よく驚かれるのですが、今でも月に40本は寄席の舞台に立っています。
これはデビュー当時から変わりません。
つまり、かれこれ17年ほど「集客」というものと向き合っているのですが、これだけ向き合っていると、さすがに、「認知度」と「有料客の集客」が比例しないことが分かってきます。

それを痛感したのは25歳の頃。
『はねるのトびら』の視聴率が毎週20%を超え、それこそショッピングモールでの無料イベントなどは、どこに行っても簡単に数千人が集まり、チヤホヤしていただいていたのですが、有料ライブの集客は、かなり落ち込んでいました。
「認知」と「人気」はイコールだと思っていましたが、実はそうではなく、当時、「認知」は上がっていたけれど、「人気」が落ちていたのです。
有料ライブ(ダイレクト課金)に必要なのは、「認知」ではなく「人気」で、「人気」の正体は「信用」と言えるでしょう。

「認知」だけ持っていても、自分でお金を集めることができないので(自分で企画することができないので)、「スポンサーさんからの仕事のオファー待ち」という、金銭面でも内容面でも非常に危うい状態になると読んで、25歳でゼロから出直し。
あらためて、「人気(信用)」を獲得しに行くことに決めました。

ときどき、認知と人気と集客の実態を捉えていないアホの広告マンが作った資料を目にするのですが、そこには、「AさんはTwitterのフォロワーが50万人で、BさんはTwitterのフォロワーか100万人なので、このAさんとBさんを共演させれば、この商品は飛ぶように売れる」みたいなアホ足し算が繰り広げられていて、企画書を受けとるオジサンも見事に「認知=人気」だと信じきっているものだから、判子を押して、綺麗サッパリ失敗している。

SHOWROOMというサービスに出会った時に、「ヤベ!超おもしれーじゃん!」となった理由は、この「認知」と「人気」の違いを
輪郭までハッキリと捉えていて、投げ銭(ダイレクト課金)してもらう為に必要なスキルがどちらかを完全に捉えていたから。

SHOWROOMの人気配信者は、世間的な認知はまだまだだけれど、それこそ人気者で、圧倒的に信頼を得ている。
具体的な話をすると、どこかに企画書を通すわけでなく、自分の企画を、自分でお金を集めてやれるので、エッジの効いたアプローチができる。
認知タレントさんと立場が入れ替わるのは時間の問題だろうなぁと思う。
YouTuberなんて、今まさに。

先月、『24時間生配信』の企画で人気ランキング1位になった「まなまるちゃん(永藤まな)」は見事だった。
どんな曲でも即興でピアノを弾いてくれるんだけれど、「マクドナルドのポテトが揚がった時に流れる曲を、メチャクチャ泣ける感じのアレンジで」とリクエストをすると、すぐにHYばりの、失恋バラードが流れてきて、泣けた。

「一度聴いた曲は弾ける」と言うもんだから、「パインアメのステマ曲『STAY MY LOVE』を弾いて」と依頼したら、「こんな感じですよね」と、コレが返ってきた。
スゲーな。練習無しかよ。

仕上がったものを一方的に見せられるのも、それはそれで楽しいんだけれど、こちらがリクエストを出して、すぐに打ち返してくれる感じが、お客として、一人の人間として認識(肯定)してもらっている気がして、スナックしていて最高だ。
ホームレス小谷に言って、すぐに年末の音楽フェス『天才万博』に出てもらうことにした。

まなまるちゃんのTwitterはコチラ。
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僕らは、個人の信用でお金(予算)を作れる時代の始まりに立ち会っている。
いよいよ、『好感度ランキング』ではなくて、納得感のある『信用度ランキング』が必要になってきた。
VALUもSNSのフォロワー数で時価総額を決めるのではなくて、信用度で決められるようになったら、もっともっと面白い。
評価経済というより、厳密には信用経済なんだよね。