たとえば、
「奈良時代、平安時代、鎌倉時代……戦国時代、安土桃山時代を、登場順に並び替えなさい」という問題を出されると、間違っちゃう人がそこそこいると思いますし、ご多分に漏れず僕も間違っちゃうのですが…
ドラゴンボール世代の私は、
「クリリンとピッコロ大魔王とベジータとフリーザを登場順に並び替えなさい」という問題は、もう間違えようがありません。
暗記が苦手な人でも、「大好きなミスチルの歌詞なら歌詞カードを見ずに歌える」という人もいるでしょう。
人は楽しい時の方が吸収率が高いのです。
ならば、学校の勉強こそ最大限に『楽しい化』する必要があるのではないでしょうか?
そんな疑問から、もう、《先生選び》、もっと言えば《教室作り》から『楽しい』に特化した『サーカス!』という学校を作ったのですが、この話はまた今度。

このたび、この『サーカス!』と同じ方向性で書かれた本に出会いました。
『超現代語訳戦国時代』
Facebookにアップするやいなや、たちまち話題となり、すぐに出版社の目にとまり、
出版社のサイトで連載をスタートさせるやいなや200万PVと大人気。
ものすごいスピードで書籍化が決まった、現代の歴史の教科書です。
これがもう、面白いのなんのって!
そうそうそうそう。
全員が興味を持っているわけではない歴史の話をする時は、こんな感じで通訳をしてくれると嬉しいんです。優しいんです。聞きたくなるんです。
学校の先生がこんな感じで教えてくれたら、歴史に興味を持っちゃうんです。
是非、一度、読んでみてください。
とは言っても、得体の知れない本に手を出すのは怖いでしょうから、当初、Facebookにアップされた文章を無許可でコピペして貼りつけておきます。
読んでみてくださいな(*^^*)
↓↓
・・・・・・・・・・・・・
【なんかもう昼ドラみたい】
日本の戦国時代って、
織田信長とか豊臣秀吉とか武田信玄とか、
名前は聞いた事があるけど、要は何した人か知らないし、何が目的なの?そもそも何で戦ってんの?なんで現場に血が流れるの?って人が結構いると思うんです。
それ紐解くのって、そんな戦いの世の中になった キッカケ をまず知ることだと思うんですけど、
応仁の乱
って聞いた事あります?

教科書に書いてあるから何人かの人は
「あ〜なんか聞いたことあるかも〜」
って感じでしょ?
確か教科書には戦国時代のキッカケになった事件とは書いてあるけど、どんな内容か書いてなかった気が…書いてたとしてもすごく分かりにくく書いてたような……
でも
応仁の乱て超わかりやすいし、人間関係が織り成すドラマなんです。
当時日本で一番偉いのって、「足利」って人達ね。この人達が将軍と呼ばれて、代々世の中を取り仕切って政治のトップにいたのが室町時代ってやつです。
事件は八代将軍 足利義政って人の時に起こります。
足利義政って人はあの京都の銀閣寺を建てた人です。
この義政って人、
「水墨画いいじゃない!」
「茶道素晴らしいじゃん!」
「庭園も芸術にしないとね!」
「やっぱ、わびさびだよね〜」
というノリで、日本の今でも残る文化の数々を推奨したトップレベルの文化人でした。(後世、これ東山文化って呼ばれました)
が…
政治に関しての評価はよろしくありません…
最初はやる気があったのかもしれませんが、政治がうまくいかなくなったり、自分の威厳が薄れてきたりすると、趣味の日本庭園造りや、お酒に溺れだしたりするんです。んで、
「あ〜もう将軍やめたいなぁ…そろそろバトンタッチしたいな…」
引退を考えるようになるんです。
が、そこでハッと気付くわけですね。
「いや、オレ子供いねーじゃん!」

