Hi there! ✋(オランダ語)
ソーセージサンドは、駅の売店のようなところで買ってホームで食べました。
ソーセージが茶色のと、白いのと、2種類あって、せっかくだから珍しい白い方を選びました。
外国(欧米)の食べ物って、たいがい日本人にとっては、大きい。
そこが良いですね。
多少値が貼っても、大きいと、
なんか、納得しちゃう(笑)。
わたしは割と大食いなので、おいしいものをたっぷり食べる事の満足感、みたいなの好きなのです。
(こぶりな懐石料理をちょこちょこ食べる楽しみ、なんかも解りますが)
カジュアルな食べ物はこうであってほしい。パン(炭水化物)より、肉(タンパク質)でお腹がいっぱいになる感覚が、欧州きたぁ〜!!と感じるものです(笑)。
ベルギーは、とにかく何を食べても、平均的にとても美味しかったです!!!
基本的に食べる事へのセンスがある感じ。
この次に行くフランスではもっぱらワイン(と、シードル)を飲みましたが、
ベルギーでは、本場のベルギービールを!
カフェで気軽にお酒類が頼めるのがヨーロッパの良いところ。
コーヒーを頼む気軽さで、「1杯下さい。」って言える。
値段もさして変わらないなら、コーヒーよりお酒を飲んだほうが贅沢な感じがする………(笑)。
ベルギーへ行ったときは他に2名の同行者がいました。
ロンドンから一緒でした。
ネット上で『フランスのパリでアバルトマンを借りるから、一緒に住んでくれる人募集』の呼びかけを見て、集まった3人組です。
わたしはそのひとりだった訳だけど、ロンドン、パリも行くなら
「ついでにベルギーにも行きませんか?」と言ったのはわたしでした。
ベルギー言い出しっぺだったので、現地でのホテルの予約や、観光地の大まかなプランはわたしが担当しました。
(とはいえ、日中はほぼ別行動の気ままな約束でした。)
ところが、初日から泊まる街への駅を間違えて、ホテルにつくまでにけっこう彷徨うことに………。
他の二人には申し訳ないことをした、
やっぱりわたしってヌケてる、だめだなぁ……と恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。
(その夜3人で入ったレストランもとても美味しくて二人もベルギー来てよかった!と行ってくれてホッとしました)
アタフタしながら、なんとかかんとか、ようやく目的地の駅について、「じゃあ、休憩しようか」という事になり、
カフェに入り、
適当に「ベルギー来たならベルギービールでしょ!」と頼んだのがこの1杯でした。
麦酒をヒエヒエで飲むのは日本くらいだと聞いていましたが、
なんと、この麦酒もけっこうしっかり冷えていました。
真冬なのに………。
この直前までいたイギリスもとにかく寒かったけど、大寒波はヨーロッパじゅうに吹き荒れていたようで、
ベルギーは更に寒かった!!!!
)))❄❄❄

本当に、体の芯まで凍りつくような寒波が吹き荒れていました。
ほんの、小一時間、観光で出歩いただけでも体中痛いくらいに、寒いのです。
雪は降らないのに、ひたすら冷えて、風か冷たくて、街の川はカチカチに凍りついていました。
寒さの中を歩くとすご〜く疲れるんだということを、わたしは初めて知りました。
「寒さ疲れ」でヘトヘトになるのです。
しかし、ヨーロッパにはシャワーしかない。
ビデはあっても、湯船はない。
本当に日本の熱いお風呂が切実に恋しかったです。
それか、ここがフィンランドなら、サウナがあるのに………(涙)。
寒さ疲れを癒やすには、湯船かサウナが必須なんです。
この年の体験のせいで、しばらく『冬のヨーロッパ恐怖症』になっていました。
(なのに懲りずに昨年2018年は真冬の東欧を旅してしまいました。が、積雪のウクライナでさえ、この時のロンドンやブリュッセルほどには寒くありませんでした!!!)
