「ひな壇をやめる」と言った時も、
「絵本を描く」と言った時も、
「クラウドファンディングをやる」と言った時も、
「分業制で絵本を作る」と言った時も、
基本的にいつも怒られて、いつも鼻で笑われてきました。
「イタイ」「空気を読め」と囃されてきました。

とりわけ、
「ウォルト・ディズニーを倒す」と言った時が一番酷くて、「何言ってんの?バカなの?」のオンパレード。

自分の人生を自分の好きなように生きることを世間は許しません。
何故、わざわざ時間と体力を割いて、自分とは関係のない他人の生き方に難癖をつけるのかが理解できませんでしたが、数年前に合点がいきました。

それは
「俺も折り合いつけたのだから、お前も折り合いをつけろよ
という"折り合いの強要"で、つまり、
「早く諦めてくれよ。自分の人生を好きに生きられることが証明されてしまうと、それを諦めた自分がバカみたいじゃないか
です。
そんな「知ったこっちゃねーよ」な都合が、批判となって、多数決で正論となって、のしかかってきているのだと。

これが僕だけの問題であれば、わざわざ動いてなかったのですが、
きっとどこかで、僕と同じような目に遭っている人がいるのだろうなぁと思い、
その人のことを描きたくて、
その人のことを応援したくて、
皆が捨ててしまったものの集合体(ゴミ人間)が主人公の『えんとつ町のプペル』という物語を作りました。


えんとつ町は煙突だらけ。
そこかしこから煙が上がり、
頭の上はモックモク。
朝から晩まで、黒い煙でモックモク。
えんとつ町に住む人は、
青い空を知りやしない。
輝く星を知りやしない。
今でも鮮明に覚えています。
『はねるのトびら』がゴールデンタイムに進出し、毎週高視聴率を叩いていた時、認知タレントとしては一定の評価をいただきましたが、まるで突き抜けていなくて、このままじゃ大変なことになる(何者にもならないまま終わる)と感じ、テレビから軸足を抜いて、誰からも求められていない創作の道に進みました。

自分で輸送車を運転し、ホームセンターで美術セットを買い込んで、『中野twl』という、50人で満席になる小屋で、たった1日公演。
手作りの、小さな小さな演劇をスタートさせました。
「落ちこぼれた」と笑う人がいる中、しかし協力してくれた仲間やファンがいて、その日から今日まで、ずっとずっと、その人達に向けてモノを作ってきました。

そして、今、『えんとつ町のプペル』の映画を作っています。
「本気でウォルト・ディズニーを倒したいんだね。オッケー、わかった。じゃあ、こんなのはどうだろう?」と本当に多くの仲間が手を貸してくれています。
今日もどこかでファンの方が『えんとつ町のプペル展』を開催してくれていて、まもなく観客動員は60万人を突破します。

少し時間はかかりましたが、ようやくスタートラインに立つことができました。
何年間も肩身が狭いおもいをさせてしまった、仲間やファンの皆様に、やっと恩返しができる準備が整いました。

今日で37歳になりました。
自分の誕生日会は苦手なので、やりません。
モノに興味がないので、誕生日プレゼントも要りません。
僕は、僕の人生の全てをエンタメに捧げます。
僕は、僕の作品を買っていただけることが一番嬉しいです。
よく分からない饅頭を差し入れされるよりも、「絵本、買いましたよー」と教えてくれる方が、何百倍も何千倍も嬉しいです。
自分が腹を痛めて一生懸命生んだ作品が、お客さんの手に届いたことを確認できることが何よりも幸せです。
勘の良い方は、そろそろお気づきかもしれませんが、現在、感動の文章に乗せて、『えんとつ町のプペル』を買わせようとしています。
「西野さんの作品を買ってあげることが、西野さんへの一番の誕生日だわ」
という方向に持っていこうと思っています。
完全なるステマです。
というか、ここまで読んで、まだAmazonでポチっていない人は、何故、ポチらないのか理解できません。
Amazonチャンスは何度もあったハズなのです。
わざわざ高いお金を払って最高に自分好みに作った我が家には、お前のセンスで選んだものなど要りません。
ファンがプレゼントしてくれる服なんぞ、絶対に着ません。
「余計なことはしなくていいから、『えんとつ町のプペル』を買え!」
ということを、今、私は申し上げております。
ここまで読んで、まだAmazonでポチっていない方に一言だけ言わせてください。


お前、本当にいいかげんにしろよ。

ブログを書くのだって、タダじゃねーからな。
俺の貴重な時間を割いて、書いてんだよ!

ところが、お前ときたらどうだ?

お金も払わずに、バカ面で、いけしゃあしゃあと読み進めやがって。
誠意を見せようとは思わねえのかよ!
しかも、俺、今日、誕生日だぞ!

いいか?
何度も言わねえから、その汚ねぇ耳の穴をかっぽじって、よく聞け。
ブラジルの裏側まで聞こえるデカイ声で言ってやるから、よく聞け。


買え!


『えんとつ町のプペル』を買え!!
買って、買ったことを俺に報告して、
誕生日の俺を喜ばせろ!
報告方法はTwitterでもFacebookでも何でもあんだろーが!
早く買え!
ほんで、さっき「ブラジルの裏側まで聞こえるデカイ声で…」って書いたけど、ブラジルの裏側は日本だよ!
そうだよ、天然だよ!
天然で間違っちゃったんだよ!
ただ、俺のブログは『一筆書き』と決めているから、わざわざ書き直さねーよ!

っざけんなよっ!
何が「ブラジルの裏側」だ、バカ!
それもこれも全部、オメーのせいだからな!
オメーがいつまでたっても買わねーから、こんな事故が起きたんだよっ!

早く買え!
『えんとつ町のプペル』を買うか、買わねーなら、せめて、この記事をシェアしろ!
『買う』か『シェア』かのどっちかだ!
『アイスバケツチャレンジ』みてーな、感じだ!
今から俺は鬼のエゴサーチをかけるからな!
普段、SNSで絡んでるヤツが、シェアしてるかどうか、姑が如くチェックするからな!


いいか?
買えよ。
買わねーなら、シェアしろよ。
俺は誕生日だぞ!


ほんで最後に、父ちゃんと母ちゃんへ。

生んでくれてどうもありがとう。
ごらんのとおり、今日も元気です。

あきひろ
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