そう。
後を託す、次の将軍になってくれるお世継ぎが義政にはいなかったんです。
「あ、でも弟いるわ。弟でいいや」
義政には義視(よしみ)という弟がいたので、この弟に将軍職を託そうとするんですが、これにはちょっとした問題があります。
弟は仏門、いわゆるお坊さんになっていたんです。
義政「こっちに戻ってきて、将軍やってよ。」
義視「いや還俗(お坊さんから一般の社会に戻るってことだよ)はしんどいわ。」
義政「わかるけど、お願い!」
義視「いや無理だって」
義政「だよね。でもお願い!」
義視「オレこっちの道で行くって決めたから」
義政「確かにな。でもお願い!」
義視「本当無理だから」
義政「わかった。でもお願い!」
義視「……」
義政「でもお願い!」
義視「……しつけー」
再三の義政のお願いで、ようやく弟も腹を括ってなんとこっちの世界に戻って将軍をやる事を決意しました。
その矢先。
子供が産まれちゃったんです…
義政と日野富子という奥さんとの間に子供が産まれちゃったんです…(この子供、後に義尚(よしひさ)って名乗ります。)
そうなると是が非でも子供に将軍職を継がせたいのは日野富子さん。
「弟だか何だか知りませんけどね、子供が将軍を継ぐのが筋ってもんでしょ!」

これには弟の義視くんもだまっちゃいられません。
「いや、こっちは兄貴から散々お願いされて、人生賭けてこっちに戻ってきたんだよ!しかも必ずお前を将軍にするっていう契約書付きでな!!」
はい、ぐちゃぐちゃー
お家の中ぐちゃぐちゃー
家ん中ドロドロするってもうなんか昼ドラみたい。
でもね、嫁と弟のいがみ合いで終わってたら、ただのお家騒動でピリオドが打たれてたんです。
ここから、も一つ、もう二つややこしくなる。
日野富子さんと義視くんがそれぞれ後見人連れて来ちゃったんです。
富子さんと息子くんの方には山名っていう西の有力大名(西日本にいっぱい土地持ってる超強ぇー人ね)
義視くんの方には細川っていう東の有力大名(東日本にいっぱい土地持ってる超強ぇー人ね)
そんなとんでもない奴ら連れて来たから、ただのお家騒動じゃなくなっちゃった。
東軍と西軍に別れての大きな戦争になっちゃった。
はい、昼ドラの枠超えたー
さらに…
将軍を補佐する管領ってポジションがあるんですが、そこを担当してる斯波(しば)家ってとこと、畠山家ってところも、何と後継者争いしてたんです。
となると
別れちゃうよねー
斯波の中でも東軍と西軍に別れて、
畠山の中でも東軍と西軍に別れて、
当時の日本の中心の京都がもうそんな感じだから、それが全国に飛び火して、日本中のお侍さんが、東軍と西軍に別れて、日本全土を巻き込んだ大戦争になっちゃった訳です。
この戦い何と11年間も続いちゃったんです。
するとどうなるか。
中央政権の足利幕府(当時の政府って感じ)の権力とお金がどんどん無くなってくる。
そしたらどうなるか。
今まで言うことを聞いていた全国の地方の大名(その土地を治めてる強ぇーやつ)達が足利幕府の言うことを聞かなくなる。
結果どうなったの?
大名それぞれがそれぞれのやり方で自分の土地を経営し始めて、もっと裕福になりたい大名は他の大名にケンカふっかけて、そこの土地も奪おうとする。中にはそのまま奪いまくって、天下一になろうと企むやつが出てくる。(織田信長とか正にそう。)

次の日本のリーダーが決まるまではこの戦いが続くってことなんです。
戦国時代って、だからこんなにも争ってたんですね。
酷い応仁の乱だけど、メリットがゼロって訳じゃありません。
日本の中心の京都が主な戦場だから、いろんな人が地方に避難する訳です。
するとお坊さんとか公家(「まろは…おじゃる」的な人)さんも田舎に逃げる訳ですよ。
伝達ツールが乏しい時代ですから、今まで都会の文化や学問が田舎にガッツリ伝わる事があまりなかった。
ところが応仁の乱で田舎に逃げた公家さんやお坊さんが、そこに都会の最先端の文化や学問を持って行くんです。
結果全国のいろいろな文化の発展に繋がったという訳です。
文化の発展と人の亡くなった人数が比例してるってとこが諸手を挙げて喜べないところですが…
と、まぁ戦国時代に突入した理由、応仁の乱ってこんな感じだったんだよって説明を終わります。
【Amazon 歴史・地理ランキング1位】
『超現代語訳戦国時代』
・・・・・・・・
【追記】
この本の内容を本人の口から聞きたくて、イベントを企画しちゃいました。
2016年11月13日19時開催!
チケットはコチラ↓
『ブロードキャスト房野がキングコング西野に歴史の面白さを教えるライブ』
「奈良時代、平安時代、鎌倉時代……戦国時代、安土桃山時代を、登場順に並び替えなさい」という問題を出されると、間違っちゃう人がそこそこいると思いますし、ご多分に漏れず僕も間違っちゃうのですが…
ドラゴンボール世代の私は、
「クリリンとピッコロ大魔王とベジータとフリーザを登場順に並び替えなさい」という問題は、もう間違えようがありません。
暗記が苦手な人でも、「大好きなミスチルの歌詞なら歌詞カードを見ずに歌える」という人もいるでしょう。
人は楽しい時の方が吸収率が高いのです。
ならば、学校の勉強こそ最大限に『楽しい化』する必要があるのではないでしょうか?
そんな疑問から、もう、《先生選び》、もっと言えば《教室作り》から『楽しい』に特化した『サーカス!』という学校を作ったのですが、この話はまた今度。

