もう何年も前から言っているが、僕の絵本は、絵本の仮面をかぶった"おみやげ"で、たとえば『えんとつ町のプペル』は絵本単体で完結した作品ではない。

僕は「作品がお客さんの手に届くまで」を『作品を作る』と定義し、絵本を作るときは、文章を書いたり、絵を描いたりするのと同じ熱量で、お客さんの手に届くまでの導線をキチンと作る。

その一つが個展だろう。
去年11月に『えんとつ町のプペル展』の巡回展をスタートさせて、すでに3万人以上の方にお越しいただいた。
その出口で、おみやげの『えんとつ町のプペル』を手にとっていただいているのだ。
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僕はまず、5000部~1万部でヒットと呼ばれる絵本市場において、10万部売れるかどうかは分からないけれど、確実に2~3万部は売れる仕組みを作ろうと考えた。
10万部、100万部への挑戦権を常に持ち続ける為にだ。

そこで、本屋さんとの共存を進めながらも、本屋さんに頼りきらない本の届け方を模索し、『体験(個展)×おみやげ(絵本)』という今の形に至った。
特に現実世界だと、本屋さんには棚面積があって、次から次へと入荷される新刊に押し出されてしまうという物理的制約があるから、それを取っ払ってしまおうと。

映画館で流す映画が、スクリーンのサイズ(縦横比)に合わせて作られるように、絵本『えんとつ町のプペル』は、本として成立させることはもちろんのこと、ギャラリーで絵を展示させることを踏まえて作っている。
だから僕の絵本は、絵のページと文章のページは完全に分かれていて、絵の上に文章が載っているということがない。
絵単体(アート作品)として展示した時に、文章部分の余白を残している絵だと、少なくとも僕の作品においては情報量が落ちてしまうと思ったので。
あと、海外で個展をする時に、言語がブレーキをかけると思ったので。

絵本の分業制にしても、
絵本の無料化にしても、
それら全ては『えんとつ町のプペル』という活動で、そして『えんとつ町のプペル』は、まだ4分の1ほどしか世に出せていない。

このあと、二の矢、三の矢を用意している。

具体的に言うと、『えんとつ町』は海に出ることが禁止されているんだけれど、何故、『えんとつ町』の権力者が海に出ることを禁止したのな、何故、『えんとつ町』を閉ざしたのかは、絵本では語られていない。

僕のオンラインサロンの人達には全部話しているけれど、とにもかくにも『えんとつ町のプペル』が全て完成するまでには、早くても、あと3年はかかる。

長い長い物語です。

 

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