※一部、オンラインサロンにアップした記事を引用しております。

『えんとつ町のプペル展』の動員数が5万5千人を突破した。4月2日からは米子(鳥取)だ。
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最近では独演会や個展で、何千人、何万人という数字を耳にするようになってきたけれど、今の状況は当たり前でも何でもなくて、お客さんに足を運んでいただくというのは本当に本当に難しい。
独演会の動員数を一桁上げるのには本当に苦労した。集客は、いつもビクビクしている。

空席をたくさん作っちゃうと、僕らが一番大切にしなきゃいけない『お客さん』をイタズラに緊張させてしまうから。
時間とお金を割いて足を運んでくださったお客さんを、空席だらけの劇場で申し訳なさそうに座らせるわけにはいかない。

僕は今、自分が主催する独会を辞めているんだけれど、「辞める」と決めた直後から、「だったら僕たちが主催します」と、お客さんが手を挙げてくださるようになった。それ自体は本当にありがたいんだけれど、しかし彼等は、すぐに1000人規模の会場を押さえたがる。
「奇跡を起こす」とか何とか言っちゃって。

僕は「やめた方がいい」と言う。
ただ、それを言うと、ヘソを曲げてしまう主催者さんがいる。

』の正体は統計
ライブを運営したことがないから、
1000人規模の集客を経験したことがないから、勘が働かず、
「なんで、そんなことを言うんだよ!やってみなくちゃわかんないじゃん!」
とヘソを曲げてしまう。

おっしゃる通り、やってみたら分かるんだけれど、やってみた結果、上手くいかなかった場合に全ての責任を自分がとれるのならいいが、どっこい、そのダメージは『お客さん』も負担することになる。
自分の勇み足のせいで、一生懸命お小遣いを貯めて、一生懸命時間を作ってくれた中学生にも痛みを与えてしまうことになる。
そして、高い確率で上手くいかない。
「やってみなくちゃ分からない」で片付く問題じゃない。
他人を傷つける失敗を、僕はオススメすることはできない。

鹿児島のクラウドファンディングの話を聞いた時も、お客さんが主催する独演会と同じ匂いがした。
鹿児島在住の一般の主婦の児島さんが「鹿児島中の子供達に『えんとつ町のプペル』をプレゼントしたい」と声を上げてくださった。
独演会の主催同様、それ自体は本当にありがたいんだけれど、目標金額を聞いた時に、「難しいだろうな」と思った。

250万円だ。

これまた、僕が数千万円のクラウドファンディングを見せているから、数字が麻痺しているのだろうと思った。
クラウドファンディングは《金が成る木》じゃない。一朝一夕では奇跡は起こせない。

クラウドファンディングのページに綴られた文章にしても、リターンの組み方にしてと、お世辞にも上手いとは言えない。
ところどころに素人さんの変なノリも見える。
サポートしつつも、苦戦されている様子を見ながら「やっぱりなぁ」とも思っていた。
僕と同じようにサポート・支援していた人達も僕と同じことを思っていたはず。

ところが、児島さんは周りの心配なんのその、それでも前に進み続け、クラウドファンディング締め切り三日前で、ここまできた。
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僕が絵本で描く主人公を地で行くような粘りっぷり。
口にこそしなかったものの、しかし、心の中でな、まさか、ここまでくるとは思っていなかったので、今回は僕が間違っていた。

お詫びに、
こうして、あらためて児島さんのクラウドファンディングを紹介させていただきます。
こうなりゃ奇跡を起こさせてあげたくなった。

鹿児島の主婦が頑張っています。
御支援宜しくお願い致します。