月別アーカイブ / 2016年12月

ビジネス書『魔法のコンパス』が10万部のヒット、その直後に出した絵本『えんとつ町のプペル』が発売2ヶ月で23万部のヒット。
書籍が立て続けにヒットしたおかげで、タレントとしても現在、プチブレイク中でございます。
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中途半端に売れている時期が実は一番忙しくて(大御所はすべて自分のペースで動ける)、そこに年末とドタバタが加わって、早朝から夜中までシッチャカメッチャカ。

そんな中、お友達の前田さん(SHOWROOM代表取締役)から「実は、西野さんにお願いしたいことがあるんですけど…」と突然連絡が入り、「困ったことがあれば、何でも言ってください。友達じゃないか!」と映画のジャイアンばりに大きな背中を見せたところ、「ありがとうございますら、じゃあ、これ、宜しくお願いします」とブチ込まれてきたのが、これ。

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に、24時間生配信、総合MC??


へ?


いつよ?


25日21時~??


明日の夜じゃん!!
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いやいや、ダメだってば!!

24時間生放送とかいう場合は、その前後のスケジュールを調整して、体調を整えたりするんだよ!
僕、明日は沖縄から帰ってくるのが、21時前よ?
いきなりカメラを回すの?

え?
何なの、これ、マジで!


ゲスト、濃いよ。
寝不足で対応するには濃すぎるよ。
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AKBとかも出るって書いてるよ。
そうなの?
僕、疲れている時の性欲はハンパないよ。
相手が恋愛禁止であろうがファンが怒り狂おうが、キッチリとエロイことを考えて、確実にセクハラをするよ?
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そういえば、AKB系列のの誰かが「生配信中にセックスをした」みたいなニュースなかったっけ?
生配信って、そういうのもアリなの?


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橋本マナミちゃんもゲストで出るってことは、そういうことがオッケーな布陣ってことでいいよね?
生放送中に下半身の煙突町をプペらせてもいいんだよね?

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もう疲れているから、どうなるか本当に分からないよ。
言っちゃいけないことを言っちゃうかもしれないし、触れちゃいけないことに触れちゃうかもしれないよ。

ただ、この寝不足クソ年末に、この仕事が舞い込んできたのには何か意味があるハズ。
前向きに考えよう。
ポジティブシンキングだ。
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井上先生の教えどおり、僕も立ち止まらないよ!


明日の夜から24時間生配信。
頑張ります。
生喧嘩します。
生エロイことをします。
見届けてくださいな。
宜しくお願い致します。

ご視聴は→コチラ

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どれだけ素晴らしいモノを生んでも、お客さんの手に届かなければ、生まれたことが世の中からカウントされない。
ならば、「作る」という言葉の中に、お客さんの手に届くまでの導線をデザインすることまでを含めてしまおうと思った。
つまり、「子供を育てあげる」ところまでを「子供を生む」としてしまおうと。
モノ作りの育児放棄はもう辞めようと。

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これまで4冊の絵本を手掛けているが、最初は、せいぜい2~3万部しか売れなかった。
1万部で「ヒット」と言われるような絵本の世界において、2~3万部はまあまあ健闘している方なんだけれど、こちとら100万人に届けるつもりで描いているし、「ウォルト・ディズニーを倒す」と言っちゃっているので、これでは話にならない。

売れている作家さん達の作品と比べて、心の底の方で「絶対に俺の方が素晴らしいものを作っているんだけどな…」と思っているのも嫌だったので、「売ろう」と思った。

『売る』ということにキチンと向き合ったのは、3作目となる『オルゴールワールド』から。
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作品を売るのは、こんなにも大変だけれど、人は毎日何かを買っているわけだ。
米、パン、水、牛乳…値段が高くても、冷蔵庫、テレビ、エアコンだって買っている。
なるほど、《生活必需品》は買っているわけだ。

人がモノを買う(買われやすいモノの)線引きが、ここで明確になった。

「生きていく上で必要か、否か」

パンや水は必要だけれど、僕の絵本なんて生きていく上で、それほど必要ではない。
売れにくくて当然だ。

ならば、少し手を加えて、僕の絵本を《必要なモノ》にしてあげればいい。

次に、売れている(ついつい買ってしまう)作品をリストアップしてみた。

そういえば、修学旅行で宮島に行った時にペナントを買ってしまった。
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友達とシンガポールに行った時に、マーライオンの置物を買ってしまった。
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前々から、「ペナントが欲しい」と思っていたわけじゃないし、
前々から、「マーライオンの置物が欲しい」と思っていたわけじゃない。

この経験は僕に限らずだ。
本は売れないけれど、演劇のパンフレットは劇場ロビーで飛ぶように売れる。

なるほど。
人は作品にはお金は出さないけれど、思い出にはお金を出す。
事実、これだけ時代が変わって、いろんな仕事がロボットに代替えされ無くなっていくのに、『おみやげ屋さん』は今日も元気だ。

僕らは何故、『おみやげ』を買うのだろう?

