去年の夏に出したビジネス書『魔法のコンパス』が、ここにきて、また売れているらしい。
NewsPicksの連載の影響もあるのかな?
いずれにせよ、ありがとうございます。

お礼に『魔法のコンパス』の一部をコチラに転記します。
どうぞ。


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『ヨットのように生きる』

その方法は、人それぞれあるとは思うけど、僕は常に〝ヨットのように進む〟ことを心掛けている。はてさて、どういうことか?

ヨットは風を利用して前に進んでいる。

追い風の時はもちろん、向かい風であろうと、帆の傾け方次第で前に進むことができる。

やっかいなのは「無風状態」の時で、この時ばかりはニッチもサッチもいかず、手漕ぎでエッサホイサしなくちゃいけない。大変な労力だ。

 

これを自分の人生や企画に置き換えてみた時に、ヨットというのは自分自身で、風は、その時の状況だ。

追い風は「背が高い」「頭が良い」「運動神経が良い」「お金持ち」といった才能であり、向かい風は「背が低い」「頭が悪い」「運動音痴」「貧乏」とか……まあ、ザックリ言ってしまえば、「嫌なこと」だね。

多くの人は、この「嫌なこと」を消そうとする。理由は「だって嫌だから」。

気持ちはすご~く分かるんだけど、どっこい、ヨットの理屈で考えると、その「嫌なこと」は向かい風で、やはりこれも前に進む力となる。

感情に任せて「嫌なこと」を消した先に何が待っているかというと、「無風状態」で、実は、その状態が一番やっかいだ。何の後押しもなく、手漕ぎでエッサホイサといかないといけなくなるから。

 

この「向かい風も追い風」という感覚は常に持っておいた方がいいと思う。それだけで、自分がどこに力を入れたらよいか、が明確になってくる。

とにもかくにも向かい風を消すなんて、もったいない。

どの方向からであろうと、そこに風が吹いていれば「ごちそうさま」で、基本的に僕らには常に追い風しか吹いていない。

こんなにラッキーなことはない。そいつを使っちゃおうぜ、という話。