そんなに寒いのに、冷えたベルギービールは、
「ものすごく美味しかった」です。
今思えば、冷蔵庫に入れなくたって、
その辺に雑に置いてても勝手にビールが冷えたのかも。
『こんなに寒いのに。冷えたビール。おいしい。
これが本場の味というものか………。』
そう思いました(笑)。
現地の空気の中で飲むと、本当においしい。
つまみなんか、なくても飲める。
なんでかわかんないけど、どんなにおいしいものも、輸入してきて日本で食べるより、
現地で味わうほうが本来の味がわかる気がします。
ベルギービールも、日本でも飲んだことはあったと思いますが、
現地で飲んだ時に初めてなんというか、
「あー、この味ってこういうことかー」と腑に落ちたような感覚がありました。
日本酒だって、同じ銘柄でも日本で飲むのとニューヨークで飲むのでは、きっと何かが違います。
気分?いや………、それだけではない何かです。
そこの気候とともに口に含むから感じる味、みたいなものがあるんです。
ベルギーには子供の頃からから、密かにずっと憧れていたんです。
美術を好んできたわたしには、ベルギーは
マグリット、
アンソール、
ポール・デルボー、のシュールレアリスムの名画家達の故郷。
あとブリューゲル。ブリューゲルもちょっと捻りのきいたユーモラスな作品が多いし、
こんな謎めいた作品ばかり産まれるなんて、
いったいどんな国なんだろうなぁ………と思っていました。
フランダースの犬の故郷でもあるね。
けど、そこにはあんまり興味なし。
ラストシーンに出てくるルーベンスの絵も、ルーベンスってなんか、上品ぶってるようでいて、なんか品なくクドいので、わたしはあんまり好かないんです……。
まぁ、それは置いといて、
でも、ベルギーに本当に憧れてた理由は、
中高生の頃に何度も繰り返し愛読していた、向田邦子さんのエッセイに、ベルギーの事がとても魅力的に書かれていたからでした。
向田邦子さんは旅エッセイの名手でありますが、中でもベルギー旅行記がわたしのお気に入りでした。
今回、ベルギー旅行を振り返るにあたって久しぶりに向田邦子さんの『ベルギーぼんやり旅行 小さいけれど懐の深い国』を再読しました。
そんなに長い文章ではないんですが、食いしん坊の向田さんが活き活きと食べて飲んで、という内容で、今読んでも、ムズムズと書かれている世界に行ってみたくなります。
特に、小さな地ビール工場のシーンはすごく文章にリアリティと味があって、
工場見学に行った向田さんが、
タバコを吸いながらやる気なさそうに働いてる親父さんたちから試飲をすすめられ、
飲んだ地ビールが
『ヤボったい香りと味がビールのドブロクという感じで何ともいい。』
と、感激する下りが大好きでした。
最初に読んでいた頃はわたしはお酒の味を知らない子供だったはずなのです、もちろんドブロク?だってなんの事やらわかってなかったはず。
それでも、なんだかわかんないけど、すごくおいしそう。
大人になったらこういう体験をしてみたい……と刷り込みされてしまったのは、向田邦子さんの文章力の素晴らしさのせいなのでしょうね。
向田邦子さんは他にも世界各国、日本国内、旅行記エッセイ、それも食べ歩きエッセイが本当にお上手で……、
わたしがこんなに旅行にハマるようになったのも、原点をたどれば幼少期に読んだ世界名作児童文学と、中高生時代に読んだ向田さんのエッセイの影響な気がします。
向田さんの文庫本をなぜかある日、まとめて買ってきたのはわたしの母で、
結果的に、わたしは母より熱心な向田邦子読者になるのですが、
子供の頃の読書とは別に
『母の宝石箱』も、わたしの異国への憧れの原点だったと思います。
子供の頃に見た母の宝石箱には、外国製のアクセサリーがたくさんありました。
大学教授だった母の父親(私の祖父)は、昔、法学を学びにユーゴスラビアに留学していたという少し変わった経歴の持ち主でした。
わたしが産まれて早くに祖父は亡くなってしまったので、祖父に会ったことは殆どありません。
でも、母から見せてもらった祖父が持ち帰ったユーゴスラビア周辺の中欧、東欧、その他異国のお土産の品々、
(その後、お家は没落するんですが)だいぶお嬢様育ちだった母の、ギリシアやフランス旅行で手に入れたアクセサリーの類い。
日本のデザインとは明らかに違う、色やかたち。なんというか「本場のモノ」といった雰囲気の品々………。
それらはわたしの興味を強烈に惹きつけました。
(こっそり持ち出して、チェリー色のイヤリングをなくしたことがある)
大人がつけるアクセサリーへの、おしゃれへの興味、というより、
やはり遠い異国への好奇心や憧れ……だったと思います。
今ではわたしは40カ国以上を旅して、母には相当呆れられて、しばしば喧嘩になるくらいですが、
(母は旅行好きではなく、人生全般冒険はしないタイプ。わたしが旅に執心する気持ちを理解してくれません。
しかし元を辿ればわたしの旅行癖は、母の宝石箱のせいなんだから……とわたしは思っています。)
ユーゴスラビアは今では国自体がなくなってしまいました。旧ユーゴスラビアの中欧へはまだ旅をしていませんが、
どんなに実際に旅をしても、子供の頃に夢想した宝石箱の中の世界や、本で読んだ不思議な世界の面影を、いつまでもどこまでも、
追いかけているような気がします。
これを書きながら、国内の専門店で半年くらい前に買ってあったベルギービールを開けてみました。
すこし、値段の高い、珍しいタイプのビールです。
もちろん、味は悪くない………?
