今回、今年オープンしたサムソンの新球場、「テグ(大邱)サムソンライオンズパーク」、通称ラパークをご紹介します。
なお今春発行の「韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2016」でもオープン後の同球場を紹介、掲載しています。出版のご案内は後日行う予定です。
これまでのサムソンの本拠地というと、1948年完成で収容人員1万人のテグ市民球場(下の写真)でしたが、
今季から移転の新球場の収容人員は最大で2万9,000人です。
この球場の一番の特徴は外形が八角形であること。球場平面図はご覧の通りです。
外野のフィールドも外形同様直線になっていて、右中間、左中間に膨らみがありません。バックスクリーン右から見るとこんな景色です。左側にあるライト線に向かってフェンスが一直線なのがお分かりになると思います。
中堅122m、両翼99.5mですがホーム側から見ると外野がとても近く感じました。打者たちは「詰まった打球でも入る」という印象を持ったようで、サムソンのリュ・ジュンイル監督は「あまりたくさんホームランが出るようだったら、フェンスのネットを上げる必要があるかも」と話していました。
平面図の通り、スタンドは左右非対称でライトポールから内野にかけた上段には芝生席があります。
芝の生育はまだの様子でしたが、開放感がありますね。この位置からスコアボードを眺めるとこんな角度です。
アーロム・バルディリス選手。バルディリス選手の応援歌はサムソンっぽくない感じで、途中、転調してカッコいいです。バルディリス選手、この球場のグラウンドについて「硬い」と話していました。確かに試合中、内野の土の部分でボールが大きく跳ねるシーンもありました。
ライト側の座席奥にはこどもが遊べる砂場があります。
砂場というとKIAの本拠地・クァンジュKIAチャンピオンズフィールド(下の写真)にもあって、そちらは外野フェンスのすぐ後ろ。
クァンジュの方がインパクトはありますね。
ホームチーム・サムソンのダッグアウトは旧本拠地球場同様に三塁側。三塁側ゴンドラ上部の壁面には過去の栄光のエンブレムが飾られ、また永久欠番の10(ヤン・ジュンヒョクさん)、22(イ・マンスさん)の番号も掲示されています。
応援ステージはエキサイティング席の背後。下の写真に見える観客はエキサイティング席のお客さんです。韓国のエキサイティング席は日本と違ってネットが張っていることが多いのですが、この球場も同様。ファールグラウンドにかなり張り出していて、内野手とほぼ平行なので迫力がありました。
そしてサムソンはマスコットが新しくなっています。
ジャーン
イェーイ
パチリっ
この球場には今年の「韓国プロ野球観戦ツアー」でも8月6日(土)に訪問予定。ご参加者をお連れする当方もウキウキしちゃいそうなスタジアムです。サムソン球団には「ツアーでこんなことがしたい!」といった要望を伝えていまーす。
開幕の時期、テグは桜が満開。新球場のオープンを彩っていました。
以上、テグサムソンライオンズパークのご紹介でした。
室井 昌也