやく時代が変わる。

物々交換であった『自然経済』に始まり、貨幣が媒介物となって商品が取引される『貨幣経済』となり、信用が媒介となって商品が取引される『信用経済』となった。

僕は『信用経済』は二段階あると考えている。
言ってしまえば、「小切手」や「株」といった、「タダの紙切れ」や「約束」…つまり「その人の信用」で商品が取引された頃には『信用経済』は始まっていたが、とは言ってもそれは、会社や一部のお金持ちだけの経済で、個人レベルでは、まだまだ『貨幣経済』であった。

しかし今、個人レベルで「信用」が取引されている。
クラウドファンディングやVALUやポルカを使って、一般の女子高生が、自分の信用をお金に両替できるようになった。
会社や一部のお金持ちだけのものであった『信用経済』が、個人レベルで扱えるようになったのだ。

これを僕は『信用経済2.0』と呼ぶ。

数百年に一度のパラダイムシフトだと思う。
道徳観やルールの摩擦が起こって当然だ。
僕の母ちゃんは今日も銀行にお金を預けて、一年間かけて貯めた利子を、一度のATMの引き落としでブチ壊している。
「母ちゃん。貯金というのは、お金の無駄使いなんだよ。お金を貯めるぐらいなら、そのお金を使って信用を作っておいた方がいいよ」
といくら言っても響かない。
「将来、何があるか分からないから、その時の為に銀行に預けておいた方がいい!」
と、この調子だ。
というか、世の中の99%が僕の母ちゃん側の価値観だ。

しかし時代は変わった。
残酷だけれど、『貨幣経済』から『信用経済2.0』へのアップデートに出遅れた分だけ、キチンと痛い目に遭ってしまう。
この時代の流れは、個人がどれだけ抗おうが、もう止められない。

5年前。
「信用だ」「信用を稼げ」「嘘をついちゃダメだ」と言って、空気を読んで生きていくことのリスクを散々っぱら叫んだが、まるで耳を傾けてもらえなかった。
「津波が来てるぞ。逃げろ」と叫んだが、信じてもらえず、津波に飲み込まれていく人を、ただただ見ているだけの無力感があった。
その時の僕にはまだ信用が無かったのだと思う。
「また西野が何か言ってる。どうせ、炎上商法でしょ」
といった。

しかし、革命は緩やかに起こっていた。
『信用経済2.0』の準備が着々と進められていたのだ。

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今、僕たちが作らなきゃいけないものは一つだ。

それは「信用を数値化」すること。

信用経済2.0に入り、『好感度ランキング』は、もはや機能していない。
大企業のオジサン達が大好物のSNSのフォロワー数もだ。

VALUもTimeBankも、SNSのフォロワー数で価値を決めてしまうかぎりは、新しい世界は作れない。
信用経済2.0には、信用度をはかるモノサシが必要だ。

友達と相談して、ちょっと作ってみます。


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