それは、『おみやげ』が、思い出を残す(思い出を思い出す)装置として《必要》だから。

つまり、『おみやげ』は生活必需品で、米やパンや水や牛乳といった、そちら側に分類されていたわけだ。
そりゃ売れるよな。

ならば、自分の作品を『おみやげ化』してしまえばいい。
『おみやげ化』する為には、その前段階として、『体験』が必要だ。
宮島や、シンガポールや、演劇のような。

そこで、絵本の原画を無料でリースして、全国どこでも誰でも僕の絵本の原画展を開催できることにしてみた。
大分ではサラリーマンが、横浜ではOLが、名古屋では中学生が、僕の絵本原画展を開催。

そして、原画を無料でリースする代わりに、出口に絵本を置いてもらった。
そしたら、絵本が飛ぶように売れた。
それは絵本としてではなく、原画展の『おみやげ』として。

そこからかな。
『おみやげ』に興味があります、とても。
これから、人は体験に流れるから、なおさら。

なので、電子書籍にはあまり興味がないし、未来を感じない。
『おみやげ』になりにくいから。
物質であることに意味があるわけだ。


『体験×おみやげ』が、より力を持つ時代が来ると思った。
ディズニーランドなんて、まさにそうだよね。
あれだけの体験をしてしまったら、思い出として残しておきたいもの。
ディズニーランドこそ、世界最高峰の『おみやげ屋さん』だ。


フジテレビで不定期で放送している対談番組『ハミダシター』の初回ゲストに来ていただいた石川涼さんとは、その話で盛り上がった。
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視聴はコチラ→『ハミダシター』

「おみやげに興味があるんですよねー」と言うと、とたん涼さんの目が変わって、「そっか。そうだよね、実は僕もね…」と、地元の先輩のような語り口で、いろんな話を聞かせてくれた。

その時に聞いたのが、日本酒『晩喜酒(バンキッシュ』の話。
「今、日本酒を作ってるんだけど…」と、ファッションブランドの代表の口から、突然、日本酒の話が出てきた。
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日本酒を作り始めた理由、漢字のラベルにした理由…経緯を聞けば聞くほど、その目的は、日本・渋谷の『おみやげ』で、僕なんかよりも、もう何歩も何歩も先を歩かれていた。
最先端だと思った。

僕は面白い人が好きなので、そこからズブズブの石川涼ファンになるわけで、昨日、晩喜酒『征服者』の発売会見に誘われて、石川涼の犬と化した僕は、もちろん出席した。
他の仕事が入っていたけれど、マネージャーに無理を言って、ズラしてもらった。
そこまでして立ち会いたかったので。
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会見前から、晩喜酒『征服者』をグビグビ呑んだので、ヨッパライ会見となった。
クセが強くて、オヤジ臭いタイプの日本酒ではなくて、甘くて、ほんのり酸味が効いていてフルーティーな感じだったので、呑みやすく、チビチビいくというより、ついゴクゴク呑んじゃった。

これだったら女の子も呑みやすいだろうし、女の子と二人で呑んでエロイことをしようと、そればかり考えていた。
美味しかった。本当に。

渋谷に遊びに来た人達の『おみやげ』として根付けばいいなぁと思った。
しっかし、涼さんはドンドン面白いことを仕掛けていっちゃう。
スゲーなー、ホント。

晩喜酒『征服者』は、本日より、渋谷109men's館の『VANQUISH』で発売開始ですって。
ごらんのとおり、「これからの時代の作品の届けかた」という仮面をかぶったステマなんだけれど、僕、本当に良いモノしかオススメしないので、一度呑んでみてくださいな。

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コチラから買えます↓



























街を歩いていて、面白い看板があれば撮影してInstagramにアップする。
気になったニュースがあればコメントし、不特定多数の人に自分の意思を表明する。
これらはプロのカメラマンの仕業でも、プロのコメンテーターの仕業でもなく、一般の方々の仕業で、ご覧のとおり今は国民総クリエイター時代だ。

それを生業としているかどうかはさておき、国民一人一人が情報を発信するようになった。
この国には、クリエイター(仕事で情報を発信する人)とセカンドクリエイター(趣味で情報を発信する人)しかいない。
つまり、《純粋な(受け止めるだけの)お客さん》なんて、ほぼほぼ絶滅したわけだ。

クリエイターとセカンドクリエイター…大きくまとめるとクリエイターしかいない時代に刺さるコンテンツは『全員クリエイター、全員オーディエンス』になれるものしかない。
つまり、クリエイターがお客さんになれるものしかない。
だって、クリエイターしかいないんだもの。

