nao

月別アーカイブ / 2019年10月

夜、少しだけ遅い時間
何時もは開いているお店が閉まっていて
行き交う人は皆が楽しげ
ベンチの片隅で誰かを待ってる人が居て
急ぎ足で家に向かう足音が響く…

何時もは家にいて
こんな風景は知らないけれど

知らない世界は確実に
毎日、滞り無く過ぎていく…

たまに、網にかかった魚のように
悶え苦しんだりしてみたり

たまに、暖かな毛布に包まれたような
柔らかな幸せに包まれたりして…

一人ひとりが引きずっている
リボンはどれもカラフルで
絡まり合って、ちぎれて、混ざり合い
現実の世界に色を付ける。

傍観者として
片隅から見ているその景色は
汚くも果てしなく輝いて見える。

誰も彼もが
そのリボンの一筋を
引きずりながら生きていて
知らない誰かと
知らず知らずにも
絡ませ、ちぎられ、未知の色を作る。

美しくも儚い
汚くもみっともない
今だけのこの景色のその色を…


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あまりにも楽しすぎたあの時間は
本当は泡沫の夢だったのではないかと
近頃  時々  思う

泡沫の夢ならばどうせ手に取ることも叶わず
二度と感じる事もない筈なのに
ふとした時に蘇る感触は 紛れもない現実で
今だに胸を締め付けるし 涙も誘う
今だにそことして暖かいままであるから厄介だ


その感触はキレイなままだからこれまた厄介で
いっそ君の手で汚してくれたらと願うけど
君はそんな事しないもんね…

こうなったら不甲斐ない自分を嘆くしかないよね




















きょうはぼくのたましいは疾み
烏さえ正視ができない
   
あいつはちょうどいまごろから
つめたい青銅の病室で
透明薔薇の火に燃される

ほんとうに それでも妹よ
きょうはぼくもあんまりひどいから
やなぎの花もとらない


宮沢賢治



君のそれから思い出したのは
この詩だった…

感性っていろいろね


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