仕事のオファーを毎日たくさんいただいているので、もしかしたらプチブレイク中なのかもしれないが、ツチノコが如く逃げ回っているので、まもなく業界から見放されることは間違いない。

ちなみに今日のスケジュールはこんな感じだ。

▼朝5時~9時
『革命のファンファーレ』の執筆
▼9時~11時
ジョギング&シャワー
▼11時~12時
友人と立ち上げる会社の打ち合わせ
▼13時~15時
『えんとつ町のプペル 謎解きゲーム』テストプレイ
▼16時~19時半
パインアメソングのレコーディング
▼19時半~20時半
インタビュー
▼21時~
たぶん執筆。もしくは呑み。 
 

このうち、仕事っぽい仕事は夜8時頃のインタビューだけだ。
あとは、だいたい友達との悪フザケに時間が奪われている。
レコーディングとあるが、僕の歌声なんぞ、世間はおろか、僕の友達すら求めていない。
それでも歌うのだ。届ける相手もいないのに歌うのだ。

制作費には興味があるが、生活費には興味がない。
独身だし、安くて早い蕎麦しか食わないし、同じ服しか着ないし(VANQUISHの石川涼さんがくれるし)、ギャンブルは一切しないし、ゴルフもしないし、電車かジョギング移動だから、中年にしては、あまり生活費が必要ない。

そういえば、一昨日、僕が愛してやまない建築家の佐々木茂良さんの自宅に遊びに行った時に、奥さんから「旦那も絶対に喜ぶので!」と佐々木茂良さんが愛用されていたジャケットとゴーグルをプレゼントしてもらったので、さらに服を買う必要がなくなった。
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ちなみに、「旦那のデスクに座ってください」と言われたので、佐々木さんの作業机に座ってみた。
佐々木さんがデザインされた作業机からの眺めは素晴らしかった。
あらためて、佐々木茂良さんは最高の建築家だと思う。

僕は自分の給料を知らない。
給料や給料明細は全て吉本興業から実家に送ってもらっている。
毎日遊び呆けているので、昨日、少し気になって、マネージャーの鮎川女史に「俺って、給料もらってんの?」と訊いたら、「結構もらってますよ」と返ってきた。
当面は、この調子で生きていけるらしい。

お笑いにしたって、絵本にしたって、最近は広告の企画を頼まれることも増えてきたが、その広告にしたって、もともと何の需要もなかったところからスタートしている。
「西野が作る絵本を読みたい!」なんて人は一人もいなくて、誰からも求めてられていないのに、勝手に始めて、今がある。

『魔法のコンパス~道なき道の歩き方~』には、こう書いた。

「『好きなことをして生きていけるほど人生は甘くないぞ』と親は言うが、好きでもない仕事は順にロボット化されていっている。時代は『好きなことをして生きていく』になり、まもなく『好きなことでしか生きていけない』になる。これから親が言うべきは『仕事になるまで遊べ』だね」

理想論だろうか?
僕はそうは思わない。

本気で遊ぶには行動と知識が必要だ。
勉強が必要だ。
「ニューヨークで働いた後に呑みたいな」と思い、はじめてニューヨークで個展をやった時に、大きな金が必要になり、そこでお金の実態や、お金の作り方を学んだ。
「こんなことを学んで、将来、役に立つのかよ」と疑いながら勉強していた学生時代のソレと違って、遊びに紐付いた(遊びに必要な)勉強なので、吸収率が高い。勉強効率が良い。
シムシティをやるよりも、実際に町を作った方が面白いので、『おとぎ町』を作っているんだけれど、建築基準法なんてのは、その時に知った。

毎日フラフラ遊んで、ノンストレスで勉強を繰り返している。
自分にしかできない遊びを提供すれば、そこには価値が生まれる。
鮎川女史の言う「結構もらってますよ」の理由がそこだと思う。

中途半端に遊ぶから『遊び』で終わるわけで、
価値が生まれるまで徹底的に遊べばいい。
ゲームにのめり込む息子からゲームを取り上げる親を見ては、「せっかく、のめり込んでるのに、もったいねぇなぁ」と思う。
もっともっとやらせて飽きさせるか、
もっともっとやらせて飽きなかったら、「お前、今度は、こんな面白いゲームを作ってみる側にまわったら?」と耳打ちをすりゃいい。