このたび、この『サーカス!』と同じ方向性で書かれた本に出会いました。
『超現代語訳戦国時代』
Facebookにアップするやいなや、たちまち話題となり、すぐに出版社の目にとまり、
出版社のサイトで連載をスタートさせるやいなや200万PVと大人気。
ものすごいスピードで書籍化が決まった、現代の歴史の教科書です。
これがもう、面白いのなんのって!
そうそうそうそう。
全員が興味を持っているわけではない歴史の話をする時は、こんな感じで通訳をしてくれると嬉しいんです。優しいんです。聞きたくなるんです。
学校の先生がこんな感じで教えてくれたら、歴史に興味を持っちゃうんです。
是非、一度、読んでみてください。
とは言っても、得体の知れない本に手を出すのは怖いでしょうから、当初、Facebookにアップされた文章を無許可でコピペして貼りつけておきます。
読んでみてくださいな(*^^*)
↓↓
・・・・・・・・・・・・・
【なんかもう昼ドラみたい】
日本の戦国時代って、
織田信長とか豊臣秀吉とか武田信玄とか、
名前は聞いた事があるけど、要は何した人か知らないし、何が目的なの?そもそも何で戦ってんの?なんで現場に血が流れるの?って人が結構いると思うんです。
それ紐解くのって、そんな戦いの世の中になった キッカケ をまず知ることだと思うんですけど、
応仁の乱
って聞いた事あります?

教科書に書いてあるから何人かの人は
「あ〜なんか聞いたことあるかも〜」
って感じでしょ?
確か教科書には戦国時代のキッカケになった事件とは書いてあるけど、どんな内容か書いてなかった気が…書いてたとしてもすごく分かりにくく書いてたような……
でも
応仁の乱て超わかりやすいし、人間関係が織り成すドラマなんです。
当時日本で一番偉いのって、「足利」って人達ね。この人達が将軍と呼ばれて、代々世の中を取り仕切って政治のトップにいたのが室町時代ってやつです。
事件は八代将軍 足利義政って人の時に起こります。
足利義政って人はあの京都の銀閣寺を建てた人です。
この義政って人、
「水墨画いいじゃない!」
「茶道素晴らしいじゃん!」
「庭園も芸術にしないとね!」
「やっぱ、わびさびだよね〜」
というノリで、日本の今でも残る文化の数々を推奨したトップレベルの文化人でした。(後世、これ東山文化って呼ばれました)
が…
政治に関しての評価はよろしくありません…
最初はやる気があったのかもしれませんが、政治がうまくいかなくなったり、自分の威厳が薄れてきたりすると、趣味の日本庭園造りや、お酒に溺れだしたりするんです。んで、
「あ〜もう将軍やめたいなぁ…そろそろバトンタッチしたいな…」
引退を考えるようになるんです。
が、そこでハッと気付くわけですね。
「いや、オレ子供いねーじゃん!」

