月別アーカイブ / 2016年04月

『天国への階段』と呼ばれる『コルディリィーラ棚田』を堪能し、次は古都『ビガン』へと向かう。
『ビカン』に行くには、『バダッド』から『バナウェ』に戻り、そこから『バキオ』を経由して、『ビカン』という流れ。
出てくる単語のドラクエ感がすごいのである。
中でも、『バキオ』と『ビガン』は、かなり殺傷能力が高めの魔法だ。

そんなこんなで古都『ビガン』に到着。

朝に出たのに、到着した頃には、すっかり日が暮れていた。
ビガンは、街ごと世界遺産に指定されているが、このアクセスの悪さから観光客は少ない。超穴場スポットである。

ここには16世紀にスペインに統治されていた頃の街並みが残っている。
おかげで、まるでヨーロッパにワープしたような錯覚に陥る。
これだ。

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太平洋戦争中、アメリカ軍は日本軍の侵攻に対抗して、ビガンを砲撃しようとしたが、「もう、この街周辺には日本軍兵士はいないから…」とドイツ人神父のクレカンフという奴が、米軍に訴え、この砲撃は取りやめになった。
クレカンフという奴は、日本軍の高橋フジロウ大尉とナリオカ・サカエ将校から、「現地で結婚した私たち日本兵士達は愛する家族を残して敗走するので、戦争によってこの美しい街が爆撃・破壊・略奪されることのないようお願いします」と懇願されていた。
二人の日本人が、この街並みを救ったのである……と、W氏(Wikipedia)は言っている。

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夜も深くなり人通りも減ってしまったので、街の散策は明日に回し、ホテルに入った。
僕ときたら、NSC(吉本興業の養成所)の講師陣に「10年に一人の逸材」と言わしめた超天才児でして、デビュー2秒後には爆発的に売れたので、潤沢な貯金があるのだが、一流ホテルは日本と変わらないので、ホテルは「地元ならでは」感を醸し出してい『Vigan Hotel』を選んだ。

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【住所】P.Burgos St., Cor. V. de los Reyes St.(メインストリートから近く)
【電話】077-722-1906
【料金】一泊、ダブルで595ペソ



翌朝、ビガンの街を散策。
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町の真ん中を走る『クリソロゴ通り』という『鶏そぼろ』みたいな名前のメインストリートは全て石畳。
ヨーロッパのようで、だがしかし、ときどき木造のベランダなどもあり、様々な文化が混じった、ここにしかない景色だった。

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この見事な景色を見ているうちに、この景色を懸命に守った日本人のことを、もっと詳しく知りたくなって、ネットで関連記事を漁ってみた。

少し風情に欠けるが、メインストリートには陽気なフィリピン人が接客してくれるマクドナルドがあって、そこではジョークとWi-Fiがバシバシ飛んでいるのだ。
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『ビガン 日本人』で検索してみると、やはり高橋フジロウとナリオカ・サカエの名前が出てきた。

 
1943年から憲兵隊長としてビガンに赴任していた高橋フジロウ大尉は、戦況が悪くなった日本軍司令部から「街を焼いて撤退し、山中にてゲリラ戦を展開せよ」という命令を受けたが、この命令を無視し、街を破壊することなく撤退したらしい。
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アメリカ軍の巨大な火力や、
日本軍の絶対的な命令から、
この街の景色や、この街の人々を守るために、
何もせずに街を空け渡し、フィリピンの山中で人知れず最期を遂げたのだ。
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山中でのゲリラ戦なんぞ焼け石に水で、そこに未来がないことなど分かっていただろう。
自分の寿命が見えていただろう。
戦わないことで、自分が死ぬことで、この景色を守ったのだ。

どんな気持ちだっただろうな?
山中に連れていく部下に何と説明しただろうな?
ビガンの街に残した家族には、最後、何という言葉をかけただろうな?

