月別アーカイブ / 2017年10月

作品は自分の分身だ。

作家はファンタジーを隠れ蓑に、物語の登場人物にコッソリと自分の想いを喋らせる。
とりわけ『ビジネス書』となると、自分自身が物語の主人公なので、逃げも隠れもできない。
発信したメッセージに対する「そうじゃないだろ」という批判は作者本人に向けられる。
そのビジネス書が面白くないということは、その作者の生き様が面白くないということだ。
分かりやすくて結構じゃないか。

『革命のファンファーレ  ~現代のお金と広告~』を発表して間もなく1ヶ月が経とうとしている。
大胆にも初版で7万部を刷って、「大丈夫なの?」という声もチラホラあったが、皆様のおかげで発売6日後には重版がかかって、当初の目標であった10万部を突破した。
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作品の売り方について言及した本なので、とりあえずは面目躍如といったところ。

当然、今後も営業努力を続けていくが、僕のことを応援してくださる方が僕に求めているのは、ビジネス書を売り続ける姿ではなく、次回作や、胸が踊るような誰も見たこともないアクションだと思うので、作品販売に傾倒し過ぎないようにする。

さて、『革命のファンファーレ ~現代のお金と広告~』を発表したことで、自分の周辺の何がどのくらい変わったのだろうか?
まとめてみる。

肌感覚としては、あまりマイナスは無かったように思う。
毎週各地でトークショーをやっているが、都心部でのトークショーはチケットが取れなくなった。
ありがたいことに、自分のことを面白がってくれる人が増えたのだろう。

もっとも、昔から応援してくださっていた方々からすると、このタイミングでファンか増えたことに対しては、「何を今さら」感があると思う。
『革命のファンファーレ』に書いたことは、昔から言い続けてきたことだからだ。

ただ、僕はそれでいいと思っている。
オール新ネタを求める“ファン”だけに照準を合わせていると、見事な内輪ノリが完成して、最終的にはジリ貧になる。

鉄板ネタに飽きているのは関係者とファンだけで、それ以外の人からしてみると、鉄板ネタも「新ネタ」だ。
ついつい耳に入ってくる近い人間(関係者とファン)の反応に引っ張られて、ここのサジ加減を見誤ってはいけない。

鉄板ネタと新ネタの調合のバランスは、日頃の寄席(漫才出番)で身に付けた。
僕は立川志の輔師匠の大ファンで、無理矢理休みをとって『志の輔らくご』を観に行くのだけれど、いつも、3本中2本が鉄板ネタで、1本が新ネタ。
新ネタも楽しめて、鉄板ネタの変化も楽しめる、あのバランスが個人的にはとても心地良い。
また観に行こうと思える。

『革命のファンファーレ』に不満があるとするならば、男ファンしか増えなかったことだ。
本屋さんではなく、アダルトショップで販売されているのでは?という疑惑が浮上している。女子はどこへ消えた?
 


『革命のファンファーレ』を発表後、一番大きな動きは、やはり全国の図書館(5500館)へ寄贈したことだろう。

隠すことでもないので正直に言うが、これは、文藝春秋さんや新潮社さんの「図書館の貸し出しのせいで…」というコメントに対する僕の意見および、『革命のファンファーレ』の広告だ。

『革命のファンファーレ』には、『えんとつ町のプペル』の無料公開を題材に、「業界を衰退させるのは、フリー(無料)の風潮に抗うことだ」と書いた。

「作品にはお金を払ってください」と言いたい気持ちは痛いほど分かる。
当然だ。
どこかでマネタイズをしないと、作品を作り続けていくことはできない。
ただ、マネタイズのタイミングがここ数年で大きく変わった。

事実、「作品にはお金を払ってください」と主張する人達は、GoogleやTwitterを無料で利用しているだろう。
それでいて、Google社やTwitter社に一円も落ちていないかというと、そんなわけがない。
彼らはマネタイズのタイミングを後ろにズラして、キチンとお金を受け取っている。

出版業界は今、帰路に立たされている。
敵を見誤ってはいけない。
とくに文庫本のビジネスモデルは寿命を迎えていて、マネタイズのタイミングを本気で考える時期だ。

この時期に、「文庫本はお金を払って買ってください」と、お客さんのマインドを強要し始めたら、衰退が加速する。
お客さんの行動を決めるのはお客さんで、どの分野においても、お客さんへの“マインドの強要”が成功した歴史はない。


たとえば、『峠の茶屋』と『自動車』


その昔、峠越えは一日仕事で、休憩場所として茶屋が必要だったが、自動車か発明されて、峠で一休憩をすることがなくなった。

その時、
「峠は自動車に乗らずに歩いて越えてください。そして、茶屋で一休憩をしてください。皆、もともとは、そうだったじゃないですか!」
と、お客さんのマインドを強要した茶屋は潰れ、
『ドライブスルー』や『パーキングエリア』を提案した茶屋が生き残った。

