月別アーカイブ / 2017年05月


しるし書店』は店主の視点が商品となるので、その視点に信用があれは、1000円で買った本を、古本で3000円で売ることができる。
極端な話をすると、"信用のある店主は未来永劫、本にお金を使うことがなくなる"ということだ。
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もともとは、ロボットにいろんな職業が奪われていく時代に向けて、「人間にしかできない職業を一つ増やしてやろう」と思って、しるし書店を企画した。

学生の頃から、
スポーツが得意な奴にはプロスポーツ選手という職業が用意されていたし、
勉強が得意な奴には学者という職業が用意さらていたし、
絵が得意な奴には画家という職業が用意されていた。
そして、文章を書くのが得意な奴には執筆家という職業が用意されていたが、文章を読むのが得意な奴には、職業が用意されていなかった。

『読書家』は趣味の範疇でとどまり、職業になっていなかったのだ。
ところがどっこい、本選びや読書も才能で、「アイツがススメる本はいっつも面白い」と、誰かを楽しませることができるわけだ。

僕は日々、「自分の好きなことを仕事化していこう」と言っている側の人間になので、『しるし書店』で事例を作ろうと思った。

「読書で生活していけたら最高じゃん」という方に届くといいな。

『しるし書店』のクラウドファンディングは残り11時間。
とは言っても、リターンを追加するつもりはなく、現在残っているリターンは…
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この二つだけ。

ご興味あれば是非!


『しるし書店』のクラウドファンディングはコチラから↓













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パイン株式会社からパインアメの宣伝を丸投げされたことは先日お伝えしたとおりだ。
用意されたCM台本に従って演じるといったタレント的な稼働ではなく、「パインアメをたくさんの人に広めたいので、なんとかしてください」という圧倒的な丸投げである。

私の芸能活動史上、もっともハチャメチャな依頼であるが、この依頼を私が無視、もしくは断ったらどうなるだろうか?
きっと
「西野、思いつかなかったんじゃね?」
「働き方の最先端ぶっときながら、『広告』となると、これかよ」
といったネガティブキャンペーンが展開されることは明白だ。

つまり、"依頼を受けざるをえない"のである。

そんなこんなで丸投げされてからというもの、アメ界の金髪豚野郎ことパインアメを眺め、「何か良い宣伝はないものか?」と考える西野氏。実に誠実な男だ。抱かれたい。

どうせ宣伝するなら、自分の得意なものと掛け合わせて宣伝した方が面白くなるであろうと考え、自分の一番の才能が何なのか、アチコチ探してみた結果、「作詞・作曲」だと結論した。

これまで、ひた隠しにしてきたが、
私、西野亮廣は稀代のメロディーメーカーなのだ。
最近だと、『えんとつ町のプペル』がそうだ。
なんというキャッチーな歌詞とメロディーだろうか。これを才能と呼ばすして、何と呼ぶ?

大勢のスタッフにイメージを伝える時に、私はよく音楽を使う。
ギターでポロロンと弾いて歌って、「この曲に合うような美術セットを…」といった感じだ。

NONSTYLEの石田君とやったライブでは、儚い乙女心を歌った曲まで書き下ろした。
ゴミ人間の物語から、恋する乙女心まで、作品の幅は実に広い。ただの天才である。


そんなこんなで、「パインアメが脳裏によぎる曲」を作ることに決めたわけだが、気になることが一つだけある。


これ、ステマじゃね?


(※ステルスマーケティングStealth Marketing)とは、消費者宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること[1]。略称はステマ。)

ステマの定義は曖昧で、どこからがステマなのか、明確な線引きが難しいところだが、「ステマだろ!」と言われる可能性があるような気もしてきた。

ただ、「パインアメが脳裏によぎる曲」というのは、なかなか良さそげだ。
そこで天才・西野氏は考えた。


「コッソリとやるから、ステマなわけで、最初から『ステマですよー』と言ってしまえば、ステマにならないんじゃね?」 


そうなのだ。
そこにステルス性(コッソリ性)があるからいけないのだ。
看板に『これはパインアメのステマソングです』と出して、歌えば問題ない。  

思い立ったが吉日、朝から作業部屋に籠り、
ギターを片手に、パインアメのステマソング『Stay My Love(ステマラブ)』の制作に入る。
PVでは、めちゃくちゃカッコイイ感じでモノクロ調にして、背景に大量のパインアメを登場させるつもりだ。

『Stay My Love』のイメージが固まってきたので、僕の海外の活動のエージェントをやってくださっている佐伯女史に正しく英訳していただき、渡邊崇さんに編曲を依頼し、その裏でコチラは友達に声をかけてスタジオにこもって、練習。

