昨夜、寝付けなくていろいろ考えてた。
湧いては消えていく虚ろな感覚の中で
子供の頃の思い出にたどり着いた。
夏休み、父と車を走らせフェリーに乗って
父の故郷へ帰るのがお約束だった。
そのときに見た、満天の星空や波の音。
風や海の香り。じっとり暑かった温度。
ラジオから聞こえる音楽や
フェリーの待ち時間に食べたご飯のことまで。
多少美化されてはいるだろうけど
鮮明に覚えている。
写真には残っていない。
心の奥にあるだけの思い出。
何も残っていないからこそ残る
大切なものもあるなぁ…
大好きだったなぁ、
口にして伝えたことはないけど。
なんて
やんわりと暖かな気持ちに包まれて
久しぶりに気持ちよく眠りに落ちた。
書き留めないと無くしてしまいそうで
なんとなく書いてみた。