最新刊『革命のファンファーレ ~現代のお金と広告戦略~』の内容は、タイトルのとおり、今の時代の、お金の「意味」「集め方」「使い方」、そして、これまでとは大きく変わった、現代の広告戦略について。

その中で、再三、「時代に抗うな。共存しろ」ということを書いている。

例えるなら…車が発明されたのに、「車なんてものが出回ったら、馬車で生計を立てている人が食いっぱくれてしまう!車、反対!」と声を上げるような、そんな時間の使い方をやめろ、と。

個人がどれだけ抗おうが、時代は車を求めるし、批判の声を上げた本人にも、時間差で「やっぱ、車っていいかも…」と思うタイミングが必ずやってくる。
その時、その人は、批判した手前、その選択肢をとりづらくなり、結果、自分の生活の首を絞めることになる。
時代の変化を無視した批判(これまでの常識をベースにした批判)は、極めて危険だ。

なにより、車批判の一番の罪は、まだ馬車でギリギリ生計を立てている人に、「そうだよな。車は間違ってるよな。移動はやっぱり馬車だよな」と誤った自信をつけさせてしまうことで、時代対応を鈍らせて、結果的に馬車で生計を立てている人の首を絞めてしまい、そして、そのことに対する責任を一切とらないことにある。

本日、KICK THE CAN CREWさんが新曲「SummerSpot」の無料配信を発表した。
これだけ情報に溢れた時代だ。
「知られないことには始まらない」と考えるのは、至極当然だと思う。

無料公開は販売戦略のスタンダードとなった。
「炎上商法だ!」
「価値あるものを無料にしてしまうとクリエイターが食いっぱくれる!」
「業界を破壊しようとしている!」
と世間が騒いだのは、たった半年前のことだ。

そして、もはや、その時批判した人達が名乗り出ることはないだろう。
今、無料公開を批判するのは、あまりにもリスクが大きい。
どこかのタイミングで、目立たぬように、自分も無料公開にシフトするのがオチだ。

時代は、こんなことをずっと繰り返している。

クラウドファンディングの時もそうだった。

僕が『肩書き』をコロコロと変更した時もそう。
「炎上商法だー!」「何がやりたいんだ!」と世間は批判するけれど、先に言っておく。
これから『肩書き』は、もっとカジュアルなものになるし、様々な職業が寿命を迎える時代において、肩書き変更はスタンダードになる。
肩書き変更を批判すると、確実に自分の首が絞まるから、辞めた方がいい。
そんなことは、火を見るより明らかじゃないか。

僕らは常識のアップデートを止めてはならない。
黒船が来ているのだ。
世間は黒船が見えないわけではない。
見ようとしていないのだ。
作品の無料公開という提案と、『おでんツンツン男』を、なぜ、同じ「炎上商法」という言葉で片付けてしまう?

いいかげんにしないと、日本はかなりマズイことになる。
『革命のファンファーレ ~現代のお金と広告戦略~』は提案と警告です。