しかし、つまみがないと飲めない。
いまチーズをお供に飲んでいますが、
ひとくち、ふたくちめは飲めたけど、
味が濃すぎて、なかなかひと瓶飲みきれない。
向田さんが飲んだ「ドブロク」のような、ヤボったいビールは、この苦さより甘みが強い、常温で飲むベルギービールと少しは味が似ているだろうか?
しかし、やはり現地で飲むべきでしょうね。
次に行くなら、向田さんが旅した5月を狙いたい。
大寒波は来ないだろうし、わたしが行った冬には閉館していた美術館も観れるでしょう。
当時はカフェで適当に、メニューの中に有るのを頼むのが精いっぱいだったビールも、
今ならもう少し踏み込んで地ビールなんかの飲み比べができると思う。
小さなビール工場だって突撃できるかもしれない。
そこで飲むビールはきっと、ツマミがなくたっておいしく飲めるだろうな………。
そう思うと、ムラムラとまたベルギーへ、ゆっくり時間をとって行きたくなります。
読書が好きでも、母親の宝石箱をのぞいても、全ての人がこんなに旅行しまくるようになる訳ではないかも知れない。
ある人なら宝石デザイナーになるかもしれないし、ある人なら国内でビール通になるのかも知れない。
でもわたしは『そこに、実際に行ってみたい』と思うタイプの人間だったんですね。
そして、実際にそこに行ける、だなんて当時の大人しい、引っ込み思案の文学少女だったわたしは考えもしていなかったと思います………あんなに切実に憧れていたのに。
自分が行くには遠すぎる場所だと思っていた気がします。
当時のわたしに、『後に、ほんとうにベルギーに行ったよ、とっっても寒かったんだけどね』と言ったら驚くだろうな。
未来のわたしは、『その後再訪して、ドブロク麦酒を飲んだんだよ』と、過去に向かってつぶやいているでしょうか………?
まだ向田さんが書いたおいしいエビも食べてないし、猫の祭りも観ていません(祭りは4年に一度なんですよねー)
旅先でしばしば出会う、ウェーイ👆✨な感じのYouTuberみたいな喋り方をするタイプの旅人は、わたしとはまったく違った動機で旅に出たはずですね……。
うーん、旅の動機も十人十色。
あまりに寒すぎて思い入れの深さの割には歩けず、(思い出の8割は「ただ寒かった」で占められている。)
やり残した感があるベルギー。
帰国直後はすぐにでも再チャレンジしようと思っていたのに、もう10年経ちそうです。。。。うーん。
長くなりましたのでベルギー編はこの辺で!!
では次回はフランス!パリ!
10日間のアパルトマン暮らしを楽しんだパリ編です〜。
お楽しみに!
では、
vaarwel(オランダ語)
Au revoir(フランス語)
Auf Wiedersehen(ドイツ語)
さようならー!👆
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ベルギー
食べ物だけでも、大好きなものばかり✨
本場で飲むビールの味も気になるところ…⠒̫⃝
冬以外の季節だとまた違う感慨深さがあるのでしょうね(笑)