そんなことを思いながら、再びメインストリートに出てみると、ビガンの街がいっそう輝いて、それはあまりにも綺麗で、昼間から涙が出た。

高橋フジロウさん、ナリオカ・サカエさん。
あなた方が命を賭けて守った景色は今日も綺麗です。

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西野亮廣独演会in東京(8月12日~19日)

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「【驚愕の裏メッセージ】なんと五輪エンブレムに選ばれた『組市松紋』は、四角形の位置を動かすだけでオリンピックからパラリンピックのエンブレムへと変わる!」というニュースを見て、心の底から「だから何なんだ」という気持ちになっている西野です。

五輪エンブレムのスッタモンダで前回の更新から間が空いてしまいましたが、ただいまフィリピンにおります。






フィリピンのダサいバスは、そんなことよりも寒すぎる!
とにかく冷房が効きすぎて、寒すぎるのだ。
南国だと思って油断してはいけない。バス用に必ず上着を持っていかれよ。

マニラから夜行バスに揺られること10時間、途中2度の休憩ポイントを挟み、なんだか少し遅れたりして(途中、絶対にタイヤがパンクした!)、朝7時。
ついに「バナウェ」に到着した。
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さて、ここから『コルディリェーラ棚田群』があるバタット村までは、どうやって行けばいいのだろう?
とりあえず、インフォメーションセンターがあったので(世界遺産に選ばれているので、観光客対応はバッチリ!)、スタッフらしき人に『コルディーラ棚田群』の画像を見せ、
「I want to go to KOKO.(私はココに行きたいです)」
と言ったところ、600ペソを徴収された。
どうやらツアーで行くらしい。

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『ジプ二ー』という相乗りタクシー(屋根の上にも乗っているヤツがいた)で30分ほど走り、そこから先は岩がボコボコしているので、車を降りて徒歩。
15分ほど歩くと、バタッド村に到着。
村の入り口では50ペソを支払う(世界遺産に登録されると、観光客が増えたり、ナンジャカンジャで何かと大変らしいのだ)。

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村に入ると、「よう、いらっしゃったなあ」と派手な帽子をかぶった実に可愛らしい顔をしたクソババアが声をかけてくださった。
この地に住むイフガオ族の皆さんだ。
頭の上に派手な何かを載せているので、アホなのだと思う。
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W氏(Wikipedia)によると、古くからからこの辺り一帯を守るイフガオ族は年々人口が減り続け、ついにフィリピン政府の国家統合委員会によって『少数民族』の一つに指定されたらしく、現在、人口は13万人。
13万人というと、DREAMS COME TRUEが国立競技場でおこなった伝説のライブ『DREAMS COME TRUE WONDERLAND』(2日間で12万人動員!)よりも更に1万人多く、それはもう大変な人数だ。
少ない感じを出したいなら、「さいたま市の人口の1/10」と説明した方が親切なのであった。


『コルディーラ棚田群』を通って、滝を見に行くツアー(400ペソ)があったので、迷わず購入。グーグルマップなんてココではまるで通用しないので大人しく、ガイドさんに頼る。
イフガオ族のガイドさんに先導されながら、コルディリェーラ棚田群経由、滝へ。
ていうか、さっきから棚田群がチラホラ見えてきているぞ。
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まあ、そんなことを言い出したら、実はジプ二ーに乗っている時から、ガンガン見えていたんだけれど、これが世界遺産『コルディリェーラ棚田群』だ。
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人と比べてみると、一つの段差の高さがバカげていることがわかるだろう。
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「天国への階段」と呼ぶにふさわしい光景だ。
日本にある棚田とはスケールがまるで違う。
こいつは天国まで届いている。
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この写真はイフガオ族のガイドさんがスマホで見せてくれたもの。
「田植えの季節は、水に光が反射して、とても綺麗ヨ」と教えてくれて、
僕は、「あ。イフガオ族って、スマホを持ってるんだ」とドン引きした。
Galaxy5だった。

とにもかくにも綺麗な棚田の脇道を歩きながら、滝へと向かう。
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滝までは1時間半ほど。行きは下りなので問題ないが、大変なのは帰り道だ。
このブログの読者の方にも分かりやすく説明すると、坂を下ったら、元の場所に戻る時は上らないといけないのである。

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バカほど歩いて、滝に到着。
滝は、「まあ、滝だよね」という印象。
しかし、とにかくバカみたいに歩いて、暑かったので、マイナスイオンが心地良かった。
バタット村に来たなら、寄っておいて損はない。

歩き疲れたので、今日はここで一泊していくことにした。
バタット村には5~6軒ほど宿があるのだ。
僕が泊まったのは『Hillside Inn Restaurant &Rodge』というところ。
シングルが250ペソ。冷水シャワー付き。
ちなみにネット及び電源は無い。
充電は有料で25~35ペソ。
お世辞にもネット環境が良いとは言えないけれど、窓を開けると、こう。
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今日ぐらいスマホの電源を切ろう。











