昨年の暮れ、岩手県の沿岸南部、陸前高田市と大船渡市を訪れました。

当方と岩手県沿岸部との縁とこれまでのボランティア活動については、下記リンクに記しています。 →室井昌也 =できることをこれからもずっと=  時間がある時は、縁ある岩手県へ災害ボランティアに行っています

以下、韓国球界に有益な情報はありません。

最近は震災直後のように短期的なボランティアのニーズは少なく、また年末年始ということで、今回は知人との再会を目的に陸前高田、大船渡を訪れました。陸前高田へは昨年5月のボランティア活動以来となります。 →復興支援ボランティアで陸前高田へ畑の土づくりに(2014年5月16日のブログ)

前回も記しましたが、陸前高田の市中心部には、高台造成用の土砂を運ぶベルトコンベヤーが左右に行き交っています。

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昨年10月22日の下記の記事によると、事業全体の完了は2018年度の見込みとのこと。 →陸前高田の中心市街地かさ上げ本格化(河北新報)

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仮設住宅で生活する人は昨年8月末現在、陸前高田市で約4千人、大船渡市で約3千人とのことで(東海新報社2014年9月11日付)、地域の再建が待たれるところです。

以前訪れた時との変化では昨年8月に奇跡の一本松駐車場内に、観光物産施設「一本松茶屋」がオープン、また近隣には「復興まちづくり情報館」が設置されました。

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かつて7万本の松林があった高田松原で、震災後に残った一本の松、いわゆる「奇跡の一本松」はこの地の象徴的な存在となっています。

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この奇跡の一本松近くにはJR大船渡線BRT「奇跡の一本松駅」が昨年10月から常設化されました。

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大船渡線BRTとは震災により線路の使用が困難になった区間を専用道化、あるいは一般道を運行するバス輸送システムです。 →気仙沼線・大船渡線BRT(バス高速輸送システム)(JR東日本)

大船渡線の終着駅である盛(さかり)駅は以下の写真のように、かつて線路だったところが専用道となり、バスがホームに発着。

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そのお隣には線路を走る、盛駅を起点とする三陸鉄道南リアス線の車両が並びます。

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また少しずつですが観光や農業、漁業体験などの受け入れ、そして上記のベルトコンベヤーの見学ツアーなども催されているとのことで、これまでとは違った形での情報も増えています。 →巨大コンベヤー、観光の目玉に 陸前高田で見学ツアー(岩手日報WebNews)

上記のような変化は当方が暮らす東京をはじめ、被害が小さかった地域では、伝えられる機会があまりありません。時の流れとともにやむを得ない点ではありますが。

今回訪れて思ったことは、当方のようにたまに同地を訪れる者は、震災という過去と現在との比較でこの地を見てしまいます。しかし、そこに暮らす人にとっては、現状を受け入れての日々の生活、そしてこの先を見つめての暮らしとなり、その立場の違いは簡単に相容れるものではなく、その差は年々広がっていると感じます。

しかし、それぞれの立場でできることをするしかないのも現実なので、当方としては、毎度記していることですが、「忘れない」ということと、多少なりとも発信することを生業としている者として、わずかな形でも伝えることを続けていきたいと思います。





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室井 昌也

論創社
2016-12





交通情報の女たち
室井 昌也
論創社
2014-11-18