もし、あなたが地方に住んでいて、
東京から遊びに来た友達を案内する時、
このことは絶対に踏まえておいた方がいい。
「オシャレなモノは東京に揃っている」
東京に住んでいる人間は、非日常を味わいたくて旅に出るわけだが、
たとえば、その感じで北海道に行った時に、オシャレな創作料理のお店に案内された時のガッカリ感は、地をエグるものがある。
僕は優しい男なので、地方の皆さんが同じ過ちを繰り返さないように、こうして言葉にさせていただくが、
あれは地獄で、何といってもタチが悪いのが、〟アテンドされた手前、文句が言えない〝のだ。
東京人の本音は以下の通りである。
「創作料理とかオシャレな内装なんて要らねーよ!
もっとオシャレな店は東京にゴマンとあるんだよ!
何、ワケのわかんねー劣等感を感じてんだよ!
コッチは『田舎ダセーな』とか思ってねえよ!
とっとと田舎を認めて、田舎で勝負しろや!
俺たちはお腹いっぱい『カニ』が食いてぇんだ!!」
お分かりいただけただろうか?
地方には地方の良さがあって、それを求めて時間とお金を払って地方に来ているのに、〟東京の劣化版〝を提供された時のストレスを言葉にすると、こんな感じだ。
さて、台湾メシである。
何を食べようかしらと、お店を検索。
当然、候補から外すのは『高級』『清潔』というワードを前面に押し出しているお店。
似たような店は、東京にゴマンとあるし、ヘタすりゃ、そういう店はリアルに東京に支店を出している可能性もある。
東京で食べられるものを、台湾で食べるほど私は知性が低くない。
旅先ならではの店を検索する時の、検索ワードはこうだ。
『台湾 小籠包 地元』
三つ目の『地元』が、とても大切。
こうすると、地元の人達に愛されている店が出てくる。
もしかしたら、少しお皿が汚いかもしれない。
もしかしたら、極端にネイティブな言葉で喋られて、うまく会話できないかもしれない。
でも、それでいいじゃないか。
それを経験するために旅に出たんじゃないか。
とにかく観光客向けではなく、地元民に愛されている小籠包を食べたくて、
『台湾 小籠包 地元』
で検索したところ、『京鼎楼(ジンディンロウ)』という店がヒットした。
台湾の超人気店『鼎泰豐(ディンタイフォン)』で働いていた兄弟が作ったお店で、やはり「地元民からも大人気!」とある。

▲場所=No. 47, Changchun Rd, Zhongshan District, Taipei City, 台湾 104
少し小汚ないのかなぁと失礼なイメージを持っていたけれど、どっこい、店内はとても綺麗で、女性一人でフラッと入っても、何ら違和感はない。

注文したいメニューは、紙に書いて店員に渡すスタイル。
追加注文する場合は口で伝えてもOK。

注文から5~6分で、テーブルに2種類の小籠包が並んだ。

普通の小籠包と、京鼎楼名物の『烏龍茶小籠包』である。
まずは普通の小籠包。

▲10個=700円
皮に箸を刺し込んだ瞬間に、溢れ出てくるアッツアツの金色のスープ。
酢醤油と生姜と共に、一気に口に放り込む。
途端、口の中に広がるジューシーちゃん。

肉感ある中具と肉汁たっぷりのスープ、そして、それを優しく包み込んでくれるコシのある皮。
なんだよ、この奇跡の組み合わせは!
飲み込むなんてもったいない。いつまでも口の中に残しておきたい。
次に烏龍茶小籠包である。