西野亮廣独演会in東京(8月12日~19日)
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ほんの暇潰しで立ち上げた『負けエンブレム展』ですが、立ち上げ間もなく、各局の情報番組で紹介され、大変な反響をいただき、作品の応募総数も400点を超えました。

間違いなく、すべての作品を見させていただきましたが、なにぶん僕一人で運営しているもので、お一人ずつに御礼のお返事することができなくて申し訳ございません。
ご参加いただき、ありがとうございました。


さて。

この『負けエンブレム展』は、最終候補に残った4作品を見て、「ずいぶん無難なのが残っちゃったなぁ」「もしかしたら、落選したエンブレムの中に、もっと良いのがあったのではないか?」というアンデパンダン的な動機で立ち上げたのですが、実際、こうして400点以上の作品を見た今の僕の正直な感想は、

「たしかに4作品とも残念なぐらい無難で面白くはないけれど、あの4作品が残る理由がすごく分かる」

というところです。
 
というのも、応募作品の約8割が『日の丸をモチーフにしていた』からです。

…日の丸、また日の丸、またまた日の丸、またまたまた日の丸、もいっちょ日の丸、さらに日の丸、またまたまたまた日の丸、風神雷神…お!

選ぶのは人間ですから、同じ味が続くと、とうぜん別の味が欲しくなってしまいますし、美味しく感じてしまいます。
つまるところ、デザインの良し悪しは当然あるけれど、『日の丸をモチーフにした時点で不利に働いた』という結果に。
これは『負けエンブレム展』を開催しなければ…つまり運営側に立ってみなければ分からない事でした。

400点そこそこで、この感情が働くわけですから、1万5千点ともなると、更にです。
広く応募を募ったことが、日の丸を不利にさせたとも言えるのではないでしょうか?
次に多かった『富士山』も同様。
 
なので、べつに選考委員を擁護するわけではありませんが、「そりゃ、この環境で選考したら、あれが残っちゃいますよね」というのが僕の感想です。


そんでもって、『負けエンブレム展』でございます。

これに関しては完全に僕の独断と偏見で選ばせていただいているので、クレームは一切受け付けません。
クレームに対して御返事をするとするならば、「うるせーブタ。だったら、テメーが開催しろよ」
という言葉しか出てこないので、何卒ご理解いただきたいです。


『負けエンブレム展』は「デザイナーにチャンスを!」がコンセプトであり、デザイナーさんの次の仕事のキッカケになればいいと僕は思っています。
ご紹介させていただく作品の下にはデザイナーさんのお名前と連絡先(Twitterアカウント)がありますので、お仕事を依頼される方は、そちらに直接ご連絡いただけると嬉しいです。

さらに、普通に数作品を発表するだけではツマラナイので、『審査員特別賞』『優秀賞』『大賞』を決めさせていただきました。
審査員特別賞と優秀賞に関しては、まぁ、言っちゃえば名前だけなのですが、大賞に選ばれた作家さんには、僕から(ほんの気持ちですが)ポケットマネーで10万円を贈呈させていただきます。
 



では、まずは【番外編】からの発表です。 


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【作者】
堀江貴文+古賀賢司
【作者連絡先】
@granoladay
【作品名】
銀杏桜
【コンセプト】
◆オリンピックロゴ
東京都のシンボルである銀杏をテーマに。
カラフルな銀杏はポップでかわいい日本と歴史と伝統を表す。散りばめられた銀杏の中に浮かぶ花咲いた桜の花が、後世へと未来を繋いでいく。モノクロにすることで家紋風に変わる。
◆パラリンピックロゴ
2020年遂にパラリンピック記録が世界記録になる!
写実的な過去の中で花開いた未来の花が主役。オリンピックには咲かなかった花が、パラリンピックで開花します。また、銀杏をシンプルにしたのは、先進的な東京をモチーフにすることで、これからの東京の大きな発展への願いとしました。


《堀江貴文さんと堀江さんのオンラインサロンメンバーの方との合作。残念ながら、公募前に世に出てしまったので、公募することができなかったそうです。》


続いて、コチラ。

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【作者】
銀シャリ・鰻
【作品名】OMOTENASHI

【コンセプト】
日本人のおもてなしの1つでもあるご飯をベースに、器から覗く日の丸。ご飯が赤くなる事によってお祝い事に用意される縁起の良い赤飯になり、ゴマによって顔が浮かび上がり、口がある事によっておもてなしのOという文字。器には桜。東京タワーを彷彿とさせるお箸。お箸と箸置きによって浮かび上がる東京のT。パラリンピックでは、ご飯を箸ですくう事によって浮かび上がるパラリンピックの頭文字P。TOKYO2020🔴はちょうど○の数が5個という事もあり、五輪カラーなってます。
日本とはどういう所なのかと思いつく限りの表現をしました。


