知人がジャパンエキスポというイベントで僕の絵本のブースを出展するというので、そこに便乗する形で、1週間ほどフランス・パリに行っておりました。

運の悪いことに、パリ滞在中に『やる気スイッチ』が入ってしまい、ほとんどホテルに缶詰で作業。
そこで描いていたのは、絵本『えんとつ町のプペル』の最後のページとなるスタッフクレジットの挿し絵。
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「今回の絵本は皆で作りましたよ」ということが分かるような挿し絵を。
そして、今回は分業制で作っているのですが、このページだけは、スタッフの皆様へ「ありがとう」の気持ちをこめて、僕一人で描きます。
 

毎日、昼になると、ホテル横にある喫茶店でシーザーサラダを食べ、また部屋に戻って作業。
夜は、飯を食べに行くのが面倒になること少なくなくて、冷蔵庫に入っている缶ビールとツマミで飢えを凌いでおりました。

昔から『食』に本当に興味がなくて、今回もフランスまで行って、シーザーサラダと酒のツマミしか食べておりません。
「何を食べようかなぁ?」と考えるのも面倒だし、食べることに時間を使いたくないからです。

どこまでいっても僕の人生なので、僕が「これで良い」と言えば良いのに、とにかく『他人と同じ』を求める人達は、どうせ「なんでフランスまで来て、そんなものばかり食べてるの!もっとクロワッサンとか、フランス料理とか…」とガヤガヤ言い出すのでしょう。

僕が結婚しない理由はそこで、「なんで、何もかも一緒でありたいんだよ!気持ち悪りーな!」というところです。食に関しては特に。

1秒でも早く机に戻って作業に集中したいのに、「もっと、○○を食べようよー」「夜は何を食べるー?」なんて言われた日にゃ、ブチギレちゃうのです。
「ボクはボク、キミはキミ!」でいいじゃん。

くれぐれも、これは結婚批判ではございません。
あくまで、これは僕個人の話で、
他人と歩幅を合わせるのが僕は徹底的に嫌だ、という話です。

食べたいモノが一致した時は一緒に食べます。
「毎日一緒に食べる」というのが大前提で、「何を食べるか?」となるのが地獄的に嫌、という話です。

自身の結婚にブレーキをかけているのが、まさかまさか、たった、そんな理由だったのです。

だけど、僕はこれが幸せなのです。

パリのホテルに籠って作業しているところの写真を添付しておきます。
今、スマホのカメラは「チーズ!」といえば勝手にシャッターを切ってくれるのです。
すごいぜ、DOCOMO!

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