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【キンコン西野】収録中にブチギレて帰った後の整理
昨日は『西野亮廣独演会inえりも』
前半20分は、今話題の「キンコン西野がインタビューロケ収録中にブチギレて帰っちゃった話」を、どこよりも早く本人の口で。
この件に関して、たくさんの友人から心配の電話がかかってきたのですが、「ブチギレた」といっても、収録現場にはチビッ子もたくさんいたので、まさか大声を張り上げるようなことはしておりません。
終始ヘラヘラヘラしていた芸人が突然帰っちゃった感じっす。
(※その現場にいたお客さんのツイート↓)
ディレクターさんに直接意見を言ったのはステージ裏でのことなので、あしからず(^-^)
こういったことがあると、当然エゴサーチをする私。中には、こんな声もありました。
まさか、この一件で、あの憎き『ゴッドタン』が評価されるとは。
ちなみに、先日『ゴッドタン』に呼び出され、収録に行ってまいりました。
先に言っておきますが、当然、開始早々、僕の私服は破られております。
こちらは、もはや伝統芸。
ゴッドタンに出演する度に私服が減ります。
お願いですから、誰か僕に服をください。
とにかく、放送をお楽しみに(^-^)
さて。
今回、何故、このようなことが起こったのか、ここでキチンと整理しておきたいと思います。
今回の読売テレビさんのロケのように、時々問題になっているのが、その瞬間に垣間見える「(タレントを)出してやっている」「(店を)取材してやっている」というテレビ側の俺様姿勢。
一昔前は、放送局や新聞社の力を借りないとマス(大衆)に向けて、エンタメや情報を届けることができなかったのですが、
今は、個人がマスメディア化し、お客さんとダイレクトに繋がれる時代になり、ニュースを自分で発信できるようになったので、テレビと個人がウィンウィンの関係でないと、テレビに出演する理由がなくなりました。
テレビが「悪戯に煽って、感情を逆撫でし、不用意な発言を誘発させて、その部分だけを刈り取って電波に流す」という下品な技を決め込んでくるのなら、ハナからテレビを排除できる時代になったわけです。
史上最もSNS親和性の高い大統領、ドナルド・トランプの言葉を借りるなら、
「マスコミを迂回して声明を表すことができる。そうなれば自分が発言にこめた地味がキープでき、マスコミがこれを歪曲するのを我慢せずにすむ」
です。
スゲー簡単に言うと、「マスコミを経由する理由が昔ほど無くなった」というところ。
今回、読売テレビさんは、時代がこのフェーズに移ったことを踏まえていなかったのでしょう。
今回は現在開催中の『えんとつ町のプペル 光る絵本展inイオンモール堺鉄砲町』の告知として、番組取材をお受けしたのですが、非常識なインタビューに付き合って、それがテレビの電波にのせられるぐらいなら、テレビ局側の非常識なインタビューがあったことを自分メディアで発信し、それをニュースにした方が遥かに広告効果があると判断しました。
個人に対して上下間系(奴隷関係)を強いる組織は弱体化し、"個人に利用される組織"が力を持つことは間違いありません。
発信力のある個人を縛ることなどもはやできないので、ブースターとして組織を提供し、旨味をチラつかせておく方が賢明だと思います。
僕らがGoogleやAmazonを利用して商売をすればするほど、GoogleやAmazonが勝ち続ける、あの感じです。
こういう意見を述べると、例のディレクターさんのように「なんで炎上させるんですかぁ?目立ちたいんですかぁ?」「炎上商法ですかぁ?」と言ってくる方々がいらっしゃるのですが、これはもう会話ができない世界の住人なので切り捨てますサヨウナラ。
冒頭も申し上げましたが、昨日、『西野亮廣独演会inえりも』がありました。
札幌から車で遙々3時間半、人口4800人の町で数百人キャパのお笑いライブを開催。
チケットは完売で、イベントは大成功。
主催者は一般の女子高生。
こういう時代です。ウエルカム未来。
公式LINEをやってます。
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キンコン西野、ブチギレて収録中に帰る
ほとんどの人が知っていることなので、説明するのも憚るのですが、お笑いは『信頼関係』で回っています。
「あそこにパスを出すから、あそこに走り込んでね」
「ココは僕が頑張るから、アッチを頼む」という信頼関係です。
