言っても、一緒の時間を過ごした仕事相手なので、会社名はここでは伏せさせていただくけれど、生まれて初めて出版社に怒鳴り込みの電話を入れました。(※幻冬舎じゃないヨ)
とあるムック本の巻頭で、僕のことを特集してくださるというので、ロングインタビュー。
今の時代の『お金』について、訊かれたので、Amazonのロングテール戦略について語ったわけです。
簡単に説明すると…
町の本屋さんには限られた棚面積があって、その中でやりくりしないといけないから、月に一冊しか売れない本は、版元に返本して、もう少し売れる見込みがある本と取り替えなきゃいけない。
一方、アマゾンには棚面積がない。
棚は無限に続いているので、100万冊でも、1億冊でも棚に並べることができる。
月に一冊しか売れない本でも、それが100万冊あれば、月に100万冊の売り上げを出すことができます。
これはインターネットが"物理的制約を破壊した"からで、こんなこと、地球が始まって今まで、誰も経験したことがありません。
…という話をインタビューで喋ったところ、こんな原稿が上がってきました。
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腰を抜かしました。
実は、これは「お願いですから、現場で喋ったことをそのまま書いてください」とお願いした後、つまり"二度目"の直しです。
「月に一冊売れる本が100万冊あったら、アマゾンは本棚が無限にある。そんなことって地球が始まってから、なかった」というのは、どこの国の言語&文法でしょうか。
少なくとも僕が知っている日本語ではありません。
この前が、もっともっと酷くて、なんと僕が別の現場で喋った内容を、勝手に引用してきて、僕が現場で喋った言葉として文章の中にブチ込んでくる始末。
「直す箇所を聞かせてください」と言われたので、「人間性だと思います」と、お答えして、掲載を取り止めてもらいました。
ライターさんへ。
自分の文章を書きたければ、自分で本を出版して、自分の敷地内でご自由にやってください。
他人の口を使って、自分の言葉を喋らせるようなことは、しないでください。
「一緒に面白いものを作りましょう!」と握手をしたのに、あまりにも悲しいです。
あと、「無料で提供するっていうのは、60億人のファンが見ていたら、みていたら、60億人に届けられるってすごいですよね。」というのは、どこの国の言葉でしょうか。
また、いつか教えてください。
悲しいインタビュー取材がある一方で、とても丁寧なインタビュー取材もあります。
先日発売された『イラストノート』がそれです。
僕のインタビュー記事だけでなく、全編面白いです。
是非、一度手にとってみてくださいな。
コチラ→『イラストノート』