たとえば、自分で食べるものを自分で作る『バーベキュー』のような。
世界は間違いなく、そっちにシフトしていっている。
お客さんがオフ会で集まって振り付けの練習をして臨んだり、
ライブタオルを頭に巻いて会場の前でお客さん同士が円陣を組んで「いくぞ、おー!」なんて叫んでいる『音楽ライブ』なんて、まさにそうじゃないか。
その空間にはクリエイターしか存在していない。


たとえばね、

僕と担当編集者の二人で議論し合い、何年もかけて生み出した本は、最低2冊は売れる。
なぜなら、僕と担当編集者がそれぞれ1冊ずつ買うから。
本当はもっと売れるよ。
自分達の頑張りを知って欲しいから、友達に配る用に、あと数冊は買うから。

しかし、まぁ、最低でも2冊は売れる。
2人で作った本が2冊売れるのならば、
10万人で作った本は10万冊売れるじゃないか。

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ちなみに、昨日、21万部を突破した『えんとつ町のプペル』は、クラウドファンディングを使って、1万人で作った。
支援してもらうことで、作り手側にまわってもらったわけだ。
クラウドファンディングの本質は、資金調達ではなく、共犯者作りだ。
『えんとつ町のプペル』は発売1ヶ月前の予約で1万部が売れた。

何が言いたいかというとね、

『お客さん』を増やすのではなくて、『作り手』を増やした方がいいということ。
なぜなら、『作り手』は、そのまま『お客さん』になるから。
そして、『お客さん』なんて、もう存在していないから。


そうやって考えていくと、『情報解禁』という文化が、いかに時代に合っていないかが見えてくる。

誰に向けて情報を解禁するつもり?

お客さんなんて、いないぜ?

宣伝費さえかければモノが売れた(純粋なお客さんがいた)1990年代じゃなくて、今、2016年だぜ?

クリエイターとオーディエンスの間に太い線を引いて、別の生き物としてしまう発想が古すぎるんだよ。化石、ガラパゴス、糞ダセー。


以前、CDのジャケットの制作を頼まれたことがありました。
自分が携わるからには、一枚でも多く売れた方がいいと思って、制作過程を見せて、採用するかしないかはさておき、一般の方から意見を頂戴しながら、制作を進めることにしたら、
突如、レコード会社から、「発売することはすでに情報出ししていますが、レコードのビジュアルは、まだ情報解禁前なので、全部消してください」と言われたので、「いいですけど、そのやり方だと確実に売れないですよ」とお伝えして、全部消した。
もちろん関係も絶った。

数か月後、レコード会社の公式Twitterで情報解禁をして、40~50人がリツイートして、それ以上は広まらなくて、全然売れなかった。
当然だよ、お客さんがいないんだもの。

小説のカバーイラストを担当させてもらった時もそうだった。
「情報解禁前なので出さないでください。そんなに出したいのなら…」ときた。

『出したい』わけじゃないのよ。

一人でも多くの人に制作に携わってもらった方が今の時代は得策だという話。

それでも『情報解禁』が機能する場合もある。
今年、Hi-STANDARDが告知なしで、ある日突然CDを売ったけど、あれなんて見事だよね。
『情報解禁』を徹底することで、ニュースになった。

大切なのはニュースを出すことではなくて、出したニュースが、ニュースに《なる》ことだ。
ニュースにならないニュースなんぞに何の価値もない。

会議なんかをしていると、「情報解禁はいつにします?」なんて話が平気で飛び交っている。
そんなことよりもまず、今、自分達が扱っている案件が、
そもそも情報を隠さなきゃいけないものなのか、
隠しておくことで何のメリットがあるのか、
そこを議論した方がいい。

終わったんだよ、1990年代は。


来年1月6日に発売される『Discover Japan』の表紙と特集に選んでいただいた。
表紙のデザインが数パターン上がってきて、スタッフさん達が「どれにしましょうかねぇ~?」と会議されていたので、「この会議を僕たちだけのモノにするのではなく、一般の方にも参加していただきましょう」と提案した。

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コピー(文章)も、まだ定まっていない段階の表紙をFacebookに投稿し、意見を集めた。
本当にたくさんの方が、「このデザインがいい」「いやいや、こっちの方が」と会議に参加してくださり、今日、蓋を開けてみると、Amazonランキング1位になっていた。
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少なくとも今の時代の一番の告知は、作り手とお客さんの境界線を曖昧にして、制作を共有することだと思う。
猫も杓子も情報解禁というのは辞めた方がいい。

今の時代、どうやってモノを売っていくのか?

『Discover Japan』のロングインタビューでは、そんなことを重点的に話しています。
興味のある方は、是非。

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【Amazon】





























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