肩書きを『絵本作家』に変えて 連日炎上炎上で、なんだか騒がしい毎日を送っています。

昨日、「最近、ファンになった」という方から、「叩かれてますが、大丈夫ですか?」と心配の声をかけていただいたのですが、
私、キングコング西野亮廣は、昨日今日、初めて炎上したわけではなく、デビューから16年間、常に炎上している《信頼と実績》の炎上芸人ですので、これで感情が動くことはありません。

古くからのファンは私が炎上していると、薪をくべて、暖炉のように楽しむです。
私は、そういう道具なのです。

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さて、今回、燃えているのは現在制作中の絵本『えんとつ町のプペル』のこと。
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(画像をもっと見たいかたは、私のInstagramをフォローしてください。絵ばっかり載せてます。絵しか載せておりません。)

今回の作品『えんとつ町のプペル』は、「そもそも、絵本って、なんで一人で作ることになっているのだろう?」という疑問からスタートしました。

僕はこれまで、ボールペン一本で、ずっと一人で絵本を描いてきました。
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(このへんの絵もInstagramにアップしてます。)

ただ、あるとき、「絵本は、どうして一人で作ることが常識になっちゃってるんだろう?」という疑問を持ちました。

たとえば、映画だと、監督さんがいて、助監督さわがいて、カメラマンさんがいて、脚本家さんがいて、照明さん、音響さん、メイクさん、美術さん、役者さん……いろんな人が、その人の得意技を持ち寄って、一つの作品を作ります。

ドラマも、バラティー番組も、漫画も、学校も、会社も全部そう。分業制です。
その方が「より良いモノ」ができるから。

しかし、絵本だけは作家が一人で作ることになっています。
分業があったとしても、せいぜい「文=〇〇、絵=〇〇」といった感じで二人。

なぜ、絵本だけは『分業制』がないのだろう?
一人で作った方が良い作品もあるだろうけど、
複数人で作った方が良い作品もあるだろうに。

なんで? なんで? なんで?

考えてみると、その答えは、すごく単純な理由で…
絵本は5千部~1万部でヒットという小さな小さな市場なので、つまるところ制作費をかけることができないのです。

人件費を支払えないから、一人で作るしかない。

ものすご~くリアルな事情です。
そういった事情があって一人で作ることになり、それを続けていくうちに『絵本は一人で作るものだ』という常識になりました。

しかし、どうだろう?

絵を一枚描くにしても、
空を描くことと、森を描くことと、キャラクターを描くとと、建物をデザインすることと、乗り物をデザインすること……これらは微妙に業務内容が違います。

「魅力的なキャラクターを描くのは苦手だけれも、空を描かしたら誰にも負けない」
という絵描きさんはいらっしゃるでしょうし、
「森を描かしたら私が一番だ!」という絵描きさんもいらっしゃるでしゃう。

ならば、みんなの『得意』を持ち寄って、一つの作品を作ろう!
その為に必要なものは制作費だ!

…ということで、去年、「今度は僕一人ではなく、チームで作る!その為に、お金が必要です!」と、分業制で作ることを明言し、クラウドファンディングで支援を募ったところ…

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実に3000名以上の方に支援していただき、

1013万1400円

という制作費が集まりました。
本当にありがとうございます。

この作品においての私の役目は監督・脚本・絵コンテです。
そして、スタッフのことは去年コチラに書かせていただきました→『僕じゃないよ』

こうして、分業制でスタートさせた絵本『えんとつ町のプペル』ですが、先の『芸人→絵本作家』の転職報道で、この作品を知った人から…

「ええ?何?西野が描いていないの?」

「ゴーストライター使ってんじゃん!」

という声が上がりました。
立ち上げから知っている人からすると、「いやいや、そもそも、そういうコンセプトでスタートさせた企画なんですよ」というところなんだけれど、途中から知っちゃって、流れてきた情報を鵜呑みにしちゃいがちな人からすると、そうなってしまうのも仕方ありません。

中には、
「スタッフを使ってるんだったら、スタッフの名前を表紙に名前を載せるべきだ!!スタッフに対する感謝がない!!!」
と怒鳴り込んでくる人もでてきて、『えんとつ町のプペル』は20人ぐらいで作っているので、20人のスタッフの名前を表紙に載せてしまうと、表紙はこんな感じになってしまいます。

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(※お客様の声にお応えした表紙イメージ)


こんな表紙の作品を買ってくださるのであれば、いくらでも寄せ書き風の表紙にするのですが、買ってもらう前に本屋が取り扱ってくれなさそうなので、スタッフの名前を表紙に載せるのは辞めておきます。

たった話し合うことで、話が前進するのであれば、僕は何度でも何度でも同じ説明をさせていただきますが(ファンの方はもう何百回も同じ説明を聞いてるね。ゴメンね。)…

ご理解いただきたいのが、今回の『えんとつ町のプペル』という作品は、『文=西野亮廣、絵=六七質』と説明できてしまうような分かりやすい作りではなく、作画スタッフが何人もいて、作画の前のイメージコラージュを作るスタッフがいて、キャラクターを担当するスタッフがいて、キャラクターを動かすアニメーターがいて、バランスを整えるマネージャーがいて…全員で一枚一枚仕上げている、ということ。

表に出るとき(テレビなどで紹介されるとき)などは、どうしたって『キングコング西野の最新作!』みたいな紹介になってしまいますが、連日、一緒に汗を流してくれているスタッフには最大限の感謝をしておりまして、これも前々から明言させていただいておりますが、出版社とブックデザイナーさんにお願いして、本編とは別で、2ページだけ余分にいただいて、制作スタッフ全員の名前を載せるエンドクレジットを作ります。

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今回の絵本『えんとつ町のプペル』はチームで一生懸命作っております。
昨日今日、このことを知った方にも、御理解いただき、優しく見守っていただけると幸いです。

そして、事情を知らずに炎上に荷担してしまった方に、それでもお礼を申し上げたいのが、そのことで、結果的に『えんとつ町のプペル』という作品が広まり、作品を知って、作品を予約してくださる方が増えました。

どれだけ叩かれようと、どれだけ誤解されようと、僕は、皆が必死で作っている作品が一人でも多くの人に見つかるならば、僕にとっては、それが一番嬉しいです。
本当にありがとうございます。

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絵本『えんとつ町のプペル』のサイン本の予約が始まっています。
購入するつもりがない方でも、制作風景が少し覗けますので、一度ご覧いただけると嬉しいです。

『えんとつ町のプペル』を宜しくお願い致します。


御予約はコチラ→『えんとつ町のプペル』