《漫才コンビ『銀シャリ』の鰻君の作品。こちらも公募に間に合わなかったそうなので、『負けエンブレム展』の参加規約を反しているので、番外編ということで紹介させてください。
鰻くんは、芸人活動の傍ら、個性的なイラストも描いていて、とても才能のある男です。》



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【作者】
セブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店
【作者連絡先】
セブンイレブン
【作品名】
おでん
【コンセプト】
おでん売りたい


《佐野研二郎さんのエンブレムが話題になった時に、セブンイレブンの店長さんがデザインされたポスター。エンブレム委員会から「パクらないで!」と怒られたらしい(笑)。こういうの大好きッス。》






…さて、ここからはガチンコ。

まずは、審査員特別賞、優秀賞、大賞まで、あと一歩だった作品。
『佳作』という形で紹介させてください。
くれぐれも言っておきますが、審査員は僕一人なので、選考基準は「俺はこれが好き!」です。


【佳作】は以下のとおり。

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【作者名】
濱 日吉
【作品名】
飛翔
【コンセプト】
オリンピックは「日の出」パラリンピックは「三日月」をモチーフにしてエンブレムのデザインをしました。
「日の出」と「三日月」は、完成を目指し努力する選手たちを象徴し、日本の伝統美術でよく使われる金箔、銀箔のイメージで表現しました。
その周りには日本を象徴する「桜」が、復興と立ち上がる力を象徴する「蝶」に進化し、未来に向け飛び立つイメージで構成しました。

《金ってカッチョブー!》



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【作者名】
林 弘
(はやしこう)
【作者連絡先】
ko.hayashi.12@facebook.com
【作品名】
魂に神秘のパワーが宿る
【コンセプト】
モチーフは勾玉、桜、銀杏です。不思議な力や魂が宿るとされる勾玉は、古来日本独自の装飾品であることから、魂に神秘のパワーが宿る大会になれば、と考えました。
勾玉で地球を表現し、都のシンボル、桜と銀杏の双方が引き立つ赤と緑を用いました。反対色で対比、同明度で繋がりを表現。また勾玉は巴紋へと発展し、家紋や神紋、寺紋にも広く描かれていることから、訪日外国人へ東京日本を、よりアピール出来るものと考えています。

《勾玉、ナイス!》


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【作者名】
Dan Ichimoto & Hitomi Yasuda
【作品名】
Spread Your Wings
【コンセプト】
いまや世界に通じる言葉となった「ORIGAMI」。私達が提案するエンブレムは、日本とその歴史文化の象徴であり、羽ばたく世界のアスリート達であり、平和と未来への願いを込めた折り鶴である。全ての人が心一つに互いを認め合い、自己ベストを目指すオリンピックにおいて、日本と世界を結び、未来に繋ぐイメージに最も相応しいモチーフだと確信する。パラリンピックのエンブレムは、2羽を平等に並べた連鶴とする。

《日本っぽくてステキ!》


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【作者名】
YUSA
【タイトル】
日ノ鞠
【作者連絡先】
@yusa_official
【コンセプト】
デザインに於いての日本の文化は絵画や建築、テキスタイルに見られる様に、「奥行き」が大切にされている。規則的な繰り返しではなく一つ一つの個性が全て調和することで美へ繋がっている。それは日本を象徴する柄「和柄」も同様である。そこで、日の丸から円をモチーフとし、和柄が幾重にも折り重なる鞠をデザインした。
オリンピックは月と太陽、パラリンピックはより視野を広げ、月地球太陽を表わしている。

《鞠、僕も考えてたー!》


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【作者名】
iShuttle
【作者連絡先】
@iShuttle
【作品名】
Co-Created Suns
【コンセプト】
おそらく歴史上初の「みんなで作るエンブレム」です。アプリやWebでみんなの書いた「丸」と「線」を集めて構成し、サイト上などの仮想空間上で2020年まで変化し続ける、ロゴデザインの概念そのものを覆すような試みです。参加者の「描く」という「運動」の集合体によって、「エネルギー」や「躍動感」を直感的に伝えるものになります。また、「線」は「平」、「丸」は「和」も暗喩しており、それらによって構成される2つの太陽は、「平和」への祈りも込められています。

