長い正月休みが終わり、今日は仕事始め。
新作小説の執筆の為にいただいた正月休みでしたが、結局、レターポットに全ての時間を費やしてしまいました。
原稿の取り立てに厳しいマネージャー鮎川女史がレターポットを始めたので、レターでヤンワリとそのことをお伝えしておきました。
レターポットの基本精神は『返信不要』『既読スルーOK』なので、今回も絶対に返信不要です。
さて。
レターポットのユーザー数は23000人を突破しました。
操作面以外で、ユーザーの満足度を上げる一番の方法は“ユーザーを増やす”ことなので、使える時間をフル活用して、新規ユーザーの獲得に汗を流しております。
そんな中、ブログ等でレターポットの説明をしてくださる方がポコポコ現れて、本当にありがたいかぎり。
見つけしだい、お一人お一人に御礼のレターを贈らせていただいております。
レターポットを言葉で説明するのは、かなり難しいと思います。
レターポットを説明する時に決まって飛んでくる質問は、
①「換金できないのに何の意味があるの?」
②「レターで何が買えるの?」
です。
①に関しては、「贈り物」として完結しているものを換金しようとする(=たとえば、誕生日に貰った花束を売ろうとする)ことが、少しズレているのですが、そもそもの話、レターポットを未経験の人は、当然、レターが贈られてきた時の満足度が未経験なわけで(LINEやメールが送られてきた時と同じよくに捉えているので)、「贈り物として完結している」ということを知りません。
ここが一つ目の混乱を生んでいて、くわえて②のような疑問が発生する理由は『レター』を通貨として捉えているからでしょう。
通貨として捉えて、当然だと思います。
レターポットの発案者の僕が「新しい通貨を作る」と言ったのですから。
ただ僕が言ったのは「新しい通貨」であり、その辺に転がっているようなビットコインのコピペみたいな通貨を作るとは言っておりません。
既存の通貨のルールをアップデートした通貨です。
なので、これまでの通貨の常識でレターポットを触ってしまうと、「換金できないなんて、おかしいじゃないか!」「何とも交換できないのに何の意味があるんだよ!」となってしまいます。
くわえて『レター』は贈られてから4ヶ月以上使わないでいると、冷えて(腐って)消滅してしまいます。
これに対しても、これまでの通貨の常識で考えると疑問を持ってしまう方がいらっしゃると思います。
これらを理解していただく上で一番てっとり早い方法が「とりあえずレターポットを始めてみる」なのですが、“理解できないものには手を伸ばせない方”もいらっしゃると思うので、言葉で説明します。
レターポットを理解するには、『レター』という新通貨が、既存の通貨の“どの部分”がアップデートされた代物なのかが分かれば、話が前に進むかもしれません。
なので、まず、既存の通貨に備わっている“3つの機能”について、ザックリとお話したいと思います。
①【価値の尺度】
商品(サービス)に『金額』を付けることで、その商品(サービス)が、他の商品(サービス)と比べて、どれくらいの価値があるのがが判断できるようになります。
②【価値の保存】
肉や魚のように腐ることがないので、ずっと持っておくことができて、好きなタイミングで肉や魚を買うことができます。
③【交換の手段】
商品(サービス)に見合った額の貨幣を渡すことで、その商品(サービス)を受けとることができます。
ザックリとした説明ですが、既存の通貨の機能は大きくはこの3つです。
通貨は人類の最大の発明かもしれません。
ただ、僕は、この3つの機能には、それぞれ決定があると考えいます。
まず、①【価値の尺度】について。
リンゴに100円という値段を付けることによって、リンゴの価値は分かりますが、そもそも『金持ちAさん』が持っている100円と『貧乏Bさん』が持っている100円は、同じ100円でも価値が違います。
「そこって、『人』に合わせずに、『金額』に合わせちゃって本当にいいの?」という問題です。
ちなみに僕らが支払っている税金は『人』に合わせています。
国から同じサービスを受けているのに、数万円の支払いで済む人と、数億円支払っている人がいます。
レターは、どちらかと言うと『人』に合わせています。
ライブ終わりなどにライブの感想をレターでいただくことが多いのですが、贈られてくる文字数は一定ではありません。
その人の懐事情もあるでしょうし、どれだけ感動(感謝)したかは人によって様々なので、それでいいと思います。
ただ、そういう活動を続けていると、贈られた言葉(文字)の総数は増えていくわけで、「この人って、どれくらい感謝されている人なの?」という(おおまかな)数値を出すことができます。
よく「レターポットは信用スカウター(計測器)」と言っていますが、最終的には、そこの数字が出せればいいと思っています。
②【価値の保存】について。
通貨は保存しておくことができるので、たしかに便利なのですが、他方、「保存できすぎてしまう」ということが弱点だと僕は考えています。
この辺は映画『えんとつ町のプペル』で言及しているので、映画が公開になったら絶対に観に行って欲しいのですが(宣伝)、肉も魚も腐るのに、通貨だけが腐らないもんですから、肉よりも魚よりも、通貨を持っている人間が強者となってしまいます。
通貨をたくさん持てば持つほど強くなれるので、全員こぞってタンス預金をして、経済が停滞します。
経済を回すには「お金を持っている人に、もっと、お金を使ってもらう」ことが大切で、その問題をクリアするには、通貨を「肉や魚に比べると保存性は高いけれど、しかし、ある程度時間がたてば腐ってしまうモノ」にして、タンス預金を無駄な行為にすることだと考えました。
なので、レターポットは、時間が経てば言葉が腐るように設計しました。
③【交換の手段】について。
ここは既存の通貨の弱点というか、僕の実体験からくる「もう今の時代、見返りを求めずに与えまくった方が、結果、コスパが良くね?」という考えが根底にあります。
SNSによって「与えている」ということが可視化されるようになったからです。
つまり、『鶴の恩返し』でジジイが鶴を助けて、たとえ鶴が恩返しに来なかったとしても、ジジイが鶴を助けたことはSNSで可視化されて、皆が観客となって見ているので、鶴からのリターンは無くても、たくさんの観客から少しずつ支援してもらって、結果、鶴一匹分のリターンよりも多くのモノを手にします。
そして、そこで手にしたモノを、また誰かに与えて、それが可視化されて……の循環。
綺麗事でも何でもなくて、“まず”与えた方が取り分が大きくなる現代において、『交換』のコスパの悪さが個人的に目につくようになったので、レターポットは『恩贈り』をテーマに、『返信不要』『既読スルーOK』にして、『レター』を【交換の手段】ではなく、【贈与の手段】にしてみました。
おそらく既存の通貨と大きく違う点は、この三つめだと思います。
A駅とB駅を行き来するシャトル列車と、一方通行の環状線の列車の違いで、「絡める人数を考えた時に環状線の方が良くね?」という話で、喩えに溺れて自分でも何を言っているか分からないので無視してください。
ま、そんな感じでーす。
今日は仕事始め。
今年も一年よろしくお願い致します。
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