です。

今日、ついに姉、

ねーちゃんと、お茶してきました。

自分もまだ、噛み砕けていないのですが、

文章にしたら、

精神的な意味でも、

物理的な意味でも、

整理がつくのではないかと思い、

筆をとりました。

もしよろしければ、

お付き合いください。





待ち合わせは、三軒茶屋。

『一度三軒茶屋でお茶してみたかったのよね。』

だいぶ響きに引っ張られているし、

どうやらミーハーらしい。

改札を出て、携帯でのそんなやりとりを見返す。

時計は、待ち合わせまでまだ30分もあることを告げていた。

男一揆の前にすでにお会いしているのに、

やけに気が急いてしまう。

2人で会うのはまた別のようだ。

店は駅前。

時間の潰しようがない。

なんならもうすでに視界に入っている。

それにしても、

わざわざ普段来ない場所にきて、なんでチェーン店なんだろうか。

『勝手がわかっている方がいいでしょ』

まぁそれはわからないでもない。

『第一、こっちには水戸か土浦くらいにしかないっしょ』

我が故郷の悲劇を憂いてやまない。

仕方がないので、先に入っていることにした。

あんまり早くきすぎていることがバレても癪だ。

小腹は空いているが、カフェオレでも頼んで、

文字通りお茶を濁そうとしていた。

が、

いたのだ。

『あら。早いじゃん。』

男一揆の際よりも薄化粧であったが、

声をかけられて振り返ると、

彼女だ。

姉だとすぐにわかった。




予定通りカフェオレと、軽食を注文し、彼女の向かいに座る。

春を感じさせる淡い色のニットに、スキニーのパンツスタイル。

着てきたであろうロング丈のグレーのコートが背もたれにかけてある。

随分早いね。

バツの悪さを隠すために言葉を紡ぐ。

『あんたも、男っぽくないわね』

今きたところ。とか言ってみたかったのにと、イタズラに微笑む。

デートじゃあるまいし。

図星をつかれてぐうの音も出ない。

加えて、垣間見えた紛うことない女性らしさが、どうにも煙たい。

彼女が本当に自分の姉であるのかは、まだわからないのではあるが…。

しかし、二度目のエンカウントを不意に済ませたことで、先ほどまであった不安や気まずさは、すでにどこかへ吹き飛んでいた。




それからどれくらい時間が経っただろう。

初めてあった時の話

男一揆のステージの話

親族さんや、めせもあ。の話

注文した軽食を早々に食べ終えてしまってから、ぼくたちは止めどなく話し続けた。

そもそも証明することなど難しいとわかっていた、ぼくたち2人の関係性。

しかし、このわずか1時間程度で、ぼくはもうほとんど信じきっていた。

ぼくたちが姉弟であるということを。

確かなことは、現時点では何もわかっていない。

それでも、ぼくたちが姉弟であることを証明するには十分なものを、ぼくはなんでもない会話の中で見つけられていた。

言葉に表すことはできないけれども、

もしかしたら"そう"なのかもしれないとぼくに思わせるのには十分である量のそれらを、ぼくは見つけられたんです。

それでも、今日、聞かなくてはいけない。

姉が知っていることを。

姉も、そんなぼくの気持ちを汲み取ったのだろうか。

不意に訪れる沈黙。

思わず、何も入っていないカップをすする。

カップの底で円を描いていたカフェオレから、なんとか一雫、縁へと滑らせる。

姉は携帯の電源を入れたかと思うと、すぐにポケットへとしまい、

『次行こうか?』

と笑ってみせた。