よく「AIが人間の仕事を奪う」と言うが、違う。
AIは時代を前に進めているだけで、人間の仕事を奪うのは、前に進んだ時代を受け入れない人間だ。
アップデートを放棄した人間だ。

『適者生存』が生存競争の絶対ルールで、僕らは時代(環境)に抗ってはいけない。
何故なら、僕らは時代に抗えないからだ。

変化することを恐れず、変化に対してアンテナを張り続け、そして、時代と共存する。

『えんとつ町のプペル』を無料公開した時に、「無料公開するとは何事だ!」「作品にお金を払わせる意識(マインド)が大切なのに!」と大変な批判を浴びた。
いつもようにアンチだけが騒いでいるのかと思いきや、わりかし賢そうな人まで一緒になってTwitter(無料アプリ)で騒いでいて、
このままだと、かなりマズイことになると思ったので、『革命のファンファーレ ~現代のお金と広告~』を書いた。
「余計なおせっかい」とも言える。

走り書き(4日)で書いたので、その時、僕が覚えた危機感がそのまま投影されていると思う。

面白い世の中になることを心から望んでいます。

時代の声に耳を傾けて生きる。
よく分からなくなった時は『峠の茶屋』と『自動車』の話を思い出して欲しい。
もっとも、僕の作り話なんだけど。

どうしてこれだけ熱い文章を書いているかというと、飛行機の中で見た『チア☆ダン』に感動して機内で大号泣した直後だからだ。
広瀬すずサンも中条あやみサンも皆頑張っていた。きたろうサンも頑張っていた。
全米一位おめでとうございます。
僕も頑張ります。

そんなこんなで、ただいま帰国しました。
明日からはチアダンサーになろうと思います。

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デュッセルドルフ空港(ドイツ)から6時間半。
ドバイ空港に着いた。
こちらは朝7時。これから日本に飛ぶ。
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とりあえず、乗り換えの空港で、殺し屋みたいなヤツに狙われていることを除けば、快適な空の旅だ。
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日本は今、ハロウィン祭りの真っ只中だという。
ジャパニーズハロウィンは丁寧に育てれば、NYのカウントダウンや、牛追い祭りや、トマト祭り…といった世界トップクラスのコンテンツになると思う。
間違っても、行政が“必要以上に”首を突っ込んで交通整理しないことだ。
カウスに価値がある。

あと、ハロウィンの夜の渋谷スクランブル交差点は、界隈の店にお金が落ちるようにデザインした上で、侵入口にバリケードをたてて、とっとと歩行者天国にした方がいいと思う。
トラックで突っ込まれたら終わり。

いずれにせよ、せっかく生まれた世界最大規模のコスプレ大会が発展していくことを願う。

僕は毎年、ハロウィン翌朝の渋谷でゴミ拾いをしているのだけれど、今年は時期と場所を少しズラして、沖縄でゴミ拾い。
お目当ては今年12月に開催される『やんばるアートフェス』に展示する『ゴミ人間・プペル』の制作。

皆で泊まり込みで沖縄のゴミを拾って、沖縄(やんばる)に巨大なゴミ人間を作る。
協力してくださるのは淀川テクニックさん。
ゴミを扱わせたら天下一品だ。
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この『ゴミ人間・プペル』の制作の関係で11月は何度か沖縄に行く。
大量のゴミが必要なのだ。
町が綺麗になって一石二鳥といったところ。

人手が必要なので、気が向いたら、是非、手伝ってくださいな。
沖縄ならではの古民家を借りて合宿的なことをしたい。
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今年は沖縄でゴミ拾いでこざいます。

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『えんとつ町のプペル光る絵本展inオランダ』を終え、帰国前にドイツのデュッセルドルフに寄る。
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ドイツに来たのは、ドイツで開催されたワールドカップぶりで、ハシャギまわる西野氏。
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ドイツはすっかり冬の装いだが、知らない街が大好物な私は、気持ちがホックホク。
我々スタッフ一同は大人なので、それなりに気をつかって、この地で結婚4周年を迎えた小谷夫婦とは別行動。
「夫婦水入らずにしてやろう」という親切心だ。

実は今回、その親切が裏目に出た。

再集合の場所にやってきた小谷夫婦が何やら険悪な雰囲気。
理由はコレだ。
ドイツの街中でウンコを漏らしたというのだ。
我々と一緒に動いていれば、近くに常にトイレがあったので、こんなことにはならなかったのたが、余計な親切心を発動させて、夫婦水入らずにした途端、これだ。
ドイツで大喧嘩をしているこの夫婦は、奇しくも、結婚4周年記念日である。
喧嘩の理由は「旦那がウンコを漏らした」の一点張り。

たしかに、今回の小谷夫婦の物語は美しすぎた。
オランダで優雅に結婚記念日を迎えるなんて生意気だ。
このまま終わらせてなるものか、と神様が動いてくださったのだろう。大賛成。

旦那がドイツの街中で完全にウンコを漏らして、大喧嘩。
最高だな。ドイツに寄って良かった。
最後にいいものを見れました。

それでは日本に帰ります。

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