《試みが面白すぎ!》


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【作者名】
ハシバジン
【作者連絡先】
@bridgeco_jp
【作品名】
伝統と未来への響感
【コンセプト】
NIPPONの存在感と誇りを世界にアピールすること、革新と伝統の調和を意識しました。
末広がりの富士は"日本"、銀杏・扇・Tのイメージは"東京"を上下反転のマークで表現。
カラーはスポーツの熱気と鼓動/ベスト(金)/日本の伝統を表し、TOKYO1964もオマージュしました。

《展開案がステキ!!》



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【作者名】
悉陀大哲 シッタダイテツ
【作者連絡先】
daitetsu.shitta@facebook.com
【作品名】
TOMOE – Athlete Spirit−
【コンセプト】
アスリートの「魂」が日本で「躍動」「融和」する様を、「巴」をモチーフにアイコン化しました。赤は「情熱」、金は「頂点」の表れです。古からの伝統柄かつグローバルな意匠である市松模様と日の丸を想起させるシルエットは、先進国際都市・東京にて開催の「モダンな五輪」らしさを力強くシンプルに表現、内外にPRします。パラリンピック案は、五輪案と対となり「心・肉体・魂」が重なり「燦めき」「共鳴」する様を表します。

《市松模様は、コッチの方が好き!》


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【作者名】
原田専門家
【作者連絡先】
@haradasenmonka
info@hara1000.com
【作品名】
ゴールドライン
【コンセプト】
日の丸をイメージする赤の円にTOKYOのTと、パラリンピックのPをスポーティなイメージのラインと、日本らしく家紋の霞に見立て、一体感と、霞が晴れて立ち上がる、復興の意味を込めてデザインしています。それぞれが自己ベストを更新できるようゴールライン(ゴールドライン)を目指すという意味合いを込めてデザインしました。

《家紋ビバ!》


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【作者名】
田口 沙世
【作者連絡先】
@kbkr34(Twitter)
【作品名】
東京へ舞い降りる。そして、目標へはばたく。
【コンセプト】
日の丸を思わせる球体(日本)へ世界から選手が舞い降り、自己ベストという目標に向かい、上へ上へと向かってはばたいていく様を表現しました。
日本ならではの折り鶴が意味する"平和"もデザインに取り入れ、ワードマークは日本らしく、綺麗で美しいものに仕上げました。

《折り鶴、超イイじゃん!》

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【作者名】
長谷川恵一
【作者連絡先】
@kei1h
【作品名】
結ぶ
【コンセプト】
東京オリンピックを通し人と人が繋がることの大切さを表現しました。制作テーマは日本らしさ、力と技の融合、人と人の繋がりです。日本らしさを表現するため、国旗の色と丸の図形をベースに構成。それぞれのエンブレムは水引をモチーフに線で結ばれており、個々の努力とそれを結びつける繋がりを意味しています。フォントは大胆さと繊細さを表現するため太い線と細い線の混在する明朝体で構成しています。

《なるほど、水引!ステキ!》




…【佳作】は以上でございます。
《》←の中の感想コメントを見てもわかるとおり、糞ド素人が個人の好みで選んだものなので、選ばれようが、選ばれまいが、「へー、そうなのね」程度に考えていただけたら嬉しいです。
今回ご紹介することができなかった作品の中にも本当に素敵な作品がたくさんありました。
どうもありがとうございます。



では、いよいよ、『審査員特別賞』の発表です。
審査員といっても、僕しかいないので、やはり僕一人だけで選ばせてもらった作品です。

『負けエンブレム展』審査員特別賞は…







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【作者名】
佐野研二郎
【作品名】
【コンセプト】
『TOKYO』『TEAM』『TOMORROW』という3つの『T』
東京五輪1964エンブレムのリスペクト
パラリンピックロゴとの共通理念と大きく分けて3つのコンセプトで構成されています。

日本の伝統色である金、銀、赤を使用
赤い丸は一人ひとりのハートの鼓動を表す(だから心臓と同じ位置(左側)に配置)
黒は全ての色を混ぜることで生まれる色。転じてあらゆる人種が参加する五輪の多様性を表す
9分割することで様々な文字を生み出す事が可能。