▲10個=800円
皮を割ると、お茶色の肉汁が溢れ出す。
一口食べた時の正直な感想は、「普通の小籠包の方が美味しい」であった。
しかし、せっかく買ってしまったので、もったいないので、平らげてしまおうと、二口、三口食べているうちに、あれれれ?
おい、ちょっと待て!
皮にも具にも、練り込まれた、お茶のほのかな苦味が、食べれば食べるほどクセになる!
中毒性がございます。用法容量をお守りください。
烏龍茶小籠包は一口で判断しないで!!
二口目以降から、ホントに美味くなるから!!!!
小籠包って、こんなに美味しいのね!!
その味に、あまりにも感動した僕は、
お会計を済ませた後に、シェフのもとへ走り、
「本当に美味しかったです!こんなに美味しい小籠包を食べたのは初めてです!日本から来て良かったです!本当に!」
と感動を伝えたところ、とても優しい顔をしたシェフから、
「ありがとうございマス。うれしいデース。ウチは、日本にも、東京の恵比寿や池袋、他にも、たくさん支店を出しているので、帰国した際は行ってみてくだサイ」
という言葉が帰ってきて、その場で一回死んだ。
東京から遊びに来た友達を案内する時、
このことは絶対に踏まえておいた方がいい。
「オシャレなモノは東京に揃っている」
東京に住んでいる人間は、非日常を味わいたくて旅に出るわけだが、
たとえば、その感じで北海道に行った時に、オシャレな創作料理のお店に案内された時のガッカリ感は、地をエグるものがある。
僕は優しい男なので、地方の皆さんが同じ過ちを繰り返さないように、こうして言葉にさせていただくが、
あれは地獄で、何といってもタチが悪いのが、〟アテンドされた手前、文句が言えない〝のだ。
東京人の本音は以下の通りである。
「創作料理とかオシャレな内装なんて要らねーよ!
もっとオシャレな店は東京にゴマンとあるんだよ!
何、ワケのわかんねー劣等感を感じてんだよ!
コッチは『田舎ダセーな』とか思ってねえよ!
とっとと田舎を認めて、田舎で勝負しろや!
俺たちはお腹いっぱい『カニ』が食いてぇんだ!!」
お分かりいただけただろうか?
地方には地方の良さがあって、それを求めて時間とお金を払って地方に来ているのに、〟東京の劣化版〝を提供された時のストレスを言葉にすると、こんな感じだ。
さて、台湾メシである。
何を食べようかしらと、お店を検索。
当然、候補から外すのは『高級』『清潔』というワードを前面に押し出しているお店。
似たような店は、東京にゴマンとあるし、ヘタすりゃ、そういう店はリアルに東京に支店を出している可能性もある。
東京で食べられるものを、台湾で食べるほど私は知性が低くない。
旅先ならではの店を検索する時の、検索ワードはこうだ。
『台湾 小籠包 地元』
三つ目の『地元』が、とても大切。
こうすると、地元の人達に愛されている店が出てくる。
もしかしたら、少しお皿が汚いかもしれない。
もしかしたら、極端にネイティブな言葉で喋られて、うまく会話できないかもしれない。
でも、それでいいじゃないか。
それを経験するために旅に出たんじゃないか。
とにかく観光客向けではなく、地元民に愛されている小籠包を食べたくて、
『台湾 小籠包 地元』
で検索したところ、『京鼎楼(ジンディンロウ)』という店がヒットした。
台湾の超人気店『鼎泰豐(ディンタイフォン)』で働いていた兄弟が作ったお店で、やはり「地元民からも大人気!」とある。

▲場所=No. 47, Changchun Rd, Zhongshan District, Taipei City, 台湾 104
少し小汚ないのかなぁと失礼なイメージを持っていたけれど、どっこい、店内はとても綺麗で、女性一人でフラッと入っても、何ら違和感はない。

注文したいメニューは、紙に書いて店員に渡すスタイル。
追加注文する場合は口で伝えてもOK。

注文から5~6分で、テーブルに2種類の小籠包が並んだ。

普通の小籠包と、京鼎楼名物の『烏龍茶小籠包』である。
まずは普通の小籠包。

▲10個=700円
皮に箸を刺し込んだ瞬間に、溢れ出てくるアッツアツの金色のスープ。
酢醤油と生姜と共に、一気に口に放り込む。
途端、口の中に広がるジューシーちゃん。

肉感ある中具と肉汁たっぷりのスープ、そして、それを優しく包み込んでくれるコシのある皮。
なんだよ、この奇跡の組み合わせは!
飲み込むなんてもったいない。いつまでも口の中に残しておきたい。
次に烏龍茶小籠包である。

▲10個=800円
皮を割ると、お茶色の肉汁が溢れ出す。
一口食べた時の正直な感想は、「普通の小籠包の方が美味しい」であった。
しかし、せっかく買ってしまったので、もったいないので、平らげてしまおうと、二口、三口食べているうちに、あれれれ?
おい、ちょっと待て!
皮にも具にも、練り込まれた、お茶のほのかな苦味が、食べれば食べるほどクセになる!
中毒性がございます。用法容量をお守りください。
烏龍茶小籠包は一口で判断しないで!!
二口目以降から、ホントに美味くなるから!!!!
小籠包って、こんなに美味しいのね!!
その味に、あまりにも感動した僕は、
お会計を済ませた後に、シェフのもとへ走り、
「本当に美味しかったです!こんなに美味しい小籠包を食べたのは初めてです!日本から来て良かったです!本当に!」
と感動を伝えたところ、とても優しい顔をしたシェフから、
「ありがとうございマス。うれしいデース。ウチは、日本にも、東京の恵比寿や池袋、他にも、たくさん支店を出しているので、帰国した際は行ってみてくだサイ」
という言葉が帰ってきて、その場で一回死んだ。