昨日、わたしは無気力な試合をしてしまいました。中には試合を観ていない人もいるでしょうから、あえて自分でそんなことを告白する必要もないのですが、昨日はそんな試合をしてしまいました。

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最近、試合の前に緊張よりもストレスを感じることの方が多く、試合が怖いと思うことも多々あります。
オリンピックイヤーだということもあり、知らず知らずのうちに自分にプレッシャーをかけているのだと思います。

ストレスに耐えられなくなった結果、無気力な試合をしてしまいました…

そんなわたしは自分を正当化するために、
「オリンピックに出られなくたって人生変わらない」
「ランキングが10位上がったところで人生は変わらない」
と、違う方向へ考えを持っていってしまいました。

だけど一晩あけて冷静に考えると、自分は逃げていたなと思ったのです。
試合前にストレスを感じるのはそれだけ自分がランキングを上げたくて、オリンピックに出たいと思っているから。
それにみんながトップを目指して努力をしているこの世界が厳しくて当然、ストレスがあって当然なのです。
その中で常にベストの状態でいて、ベストのパフォーマンスができる人が目標を達成できる。
まだまだだな…と反省しました。

無気力な試合はプロとしてやってはいけない行為だけど、それを反省して必ず次に繋げたいと思い、今日このブログを書きました。

今日からまた新しいスタートです!
頑張ります



「世界で100人しか演奏していないような楽器で一番になったって面白くないじゃない?これだけ広い裾野があって、みんなが自分も素晴らしい音楽を作り出したい、もっと上手になりたい、ってもがき苦しんで自分の音楽を追求しているからこそ、てっぺんにいる一握りの光を浴びている音楽家の素晴らしさが余計に際立つ。挫折していった多くの音楽家たちが陰に累々といるのを知っているから、ますます音楽は美しい。」

蜜蜂と遠雷 - 恩田陸



遅ればせながらノーサイド・ゲームというドラマを観ました。
12時間のフライトで一気に観たおかげでとっても疲れましたが…

会社から理不尽に出向させられ、ラグビーチームアストロズのGM(ゼネラルマネージャー)になった君嶋さんがチームをリーグ優勝に導くため奮闘するお話。

君嶋さんと選手たちの絆が深まっていく姿にはもちろん涙涙だったのですが、それよりも興味深かったのが君嶋さんの経営戦略。

リーグ優勝と同時にスタジアムを満員にするという目標を掲げ、そのために選手にボランティアや学校訪問、子供のためのラグビー教室をさせるのです。

その時の君嶋さんのセリフがこちら。

「未来への投資だ。私も君たちも生き残るためにはラグビーで結果を出すしかない。今ラグビーの才能があってもそれを仕事にするのを躊躇う者もいる。社会に出るのと同時にラグビーを捨てる者もいる。このままラグビーの人気がなくなっていけば将来日本のラグビーは必ず弱くなる。
〜中略〜
みんながアストロズを応援して我々の勝利を後押ししてくれる。そして我々はその人たちのために戦うことができる。そういう大きな家族のような関係を作りたいんだ。それは将来君たちが与えたものの何倍も大きなものになって返ってくるはずだ。」


わたしはこのセリフを聞いて、ふと昨年のフェドカップを思い出していました。

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お世辞にも満員とは言えなかった靭のセンターコート。もちろん大きな声で応援してくれた人もいたけれど、日本代表の試合にしてはあまりにも寂しい光景でした。
あの時は、「協会がもっと宣伝を頑張ってくれたら…」とか「日本でテニスは取り上げられないから仕方ないか…」と誰かのせいにしていたけれどわたしにも出来ることがあるだろうと今なら思います。

幸運にも4月にまた靭テニスセンターでフェドカップが開催されます。
いきなりセンターコートを満員にすることは難しいかもしれませんが、去年よりたくさんのお客さんに来てもらいたいですし、未来ある子供たちに日本代表の試合を生で観てもらいたいですし、日本代表として戦う選手たちを見てフェドカップ・デビスカップで戦うことに憧れを抱いてもらいたいのです。かつてのわたしがそうだったように

そしてもちろんいつも応援に来てくださる方にはもっともっとテニスを楽しんでもらいたいと思います。

その一つとして出来ることは、当たり前だけど、自分の出る大会でベストを尽くして結果を残すこと。
君嶋さんも言っていました。
このチーム(選手)はきっと勝ってくれる。そんな期待を抱かせるチーム(選手)だったら客は観に来る。」

「日比野選手の試合を観てみたい」
まずはわたし自身が、そんな風に思ってもらえる選手になれるように頑張ります


それが未来への投資になると信じて!

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フェドカップ   日本対ウクライナ戦
4月17,18日 靭テニスセンター(大阪市)



昨日はJOCカップというジュニアの全国大会で、ジュニアに向けて講義をしてきました。
昨年に引き続き2回目です。

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前回はプロになりたいという子が2人しかいなくて、わたしの話聞きたい子なんているのかなと思っていたのですが、今回は4人!ちょっと増えてて安心しました。
でも30人くらいいる中の4人なのでかなり少ないですが…

前回はちょっと内容の濃い自己紹介みたいな感じで終わってしまったので、今回はもっとジュニアの子たちのためになる話をと思って、プロを経験している私が"三年以内にグランドスラム予選に出るためにやったこと"をお話しさせていただきました。
質問を投げかけたりしてみんなが寝てしまわないように工夫もしてみた中で、「プロテニスプレーヤーってどんなイメージ?」と聞いてみた答えが、

・一人で抱え込んで辛そう
・結果を求められるから大変そう

と、プロになりたいと言ってくれた子たちでさえ、不安なことが一番最初に出てくる。
これではプロを目指す子が少ないのも肯けます。


もちろんプロとして生活していくことは簡単ではありません。

飛行機、ホテルの手配からビザの申請。
家族の元を離れて年の半分以上は海外遠征。
勝ち負けやランキングで評価される世界。
勝っても負けても毎週のように試合。

そう、結構大変なのです。
でもそれ以上の楽しみもあることを発信したり、教えてあげたいなと思うのです。

勝った時のなんとも言えない嬉しさ。
誰かと喜びを分かち合える瞬間。
みんながお祝いの言葉をかけてもらえる時間。
憧れのブランドのバッグを買えることやコンビニに寄って何の躊躇もなく高めのアイスを買えちゃうこと。 ……


わたしがこのJOCの講義のお話を受けるにはちょっとした理由があります。
それは、プロになりたての頃、右も左も分からない時にアドバイスを聞ける先輩が近くにいなかったからです。
コーチでも親でもない、その世界を経験した人からの話を聞きたかったという思いもあって、これからプロになって茨の道を進むであろう彼、彼女たちに何か少しでもためになるお話ができたらと思ったのです。
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終わるといつも、もっと上手く伝えられたよな…とかみんなのためになれたかな…とか色々な後悔が頭に浮かんできます。
だけど自分で悩んで、泣いて、考えることも大切な時間なので、頭の片隅にわたしの話を覚えといてくれる程度でいいのかなと。(開き直りました)

とはいえ、わたしもまだまだ道半ばなので、彼らに負けないくらいに悩んで、泣いて、考えて、自分がワクワクする目標に向かって行きたいと思います。


そんなわたしは今オフシーズンの合宿の真っ最中。
走って、飛んで、打っての繰り返しの毎日です。
来年に向けて頑張ってます

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