《審査員特別賞は迷わず、こちらの作品に選ばせていただきました。『負けエンブレム展』のコンセプトは「デザイナーにチャンスを」です。こうして見てみると、やっぱりイイし、誰かが躓いた時に、再び立ち上がれる空気作りを全員がやれたら素敵だと思ったので。
※もしかしたら、僕の手違いで、この作品は『負けエンブレム展』には応募されていなかったかもしれません。》








次に『優秀賞』の発表です。
オチャラケ抜きにして、このデザイナーさんは、もっと世の中の人に見つかるべきだと僕は思いました。
僕個人の仕事で、たとえばロゴ等を作るときは、この方に依頼させていただくかもしれません。




『負けエンブレム展』優秀賞はコチラ…











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【作者名】
かんかん
【作者連絡先】
@vivakankan
【作品名】鶴、舞う。
【コンセプト]】
鶴は日本を象徴する鳥であり、海外でも「幸運のシンボル」「神秘の鳥」と言われています。
美しく、力強く舞う鶴をモチーフに、「情熱の炎」「爽やかな風」を表現した対の鶴をデザインしました。
2羽の鶴はセットで羽ばたきを表現しており、オリンピック、パラリンピックは対であってこそ大空に羽ばたく事ができるというメッセージを込めています。




《審査コメント》
シンプルで力強くて超ステキ!
それでいて周りのデザインの邪魔をしなさそうなので、グッズにしやすそう。

実は、このエンブレムの作者の『かんかん』さんは、去年、公募がスタートする前に話題になった「扇のエンブレム」をデザインされた張本人。
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こちらの扇のエンブレムは公募前に世に出てしまったので、本チャンのコンペに参加することができなく、今回、別パターン(鶴)で参加。

いや、2/2で当ててんじゃん!
ステキ打率、高すぎでしょ!
「ハズレがない」というのはプロとして一番信用できるところ。
エンブレムのデザインももちろん、『かんかん』さん自身も、もっと取り上げられるべきだと思いました。









ではでは、いよいよ大賞の発表です。
本当にたくさんのご応募、ありがとうございました。
皆さまの作品からいただいた「気づき」は、たくさんありましたし、同時に、「東京オリンピックが上手くいけばいいな」という前向き気持ちが以前よりも強くなりました。

僕のような糞ド素人が偉そうに審査なんぞをしてしまって申し訳ありませんでした。
ただ、大賞を発表しないと終われないので、僭越ながら、大賞を発表させていただきます。
大賞には、賞金10万円を贈呈いたします。



それでは大賞の発表です。



『負けエンブレム展』大賞は…………












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俺のやつでーーーす!!

俺のやつが一番イイでーーーす!!


大賞はニシノアキヒロでーーーす!!!
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【作者】
俺と呑み友達
【作品タイトル】
忘れた
【コンセプト】
1つの胴体と4枚の羽、計5つのパーツ(五大陸)が力を合わせることで空に飛べる。
羽の柄は東京の伝統工芸品『江戸漆器』をベースにデザインしました。
オリンピックの蝶とパラリンピックの蝶を二つ並べると、泥にまみれながら大輪の花を咲かすスポーツ選手のような『蓮の花』になるようにしてみましたよ。



400点以上拝見させていただきましたが(ていうか、公式エンブレムも込みで)、僕は僕のエンブレムが一番好きです。


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試しに、Tシャツやトートバックにデザインを落としこんでみましたが、五輪が終わっても普通に使える感じです。
お求めはコチラ


というわけで、大賞賞金10万円は僕がいただきまーす。
賞金の使い道は、熊本の被災地に全額寄付します。



さて、

主催者が大賞を持っていってしまうという結果になりました。
『負けエンブレム展』は完全な出来レースでして、最初から僕が大賞を取ることは決まっていたのですが、今回一般公募させていただいたのは、『負けエンブレム展』の出来レース感を薄めるためのものであったということを御理解いただけると幸いです。

あと、番外編で、応募もしていない銀シャリ鰻クンの作品を紹介させていただいたのも、これまた完全な癒着でして、この辺りも御理解いただけると幸いです。



佐野さんのエンブレム問題から、いろいろスッタモンダありましたが、最終的には東京五輪が上手くいくことを願っています。
ユーモアと毒と許せる心を持って、東京五輪の成功に向けて日本人全員が一枚岩になれるといいですね。

以上、『負けエンブレム展』でした。


そんなことより、夏にある僕のライブに遊びにいらしてくださいな。







 




















































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