月別アーカイブ / 2017年07月

夏の終わりに『しるし書店』というサービスを、そして、その先に『おとぎ出版』というサービスをスタートさせます。
出版不況が叫ばれる時代に、どちらも『紙の本』を扱うサービスです。

よく、
「なんで西野は電子書籍をやらないの?」
「西野だったら、『紙とか古くね?』とか言いそうなのに」
と言われるのですが、僕は『紙の本』に未来を見つけていて、キチンとデザインすれば、キチンと『紙の本』の時代がくると思っています。

少なくとも、僕単体では、『紙の本』の時代は来ています。
5年前よりも、今の方が売れています。

ただ、時代に合わせて『紙の本』の売り方を大きく変えました。
おもくそ宣伝になっているのですが、そのこと(今の時代のモノの売り方)については、この本に全て書いたので、是非↓
自分の作品の売り上げを上げる方法の一つに、「自分以外の作品の売り上げに貢献する」というのがあります。
僕の場合だと、『えんとつ町のプペル』の売り上げを上げたいのなら、出版業界全体を押し上げるような行動を起こす、といった。
本の無料公開がその一つです。
そして、まだ全貌を明らかにしていませんが、『しるし書店』や『おとぎ出版』を立ち上げる理由もそれ。

エンタメの究極は「コミュニケーション」だと僕は思っていて、電子書籍ではなく、『紙の本』にはコミュニケーションが付いてくるので、大好きです。

一度、全国の書店員さんと意見交換会みたいなのをしたいな。
ていうか、全国の書店員さんとFacebookの秘密のグループを組もうかな。




通ってしまう企画なんて、所詮、合格を出した人間の想像の範疇なので、それほど面白いものでない。

絵本『えんとつ町のプペル』を作る時は、「100人中100人が落とす企画は何か?」から考え、『圧倒的赤字が見込める企画』と結論し、赤字をクラウドファンディングで相殺し、超分業の絵本の制作へと乗り出した。
制作に1000万円かかる絵本なんて、どこの出版社も取り合ってくれない。
クラウドファンディングというものがなかったら生まれてこなかった作品だ。
kyjem5fYBD.jpg
絵本『えんとつ町のプペル』は、「確実に落ちてしまう企画」の連続で、それこそ全編無料公開なんてのは、許可をとりにいったところでどうせ却下されてしまうので、吉本の社長にも、幻冬舎の社長にも断りを入れず、ゲリラでおこなった。
『えんとつ町のプペル』のヒットにより、あらゆる企画が通りやすくなった。
とりわけ、『えんとつ町のプペル』の方法論で作られる作品に関して周囲はイケイケドンドンな雰囲気だ。

もはや超分業制で作る絵本に異を唱える人はいないし、無料公開の成功を知っているから、今度は社長に許可を取りにいっても「GO」が出てしまうだろう。
さすがに、もう「無料公開は良くない!」と叫ぶ輩も出てこないだろう。

冒頭でも言ったが、全員がOKを出す表現が面白いわけがなくて、このままやると緩やかな下降線を辿ることは明白だ。
次回作『チックタック ~約束の時計台~』の出版に対しては、全員がOKを出した。
1500012738993.png
イイ気になって作っていたのだけれど、あまりにも周りが求めるから、だんだんと危険な臭いがしてきて、『チックタック ~約束の時計台~』は次々回作に回す決断をし、チックタック ~約束の時計台~』の前に、る人は怒り、ある人はガッカリしてしまうような作品を挟むことにした。

どこかで聞いたことのあるようなタイトルの絵本。
『しるし書店』というタイトルです。

お楽しみに。








「ウォルト・ディズニーを倒す」と言うと、決まって、「は?何言ってんの?バカなの?」と言われるのですが、本気です。

「ウォルト・ディズニーを倒す」は目標として丁度良くて、そこを目標に設定すると、「小売りだけやっていても届かない」という現実と向き合わないといけなくなります。

つまり、本でいうと、「ベストセラーを出し続けたところで、ベストセラー作家止まり」という現実です。

そこをゴールに設定して、
そこに幸せを見出だしている人は、
それはそれは立派なことで、
誰からも否定されることではないのですが、僕はそことは違うところ(ウォルト・ディズニーを倒す!)に目標を設定しているので、そうなってきた時に、「本(自分の世界観の説明書)を出して、それをベストセラーにする」というのは入り口で、「それによって、お客さんをどこに流すか?」「そもそも、本をどのように流通させるか?」をデザインしなければなりません。

下の画像は、一昨日の自宅アトリエのホワイトボードです。
20170723_003651.jpg
走り書きしたものなので、バカみたいな設計図ですが、この矢印(連結)がとても大切で、これで見ると、絵本の売り上げが天才万博(年末に開催しているフェス)の動員に繋がっていませんし、天才万博の動員が絵本の売り上げに繋がっていません。

喩えるなら、「せっかく給油したのに、ガソリンタンクに穴が空いていて、ガソリンが漏れている状態」です。

この矢印(連結)をキチンと作るか、もしくは、矢印で繋げられないコンテンツは、そもそも生み出さないか。
「ウォルト・ディズニーを倒す」に目標を設定すると、そんな選択を迫られます。



さて。

ここからは、さきほどのバカみたいな設計図で、一番矢印が付いていた「スナック『キャンディ』」の話です。
1500553941827.jpg
もともとは、僕とSHOWROOM代表の前田さんと二人で、「スナックって面白いよねー」という話で盛り上がったのが始まり。
「通うのもいいけど、どうせなら作っちゃおう」という話になり、友達やオンラインサロンメンバーを巻き込んでの大人遊びに発展。

もろもろ設計していく中で、「あれもできる…これもできる…スナックって、超ハイスペックじゃん!」となりました。
それが、あの矢印(連結)の数です。

そんな中、これまでのスナック(および多くの飲食店)が取りこぼしていたのが『ファンクラブ』ではないか?と思うようになりました。

たとえば、店に高級なシャンパンを入れる理由は、「高級なシャンパンが飲みたいから」ではなく、店や、その店で働く人への『支援』だと思うのですが、それがこれまではオフライン上でしかなされなかった。
り、オンラインの支援がなかった。

支援の対価がシャンパンでなければならない理由なんてなくて、文章でもいいし、動画配信でもいいし、なんなら「対価なんて要らない」という人もいる。

オフラインで支援したい人もいれば、オンラインで(地方から)支援したい人もいるだろうから、その選択肢として、スナック『キャンディ』のファンクラブを作ってみた次第です。

物件はほぼほぼ決まったので、これから内装工事。
当然、絵本とも矢印で繋ぐので、店は絵本の世界観にします。
なりの大工事になると思います。

完成したら遊びに来てくださいね。
派手に看板を出すつもりはないので、探してください(*^^*)







↑このページのトップへ