こんにちは、中山です。少しずつ寒くなってきましたね。前回の更新からわずか3週間あまりと、これまでとは打って変わってあり得ない早さで更新しますが、世の中は例外で溢れていますゆえ、お許しください。

私は持病をいくつも持っている、辻本清美議員風に言うと「持病の総合商社」な訳ですが、その中でも代表的なものが肩こりです。 一日平均で14時間くらいパソコンの前に座っており、自宅作業の際は3台のモニターに囲まれているため、弾丸でも弾き返しそうなくらいの固さを誇っています。

先日、あまりの肩こりにうんざりして近所の整体に行ってきました。そこは、整体以外にも鍼や吸い玉なども施術してくれる、辻本清美議員風に言うと「代替医療の総合商社」な感じで、症状を伝えると、鍼と整体、猫背矯正、骨盤矯正のラインナップをお勧めしていただきました。

まずは鍼から、ということで頭痛の種になっているらしい首筋を鍼治療していただくことに。うつ伏せに寝かされて、はり師の方が首筋を触りながらどこに刺そうか当たりを付けていきます。これが中々のソフトタッチで、ただでさえ敏感な首筋をさわさわとやられるため、くすぐったくて堪りません。幸いうつ伏せになっているので、笑おうが、白目を剥いてよだれを垂らそうが、はり師の方からは死角になるため気付かれないのが救いです。されるがままに遠慮なく笑っていたのですが、

「くすぐったいですか?」

と、突然聞かれて面食らってしまいました。なぜ気付かれたのでしょう?確かにくすぐったくてものすごく笑っていたのですが、もちろん声には出していません。中年男性がうつ伏せでクスクス笑っている様を見たら気持ち悪くて、ツボではなく急所に鍼を刺して動きを止めたくなるでしょう。たぶん笑い皺が首筋にも寄っていたのか、気づかないうちに小刻みに震えていたのだろうと思います。とにかく穴があったら入りたい気持ちでしたが、実際、整体によくある顔を入れる穴の開いたベッドにうつ伏せになっていたので、きっちり穴には収まってはいましたが。とりあえず、

「いえいえ」
と、適当にやり過ごし、その後のくすぐりに堪えていると、ようやく目星がついたのか、「じゃあやりますね」と一言あったあと、おもむろに「鍼入りまーす!!」と、店中に響き渡る大声で叫ばれました。

「え?鍼ってそんな感じなの?」

と、鍼灸業界のことなどさっぱり分からない私は驚いてしまったのですが、その掛け声のあと、他のベッドで施術されている別の整体師さんたちから「お願いしまーす」と、応答が入ります。なんか、ファーストフード店で一万円札を出したときの「一万円札入りまーす」と、似ていますね。私の首に鍼を刺すこと、そんな感じで皆さんにお知らせしなくてもいいのに。知られざる鍼灸業界の愉快な一端を垣間見た気がしました。
ちなみに、こうなると気になってくるのが、鍼を「抜くとき」ですが、そこは無言で抜かれました。それはそれで肩透かしを食った格好となり、逆に笑ってしまったわけですが、せっかくなら、抜くときも皆さんにお知らせして欲しかったです。

尚、施術は素晴らしく、注射嫌いの私はやや鍼を恐れていたのですが、そんな心配もよそに痛みもまったくなく、経過も良好です。全ての施術が終わったあとに、週2くらいのペースで通うように言われました。週2で「鍼入ります」が聞けるのでちょっと楽しみが増えて良かったです。

肩こりとか腰痛は我慢するだけでなかなか病院ということになりませんが、今回、思い切って行ってみて随分と身体と心が軽くなりました。同じような症状で悩まれている方はぜひいかがでしょうか。「鍼入ります」以外に、「ご一緒に骨盤矯正はいかがですか?」とか、「吸い玉全品10%オフでーす」とか聞けるかもしれませんよ。

【今回の例文】

As Stefanie grew afraid of Bob's weird movements, she stabbed him with a needle through his vitals and stopped him.
ステファニーはボブが余りにも気持ちの悪い動きをしていたので怖くなり、彼の急所に針を刺して動きを止めた。


最後に、すっかり滞っている書籍の紹介を。

本日ご紹介する本は星新一さんの「できそこない博物館」です。星さんは、言わずと知れたショートショートの大家で、鬼籍に入って随分経ちますが、未だ色あせることのない名作を数々残してくれています。
この本は小説ではなく、そんな星さんがどのようにしてアイデアを捻り出していたかを、150本のボツネタとともに紹介しています。作品を読まれた方はご存じかと思いますが、作風は一風変わったシチュエーションが真髄で、アイデア勝負の作家さんです。日常で思いついたアイデアの断片を単語カードのようなメモに残して、それらを後から見直しながら練りこんでいく、というスタイルで書いていたそうです。

コンピュータが一般的で無かった時代ですので、アナログ的と思われるかもしれませんが、小さなアイデアの断片をエバーノートなどに保存して、後から組み合わせて創作物の叩き台にしつつ、ストーリーを肉付けしていく、といった制作スタイルを取られている方も多いのではないでしょうか。創作物と言うと大げさですが、例えば仕事のちょっとした企画などでも同様の手法は効果的で、そのような意味では「アイデアの作り方」の実践的な紹介本といった位置づけと言えるかもしれません。

そして、世に氾濫する「アイデアの作り方」的ビジネス書と異なるのが、実際のボツネタを紹介しながら、それの何が悪かったのか、どうして作品に昇華できなかったのか、をご自身で振り返りながら考察している点です。「こうすれば良いアイデアが生まれる」と銘打って、自説に都合の良い例を挙げるのではなく、「こんなアイデアを思いついた」けど、こういう理由でボツになりました、という内容を淡々と紹介しています。肩に力が入っていない感じが心地よいのです。講談調の語り口で読みやすく、考察も示唆に富んでいるため飽きさせません。読み物としても面白いので、手元に置いて気が向いたときにパラパラと捲るような感じで読んでみてはいかがでしょうか。ではでは。



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