たとえば何か作品を作ったとして。

極端な例だけど、
地球上に人間が10人しかいないのなら、著作権をふりかざして、その作品の使用料を徴収して、その売り上げで生活していくのは、理解できる。

ただ、

地球には今、70億人がいて、僕らはインターネットで、この70億人と繋がっている。
すぐ隣に70億人いるわけだ。

このとき、その10分の1でもいい…7億人が自分の作品を無料で使用しようとしていたら、それはそれで別の価値が生まれて、入り口(著作権使用料)でお金をとらなくても、べつの場所でマネタイズできんじゃねーの?
10人に無料で使用されても何にもならないけれど、7億人が無料で使用するとなると話が変わってくる。 

つまり、権利を開放しても10人にしか届かないのだったら、たしかに権利を開放するメリットがないけれど、権利を開放して数億人に届くのなら、もしかすると、開放した方がプラスになるんじゃね?という話。


てなことを考えて、絵本『えんとつ町のプペル』は(一応著作権はあるけれど)著作権をナアナアにしてみた。

その結果がこれであり…
2017-05-12_18.08.13.jpg
これであり…
これであり…

これだ。
すべて寝耳に水。
気がつきゃ、こんなことになってたけど、オールオッケー。


近頃のJASRACの"取り立て"に異議を唱えるアーティストさんは多いけど、「あなた方のやり方は気に入らないので、僕らは著作権の管理をあなた方に委ねることを辞めます」と行動を起こすアーティストさんは見当たらない。

僕の記憶が正しければ、たしかCDの売り上げの6%(たぶん!
)が、JASRACの懐に入っていたと思うんだけれど、こんなにもCDが売れない時代だ。当然、JASRACはジリ貧になるし、"取り立て"は厳しさを増す。
この状況は時代がもたらしたものだから、いくら不平不満を鳴らしても変わらないんだから、著作権使用料を収入源としない別の収益モデルを自分達で作って、JASRACとは決別して、著作権管理は自分達でやっちゃったらいいのになぁ。と思うんだけれど、な単純な話じゃないのかな?

こういう意見を言うと、「何も知らない外野は黙っとけ!」と怒られるので、内野に飛び込んでみることにした。

手始めに、『えんとつ町のプペル』はCDとしては(隠しトラックとして)世に出しているけれど、JASRAC登録を辞めてみた。

テレビ局やラジオ局から「JASRAC登録していない楽曲は流せません」とか言われるのかなぁとも思ったけれど、よっぽど旧体質のラジオ局を除いては、そんなことはなかった。
テレビで『えんとつ町のプペル』が取り上げられる時は、 

【西野】
「うしろで、この曲を流してもらっていいっすか?」 

【ディレクター】
「いいっすよー」

といった感じが、ほとんどだ。

おかげで、さきほどアップした子供らの合唱に繋がる。
あの合唱は僕が企画したものではなくて、たまたま出向いた先で見つけたものだ。
あの合唱に参加してくれた子供や、その家族のうち、10人に一人、20人に一人でもいいから、絵本『えんとつ町のプペル』に興味を持って、手にとってくれたら、それでいい。

僕は、"あくまで僕の作品の"無料使用は、ルールではなく、道徳で判断した方が良いという考えで、
『えんとつ町のプペル』の画像や音楽の権利を持っている僕がこんな調子なので、
『えんとつ町のプペル』の画像や音楽は、いたるところでポコポコと使われている。
ついには、カラオケ動画までがアップされた。

これを受けて、僕のオンラインサロンのメンバーが、「これ、実際にカラオケで歌いたいんっすけど、JOYSOUNDに話を持っていいっすか?」と訊いてきたので、「いいに決まってんじゃん」と返した。
秘密結社 おとぎ町商工会 (2017年前期) | おとぎ商店 on the BASE
※5日以内にご入金が確認できないと無効となります。Facebookの非公開グループ『秘密結社 おとぎ町商工会』に2017年6月31日までの半年間(2017年の1月1日スタート。過去記事も閲覧できます)参加できる権利。ここは、町長が考えていることや今後の作戦会議(口外禁止)、悩み相談(恋愛以外)などをメインに話し合う場です。※2017年1月1日~6月31日までの半年間で6000円(1ヶ月1000円)です。ここでの会話は絶対に秘密厳守で宜しくお願い致します。なお、迷惑行為を働いたり、オンラインサロンの主旨にそぐわない方はお断り(ブロック・途中退会)させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。ご購入いただいた方は、入金が確認できる写真(クレジット決算の場合は購入画面、銀行振り込みの場合は振り込み明細)を添えて、友達申請を出した上で、ニシノアキヒロのFacebookページまでDM(message)ください。DMが届かない場合は、西野のFacebookのコメント欄までご一報ください。グループにご招待いたします。※この手続きをしないと入会できません。
nishino.thebase.in


すぐにかけあってくれたみたいで、翌日には、こんな返事がきた。


印税の受け取りを希望されているのであれば、なんらかの管理団体に預けることが必須となります。
カラオケメーカーから個別の著作者に直接印税をお支払することはありません。
カラオケメーカーは著作権管理団体に対して使用料をお支払しており、それを元手に各管理団体が印税分配をしております」


『えんとつ町のプペル』の楽曲に関しては、当然、印税の受け取りを希望しておりませんので、「このまま管理団体(JASRAC)に預けることなく、カラオケで何度歌われてもゼロ円がいい!」とオンラインサロンメンバーに返した。

そしたら、またすぐに動いてくれて、ついに『えんとつ町のプペル』がカラオケBOX(指定店)で歌えることとなった。

画像の権利もナアナアにしているので、プペルがカラオケで歌われる時に流れる動画は、プペルの画像(スライドショー)だ。
これまで、絵本『えんとつ町のプペル』を知らなかった人達が、これをキッカケに興味を持ってくれれば、それでいい。
ゼロ円で宣伝してもらえんだもん。こんな、ありがたいことはない。

「著作権によって助けられている部分はたくさんあるけれど、
著作権によって潰されている可能性もたくさんある」
というのが、著作権をナアナアにしてみた結果、感じたことです。

とりあえず、怖い大人にゴリゴリに怒られるまで、引き続き自分の身体を使って実験を続けます。




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