そう。
後を託す、次の将軍になってくれるお世継ぎが義政にはいなかったんです。
「あ、でも弟いるわ。弟でいいや」
義政には義視(よしみ)という弟がいたので、この弟に将軍職を託そうとするんですが、これにはちょっとした問題があります。
弟は仏門、いわゆるお坊さんになっていたんです。
義政「こっちに戻ってきて、将軍やってよ。」
義視「いや還俗(お坊さんから一般の社会に戻るってことだよ)はしんどいわ。」
義政「わかるけど、お願い!」
義視「いや無理だって」
義政「だよね。でもお願い!」
義視「オレこっちの道で行くって決めたから」
義政「確かにな。でもお願い!」
義視「本当無理だから」
義政「わかった。でもお願い!」
義視「……」
義政「でもお願い!」
義視「……しつけー」
再三の義政のお願いで、ようやく弟も腹を括ってなんとこっちの世界に戻って将軍をやる事を決意しました。
その矢先。
子供が産まれちゃったんです…
義政と日野富子という奥さんとの間に子供が産まれちゃったんです…(この子供、後に義尚(よしひさ)って名乗ります。)
そうなると是が非でも子供に将軍職を継がせたいのは日野富子さん。
「弟だか何だか知りませんけどね、子供が将軍を継ぐのが筋ってもんでしょ!」

これには弟の義視くんもだまっちゃいられません。
「いや、こっちは兄貴から散々お願いされて、人生賭けてこっちに戻ってきたんだよ!しかも必ずお前を将軍にするっていう契約書付きでな!!」
はい、ぐちゃぐちゃー
お家の中ぐちゃぐちゃー
家ん中ドロドロするってもうなんか昼ドラみたい。
でもね、嫁と弟のいがみ合いで終わってたら、ただのお家騒動でピリオドが打たれてたんです。
ここから、も一つ、もう二つややこしくなる。
日野富子さんと義視くんがそれぞれ後見人連れて来ちゃったんです。
富子さんと息子くんの方には山名っていう西の有力大名(西日本にいっぱい土地持ってる超強ぇー人ね)
義視くんの方には細川っていう東の有力大名(東日本にいっぱい土地持ってる超強ぇー人ね)
そんなとんでもない奴ら連れて来たから、ただのお家騒動じゃなくなっちゃった。
東軍と西軍に別れての大きな戦争になっちゃった。
はい、昼ドラの枠超えたー
さらに…
将軍を補佐する管領ってポジションがあるんですが、そこを担当してる斯波(しば)家ってとこと、畠山家ってところも、何と後継者争いしてたんです。
となると
別れちゃうよねー
斯波の中でも東軍と西軍に別れて、
畠山の中でも東軍と西軍に別れて、
当時の日本の中心の京都がもうそんな感じだから、それが全国に飛び火して、日本中のお侍さんが、東軍と西軍に別れて、日本全土を巻き込んだ大戦争になっちゃった訳です。
この戦い何と11年間も続いちゃったんです。
するとどうなるか。
中央政権の足利幕府(当時の政府って感じ)の権力とお金がどんどん無くなってくる。
そしたらどうなるか。
今まで言うことを聞いていた全国の地方の大名(その土地を治めてる強ぇーやつ)達が足利幕府の言うことを聞かなくなる。
結果どうなったの?
大名それぞれがそれぞれのやり方で自分の土地を経営し始めて、もっと裕福になりたい大名は他の大名にケンカふっかけて、そこの土地も奪おうとする。中にはそのまま奪いまくって、天下一になろうと企むやつが出てくる。(織田信長とか正にそう。)

次の日本のリーダーが決まるまではこの戦いが続くってことなんです。
戦国時代って、だからこんなにも争ってたんですね。
酷い応仁の乱だけど、メリットがゼロって訳じゃありません。
日本の中心の京都が主な戦場だから、いろんな人が地方に避難する訳です。
するとお坊さんとか公家(「まろは…おじゃる」的な人)さんも田舎に逃げる訳ですよ。
伝達ツールが乏しい時代ですから、今まで都会の文化や学問が田舎にガッツリ伝わる事があまりなかった。
ところが応仁の乱で田舎に逃げた公家さんやお坊さんが、そこに都会の最先端の文化や学問を持って行くんです。
結果全国のいろいろな文化の発展に繋がったという訳です。
文化の発展と人の亡くなった人数が比例してるってとこが諸手を挙げて喜べないところですが…
と、まぁ戦国時代に突入した理由、応仁の乱ってこんな感じだったんだよって説明を終わります。
【Amazon 歴史・地理ランキング1位】
『超現代語訳戦国時代』
・・・・・・・・
【追記】
この本の内容を本人の口から聞きたくて、イベントを企画しちゃいました。
2016年11月13日19時開催!
チケットはコチラ↓
『ブロードキャスト房野がキングコング西野に歴史の面白さを教えるライブ』