スタジオにこもって練習してみると、これがなかなか面白い。
36歳になって音楽の素晴らしさに気がついた。
絵本作家をやっている場合ではなかった。
私は今日からミュージシャンとして生きていく…いや、生きて"ゆ"く(シンガーソングライター風)。

写真はスタジオでバッタリと出くわしたロザリーナが撮影したもの。
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青いサングラスをかけている理由は、SEKAI NO OWARIの深瀬君がかけていたからに他ならない。
『SEKAI NO OWARI』と大それたことは言いますまい。
今後はSEKAI NO 序盤』の浅瀬君として活動してゆくことに決めた。

パインアメのステマソング『Stay My Love』は現在制作中。
とびっきりの名曲に仕上げてみせる。
PV撮影も楽しみだ。


そして、持つべきものは友である。
ライブハウスの店長をやっている友人に、このことを伝えたら、急遽、明後日(6月2日)に、SEKAI NO 序盤の浅瀬君の御披露目ライブをやらせてもらえることになった。
完成前であるが、『Stay My Love』を演奏することができそうだ。

出番後は、そのまま店で呑んだくれるつもりた。
お時間合えば是非。

俺はミュージシャンになるぞ!!
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・・・・・・・
6/2
『おとぎ町のステキな音楽会』
オープン18:00
スタート19:00

前売り2000(ドリンク代別)
当日2300(ドリンク代別)

【出演】
西野亮廣(浅瀬君)
THEタテノサンズ、
ホームレス小谷、
山口トンボ、他
オープニングアクト:ろくでもない女
【店名】ろくでもない夜
【住所】世田谷区北沢2-6-5 ルイビル3F
[電話番号]
03-6804-9567
【お問い合わせチケット予約】69demonai46@gmail.com
日程
枚数
連絡先








「20代で死ぬ気で働いた人間だけが、30代で夢の切符を手にする」的な記事がTLに流れてきて、「へぇー、そうなんだー」と思って読み進めていたら、成功事例みたいな感じで自分の名前が出てきて、ひっくり返った。

成功の定義は人それぞれなので、僕が成功しているかどうかはさておき(好感度の面では歴史的大敗!)、自分の20代を振り返ってみた。

あんまり技術もセンスもなかったけれど、売れるのだけはお笑い史の中でもトップ3に入るほど早かったと思う。
デビュー…というかデビュー前(養成所時代)に売れて、最初からスケジュールがパンパン。
梶原が精神的にまいっちゃって、失踪して、仕事が全部無くなるまでは、1日1~2時間睡眠が数年間続いた。  

先輩方のようにネタのストックがなかったので、漫才の新ネタを週に4本、ショートコントを月に20本、とにかく書いて書いて書きまくった。
僕がネタを書いている間は、梶原は睡眠をとったり、そこそこ息抜きなんかもしていたので、梶原が先にパンクをしたことは今でも納得がいってない。パンクするなら絶対に僕の方が先だろ。

まとまった休みなんてもちろんないし、数ヵ月に一度の休みの日にはネタを書きためておかなきゃいけない。
小金を持ち始めた頃、同じような環境にあった仲間の芸人は、ゴルフや麻雀やダイビングやダーツに興じた。
何度も何度も誘われたけど、全部断った。

一番好きなことを仕事にしているのに、それを後回しにして、二番目や三番目に好きなことをやれる構造が理解できなかった。
今考えてみると、今の僕でいう『しるし書店』だったり『おとぎ町』が、それに当たるのかなぁ。「アレも面白い、コレも面白い。いろんな面白いがあってもいいじゃん」なのだが、当時は、そこまで視野が広くなかったのかも。

とにかく朝から、夜に気絶して倒れるまで、ネタを書いて、舞台に立って、バラエティーに出て、会議を重ねて、ネタを書いた。
そして、そこに"我慢"はなかった。

「たまには息抜きも必要だよ」と、それっぽいことを言われたが、今、一番楽しいことをやっているのに、何故それを止めなきゃいけないのか理解できなかった。
カラオケをしている最中に、突然、他人が割って入ってきて、「息抜きも必要だよ」とマイクを取り上げられる感じ。
おい!俺、今、遊んでんだよ。

つまり、まわりから見れば働き者だったかもしれないけれど、当人は働いている自覚がなかったんだよね。
TLに流れてきた記事を読んでいて、働いている(努力している)と思いながら働いている時点で、隙があると思った。

もっとも、これは僕個人の感想なので、
「みんなもそうした方がいいよー」という話ではありません。
ただ、僕は20代は我慢しなかったかな(^-^)

















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