月別アーカイブ / 2016年07月

流通の仕組みは個人で作れるようになりましたし、
お客さんとクリエイターがダイレクトに繋がれるようになりましたし、
国民全員が情報を発信できるようになりましたし、
5年前とは景色がガラリと変わり、とにもかくにも大変面白い時代になりました。

今、何が起きているのか?
そして明日は何が起こるのか?

ここを把握し、先に手を打っておくことが、これまで以上に重要になってくると思います。

今日から、向こう3年間。
僕らは何を考え、どのように行動すればいいのか?
そんなことを一冊の本にまとめました。

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魔法のコンパス 道なき道の歩き方


発売は8月ですが、この本の発売を記念して、9月14日に大阪のスタンダードブックストアさんでトークショーを開催することとなりました。

詳細はコチラ


大阪でゆっくりとお話する機会もなかなかないのてわ、是非、遊びにいらしてください。
オモシロイと思います。




















8月に出るビジネス書『魔法のコンパス ~道なき道の歩き方~』は、これからの時代の生き方や、企画の作り方などを書いています。
その本の一文を少しだけ。

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さて。「問い」が見つかったら、次は、「問い」の答え方。

 その方法は、人それぞれあるとは思うけど、僕は常に“ヨットのように進む”ことを心掛けている。はてさて、どういうことか?

 ヨットは風を利用して前に進んでいます。

 追い風の時はもちろん、向かい風であろうと、帆の傾け方次第で前に進むことができる。

 やっかいなのは「無風状態」の時で、この時ばかりはニッチもサッチもいかず、手漕ぎでエッサホイサしなくちゃいけない。大変な労力です。

 これを自分の人生や企画に置き換えてみた時に、ヨットというのは自分自身で、風は、その時の状況。

 追い風は「背が高い」「頭が良い」「運動神経が良い」「お金持ち」といった才能であり、向かい風は「背が低い」「頭が悪い」「運動音痴」「貧乏」とか……まあ、ザックリ言ってしまえば、「嫌なこと」だね。「コンプレックス」と呼ぶ場合もある。

 多くの人は、この「嫌なこと」を消そうとする。理由は「だって嫌だから」。

 気持ちはすご~く分かるんだけど、どっこい、ヨットの理屈で考えると、その「嫌なこと」は向かい風で、やはりこれも前に進む力となる。

 感情に任せて「嫌なこと」を消した先に何が待っているかというと、「無風状態」で、実は、その状態が一番やっかいだ。何の後押しもなく、手漕ぎでエッサホイサといかないといけなくなるから。

 どんなことを仕掛ける時も、この「向かい風も追い風」という感覚は常に持っておいたほうがいいと思う。それだけで、自分がどこに力を入れたらよいか、が明確になってくる。

 とにもかくにも向かい風を消すなんて、もったいない。

 どの方向からであろうと、そこに風が吹いていれば「ごちそうさま」で、基本的に僕らには常に追い風しか吹いていない。

 こんなにラッキーなことはない。そいつを使っちゃおうぜ、という話です。



『魔法のコンパス ~道なき道の歩き方~』のご予約はコチラ

まさに夏本番といった感じでして、
『独演会』はありますし、
舞台『ピラミッドだぁ!』はありますし、
ビジネス書『魔法のコンパス ~道なき道の歩きかた~』の出版は控えていますし、
絵本最新作『えんとつ町のプペル』の納品日が迫っていますし…
それだけでなく、
オンラインサロン内ではすでにお伝えしているのですが、秋に大きな大きな仕事がガチゴチにスタンバイしておりまして、とにかくもうシッチャカメッチャカです。
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そんな中、
小説家の畑野智美から「西野さん。以前、約束していた小説のカバーイラスト、宜しくお願い致しますね」と連絡が入り、

「寝ボケたこと言ってんじゃねぇ!今、俺は大ピンチなんだ!カバーイラストを描くなんて約束はしてねぇぞ!」

と返したのですが、皆様お察しのとおり、綺麗サッパリ約束していたのであった。
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(※写真は中川パラダイスではありません)

うん、そういえば、たしかに約束していた。
彼女の言うとおりである。

畑野とは古い付き合いで、以前、彼女が出した『ふたつの星とタイムマシン』という小説のカバーイラストも描かせてもらった。
すごく面白いすぎる本なのである。
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ふたつの星とタイムマシン

そんなこともあって、(秋に出るのかな?)畑野の新刊のカバーイラストも手掛ける流れになったのです。

クソ忙しい仕事とバーベキュー大会の合間を縫って、すごすごと打ち合わせに行くと、そこにいたのは畑野と出版社の方と、僕の絵本の装丁も手掛けてくださっている装丁家の名久井直子さん。

名久井女史の仕事の要求が容赦ないのは自分の作品でゲロ吐くほど経験しているので、打ち合わせの席に名久井さんがいただけで震えあがり、やはりゲロを吐きそうになったのだけれど、出版社の方が開口一番、「今回、西野さんに描いていただきたい絵は3点ありまして…」とブチ込んできて、ゲロを吐いた。



さ、三点!?


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たしかに「カバーイラストを描く」という約束はしましたが、「3点描く」なんて聞いていない!!

構わず、出版社のオジサンは「新刊の表紙と裏表紙、そして、文庫になる『ふたつの星とタイムマシン』の背景の絵を描いていただくわけですが…」と、ほざいていて、「おい、畑野!聞いてねぇぞ!!」と畑野に目をやると、畑野は下を向き、頭の上には「そういうことです。宜しくお願いします」と出ている。
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名久井女史は人の感情を持たない、ただの鬼のメスでありますから、「海の前に佇む青年を、この辺りに描いていただいて…」とズイズイコロコロと話を進めていきます。

ちなみに名久井女史は、数週間前に「西野さん、締め切り間際で申し訳ないのですが、『えんとつ町のプペル』のイラスト、もう一つ追加で描いてください。間に合いますか?間に合わせてください」とブチ込んでこられたばかりなので、やはり人の感情を持ち合わせていないことは明らかである。出生に何かしらの原因があるのだろう。

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「そういうことなので観念してください」と、いっこうに目を合わせようとしない畑野にメンチを切り続ける夏の入り口であった。


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