月別アーカイブ / 2017年04月

旅の恥はかき捨てである。

個展やら商談やらで、イタリア・スペインあたりをウロウロしているが、知っているイタリア語は「ボーノ」と「グラッチェ」、スペイン語は「オラ」、駆使している英語は「サンキュー」「ベイベー」「オッケー」「オールオッケー」と内田裕也さん的状況だ。

それでもノリとアルコールでなんとかなるのだから、海外は面白い。
ミラノで書道家の紫舟さんと合流し、そんなこんなで、ミラノからスペインのマドリードに飛び、そこから小型プロペラ機でサンセバスチャンに来た。
空は驚くような青さである。
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世界一の美食の町として名高いここサンセバスチャンには、世界各国から一流シェフや食通が集まってくる。
決して交通の便が良いとはいえないこの町に、食の為だけにわざわざ足を運ぶとは、世界の食通達のセレブ感たるや。
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しかし、"セレブ力"でいうと負けていないのが私とホームレス小谷である。
世界の食通同様、わざわざ飛行機を乗り継いでサンセバスチャンまで来たが、彼らと私達で大きく違うのは、私達は"食に興味がない"。
この「興味がない」は、本当に興味がなくて、
私は毎日蕎麦氏か食べないし、ホームレス小谷氏にいたっては万年ホームレスであるので、腹が満たされれば何でも旨い。

そんな中、ホテルにチェックイン。
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とてもホームレスが泊まるようはホテルではない。
真面目に日銭を稼いでいるのがバカらしくなってくる小谷氏の顔面である。
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ホテル堪能もそこそこに、さっそくサンセバスチャンの町に繰り出す。
知っているスペイン語は「オラ」だけで、厳密に言うと、音の響きを知っているだけで、「オラ」がどういう意味かは分からない。
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しかし、足りない部分を、「オッケー」と「オールオッケー」とアルコールで補っているうちに、ホテルを出て10分後には、こうなった。
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月曜の昼間から、酔っ払い、そして歌っているオジサン達と意気投合。
この店は仲間同士で借りているらしく(たぶん、そんなことを言っていたと思う)、こうして、自分達で食材を持ち寄っては、自分達で調理し、ワイワイやっているらしいのだ。
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当然、ご馳走になる。
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集まっている面々もナイスガイばかりで、三ツ星レストランのシェフに名前は知らぬが有名デザイナー達。
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デザイナーの髭オヤジがあまりにもイケメンすぎたので、僕のベレー帽を渡すと、ノストラダムスが仕上がった。
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写真右のマーク・ザッカーバーグみたいな奴が三ツ星レストランのシェフである。
コイツが作ってくれた料理がバチクソ旨かった。
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海外で「オッケー」「オールオッケー」を繰り返してらいたら、こうなるのである。
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そのまま連中に連れられて、「オッケー」と「オールオッケー」を繰り返しているうちに、2軒、3軒、4軒と呑み歩き、最後は山奥の酒蔵に連れていかれた。
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この酒蔵が最高で、なんと巨大樽からセルフでお酒を注ぐのである。
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一人で注ぐことができないので、お酒をおかわりする時は仲間を誘っていかなければならない。
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一人目がグラスをどけて、すぐに二人目がグラスを用意しておかないと、お酒が床に溢れてしまうので、大切なのはチームワークである。
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近くの席に客にに声をかけ、一緒に酒樽へ。
どの順番でグラスを出すかの会議を重ねているうちに、すっかり仲良くなるという驚きのコミュニケーションシステム。
「この仕組みは日本に持ち帰りたい」と本気で思って、珍しくメモをとった西野氏。

とにもかくにも、海外は「オッケー」「オールオッケー」で何とでもなるので、外に飛び出せよ、若者よ。

ただ、気をつけておくことが一つだけ。

食の町・サンセバスチャンでは料理談義に花を咲かせていることが多く、おそらく
「サンセバスチャンを知るには料理が生まれる仕組みを知ることが大切だ。興味あるかい?」みたいな会話が交わされていて、そこでも、「オッケー」「オールオッケー」を繰り返していると、地元の料理学校の見学コースにブチ込まれてしまう。
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日本から飛行機を3回も乗り継いで、こんな白衣を着させられるとは思わなかった。
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当然、話の輪には入れない二人。
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ついには、こんな顔になるから要注意だ。
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食の町、麗しのサンセバスチャン、また会いましょう。
スペインは午前6時。
今からミラノに帰ります。
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ミラノトリエンナーレの日本館で開催される『えんとつ町のプペル展inミラノ』と、
時を同じくしてボローニャで開催される『ボローニャ国際絵本市』に参加する為、イタリア内をウロウロとしております。

