昨日、クラウドファンディングについて書いた記事が大変好評だったので、クラウドファンディングについて、もう少しだけ書きます。

というのも、テレビでも「クラウドファンディング」という言葉を聞くようになりましたが、そこに登場するコメンテーターさん達が、見事に誰一人として「クラウドファンディング」のことを説明できていないからです。

 
クラウドファンディングは大きく分けると、【寄付型】と【購入型】の2つがあります。
 

【寄付型】というのは、字のとおり「寄付」で、見返りがありません。
被災地に送る義援金のようなイメージです。

【購入型】というのは、簡単に言ってしまえば「予約販売」です。
「3000円を支援してくださった方には、○○をお贈りします」といった、明確な見返りがあります。
そして、世に出回っているほとんどのクラウドファンディングが、こちらの【購入型】です。

企画プレゼン段階で、その企画が、どれだけの人に求められているかが可視化されるので、たとえば商品開発の場合だと、ロット数の見込みがとりやすくなるわけです。

そして、ここからが大事な話。

以前、僕が個展を無料開催する為にやったクラウドファンディングで4600万円以上が集まった時に、テレビのMCさんやコメンテーターさん達が、「4600万円も何に使うのよ」と言っておられました。
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その認識は大きくズレています。

僕がやったクラウドファンディングは、さきほど申し上げました【購入型】で、たとえば3000円を支援してくださった方には、絵本にサインを入れて、お送りしました。
絵本にはもちろん原価がありますし、当然、送料もかかってきます。
配送スタッフの手数料も、サイトそのものの手数料もそこに加わってきます。
となると、3000円を支援していただいても、企画に回せるお金は数百円程度。

つまり、4600万円が集まっても、4600万円使えるわけではないのです。
使えるお金はリターン(お返し)次第で変わってきて、リターンの設定次第では、クラウドファンディングでお金を集めても、マイナスになる場合もあるわけです。
4600万円が集まっても、リターンに5000万円かけてしまうと、400万円を企画者が自腹で支払う場合もあるわけです。

なので、【購入型】の方は、集まった金額には何の意味もありません。
目を向けるべきは『支援者数』です。

今回の企画の場合だと『6257人』という数字です。

この6257人は、自分達が制作段階から関わった企画なので、一緒に最後まで見届けてくれます。
個展の場合だと、「どんな仕上がりになったかな?」と足を運んでくださいます。
すなわち、作り手であり、お客さんになるわけです。

クラウドファンディングの本文は、『資金調達』ではなくて、『共犯者作り』なのです。


そのクラウドファンディングに、これから挑戦しようと思っている方へ。
日本一クラウドファンディングが上手い僕から、に上からのアドバイスをもう一つだけ

把握しておいた方がいいのは、クラウドファンディングは『金の成る木』などではなく、『信用のリトマス紙』であるということ。
あなたの信用をお金化するわけですから、あなたに信用がないとウンともスンとも響きません。

つまり、日頃、まわりの人に率先して恩を送っている人や、本音で生きている人には有利に働きますし、何かにつけては見返りを求めて、誰からも嫌われないように方々に嘘をついている人には不利に働くでしょう。

それはもう、クラウドファンディングで企画を立ち上げてからは手遅れで、日頃のおこないです。

クラウドファンディングに限らず、今後、同じように『信用』をお金化するツール(オンラインサロン等)がポコポコ出てくるでしょうから、もはや『嘘』は時代遅れ。
困った人がいれば助けてあげて、泣いている人がいれば話を聞いてあげて、『信用』を稼ぎにいった方がいいと思います。

僕らは『預金通帳』を作って、お金のペース配分をしますよね?
あの感じで『信用通帳』を作って、どこで信用を稼いで、貯まった信用をどこで使うかをデザインする時代になっていくと思います。

そんなことを全て、この本に書きました。
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『アメトーーク』の影響で、「ドキドキしてるぅ~?」と皆さん面白がってイジッてきますが、とっとと自分の無知を認めて、日本人は全員読んでおいた方がいいと思います、という完全なステマでした。


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