登場間もなくジュニアさんとケンコバさんからジャケットの丈の長さをイジられた時も、
東野魔神や大吉先生から僕のナルシスト部分を地獄のようにイジられた時も、
『ゴッドタン』で、"ケツの穴シューティング"をした時も、
「ここで何かを返したら、ツッコミや、時には手を叩いて大笑いをして、絶対に受け止めてくださる」
という"信頼"がそこにあるので、無茶ブリであろうが何であろうが応えようと思うわけです。
あらためて、説明するまでもないですね。はい、すみません。
昨日から『えんとつ町のプペル 光る絵本展inイオンモール堺鉄砲町』がスタートしました。
『西野亮廣独演会』や『天才万博』から、僕の自宅のリフォームまでを手掛けてくださっている一級建築士の只石さんがデザインしてくださった空間は、とても素敵な感じで、子供らが走り回っている光景を見ながら、ずっとニヤニヤしておりました。
そんな中、読売テレビの朝の人気番組『すまたん』のインタビューロケがあるというので呼ばれていってみたら、すでにカメラが回っていて、マイクを持ったディレクターさんが開口一番、「今日の服装は意識高い系ですかぁ?」。
ものすごく嫌な雰囲気がしたのですが、それでもテレビショーですから、食らいつこうと決意。
しかし、そのあとも、ディレクターさんの口から出てくる言葉は、
「なんで炎上させるんですかぁ? もしかして目立ちたいんすかぁ?」
「プペル、値段高くないですか?」
「印税独り占めですか?」
「ていうか、返し、普通ですね」
「お高くとまってんスカぁ?」
…という、お笑い芸人さんのマネをして"くさせば笑いがとれる"_と信じきっている田舎の大学生がチョイスしそうな言葉ばかり。
そこには信頼関係の「し」の字もありません。
それもそのハズ。
「ずいぶん上からイジってくるけど、そもそも、あなたは一体誰なんだ?」なのです。
信頼関係のないイジリはイジメなので、読売テレビさんがそれを良しとしても僕は肯定できません。
ましてや、それを子供に見せるようなことはしたくありません。
そして、インタビュー中、ずっとディレクターさんが手元の紙をチラチラ見ていらしたので、覗き見してみると、そこには「プペル、高くない?」「印税、独り占め?」やら何やら書かれています。
最初からクサすことを決めておられて、現場の空気がどうなろうが、そのメモをただただ朗読していたんですね。
一つだけ言わせてもらうなら、たった今、プペルを買ってもらって、大事に大事に、とても嬉しそうに一冊の絵本を胸に抱いているチビッ子が目を輝かせて見ている前で、「高くないですかぁ?」は、優しくないかもしれませんね。
この何の愛もない絡みに対して、「勘弁してくださいよぉ~」「そんなこと言わないでくださいよぉ~」と付き合う筋合いも関係性もありませんし、そこまでしてテレビに出たくありませんし、それより何より、撮影の様子を横で見ていたお客さん達が、そしてチビッ子達が本当に悲しそうな顔をしていたので、インタビュー途中でマイクを置いて帰りました。
内心は信じられないぐらいブチギレていましたが、現場にはチビッ子もたくさんいたので、つとめて静かに帰りました。
その撮影現場に居合わせた方の声がコチラ↓
同様の声が他にもたくさん届きました。
会場にいたお客さんが口々に「だからテレビを見なくなるんだよ」と言ってらして、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
忘れちゃダメですね。この人達がテレビの視聴者だということを。
僕の想いは、「面白いテレビは面白いので、よかったら、これからもテレビを見てください」といったところ。
番組のプロデューサーさんが東京まで謝罪に来てくださるという話になったのですが、申し訳ないので、お気持ちだけ受け取って、お断りしました。
そして、インタビュー部分は全カットしてもらうようにお願いしました。
(※インタビュー収録前に、現場にいた皆様には「この模様は○月○日に放送されます。見てくださいね」とアナウンスしてしまったので、ここで報告させていただきます。約束を守ることができなくて本当に申し訳ありません。)
建前でなく、もし本当に申し訳ないと思ってくださっているのであれば、
きっと他の現場でも今回と同じような仕事をされていると思うので、その気持ちを今後のテレビ作りに回してもらえると嬉しいです。
テレビが嫌いになってしまうようなことはあまりしてほしくありません。
テレビが好きです、とても。
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