ラノは今、朝の7時。
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昨日、『えんとつ町のプペル展inミラノ』の設営を終え、今日はボローニャに飛んで、自分の絵本(過去作も含む)のブース設営。

ミラノもボローニャも絵本を販売するわけではなくて、「こういう活動をしてますよ」という名前(作品)の売り込み。
ボローニャの方は出版社さんとの商談がメイン。「あなたのところで僕の絵本を出版していただけませんか?」というやつ。

名前(作品)の売り込みがメインなので、絵本は売らないわけだが、日本から『えんとつ町のプペル』を500冊ほど持ってきた。
無料で配るのだ。

うち100冊は幻冬舎から提供していただき、残り400冊は自腹で購入。
"自腹で購入"というと聞こえが良いが、厳密に言うと自腹ではない。

自分で販売サイトを立ち上げ、そのサイトで『5冊売れると、1冊を海外(もしくは被災地)にプレゼント』するルールを設けた。
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このサイトで買うと、僕のサインが付いてくるが、とはいえ普通の本屋さんより360円ほど高い。そのことをお伝えした上で、売り上げは活動資金に回すことをご理解いただき、ご購入いただいている。

今のところ、『えんとつ町のプペル』は国内だと2000円ちょっとで、イタリアだと試供品(無料)になっている。

先日、ゴールデンボンバーさんが新曲を無料で配布して話題になっていたけれど、無料で提供し、別の場所でマネタイズする無料化(フリーミアム)の流れは、インターネットが始まった日から宿命づけられていた。

ここの理解に人それぞれタイムラグがあって、「そんなことをすると作り手が食いっぱくれちゃうじゃないか!」と怒鳴る人が出てくるんだけれど、頭に血がのぼっている時にどれだけ説明しても無駄で、これら全ては時間が解決すると思う。

そんなこんなで、ミラノ・トリエンナーレのプレス発表の日の『えんとつ町のプペル』はTAKE FREEである。
楽しく持ち帰ってもらおうと、本積みに挑戦してみたら、結構、うまく積めた。
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チーフマネージャーの上田君は『えんとつ町のプペル』の発売時に、「30万部までは国内で売りましょう。そこから先は海外ッス」と言った。
現在、国内では27万5000部。
そろそろ、その時期に来た。
今回のイタリアが終われば、すぐに韓国に飛ぶ。

圧倒的なファンタジーを作って、キチンと数字でも結果を残そうと思います。
今日から鳥取県・米子市でも『えんとつ町のプペル展』がスタートしています。是非。
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遠路遙々イタリアである。

嘘か真か世界最大規模のデザインの祭典という『ミラノトリエンナーレ』の日本館からお声がけいただき『えんとつ町のプペル展』を日本から持ってきた。

時を同じくして、ミラノから電車で揺られること2時間の素敵町・ボローニャにて、世界最大の絵本の祭典『ボローニャ国際絵本市』なるものが開催されており、そこで『AKIHIRO NISHINO』のブースを構え、過去の作品を展示、そして版権を販売するという。
こちらは僕の出る幕はなく、僕は石像のごとくブースの入り口に座っているだけで、あとは黒服を着た交渉のプロがヨーロッパの出版社相手にモゴモゴするらしい。

ちなみに、ミラノの方も設営の時に顔を出してしまえば、やはり、あとは石像と化し、出る幕はない。
8日間ほどイタリアに滞在するわけだが、基本的にはうすらトンカチの旅費泥棒として生きている。

そんなこんなで、イタリアに行ったところで特に大それた仕事もなさそうなので、成田空港から泥酔を決めこむ。
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お手伝いとしてホームレス小谷を実費で雇ったのだが、僕がやることがないのだから、お手伝いのしようがない。
真の旅費泥棒といえよう。
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機内で『君の名は』を見て(3回目)、缶ビールを片手に号泣したところまでは覚えているが、フランスの空港で乗り換えた記憶などは「フランスのマカロンってデカイっすね」という小谷の糞コメントを残して、皆無で、気がつけばイタリアに到着していたのだった。
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到着早々、ホテルにチェックイン。
たまりにたまっていた本を日本から持ってきていたので読書に耽る。
そんなこんなで日をまたぎ、今は朝の6時半。
近所のセンピオーネ公園をジョギングしているが、夜明けはまだらしい。
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ミラノトリエンナーレが何日から始まるのかは知らぬが、とりあえず「朝10時半にホテルロビーに来てください。絶対ですよ!」と新人マネージャーの鮎川女史に釘を刺されている。

そんな時間に集合できるかどうかは、僕の知るところではない。
許せ、鮎川女史。
気温が良いので、遠出する可能性があるのだ。


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