沖縄が本土復帰50周年
1972年5月15日は沖縄の本土復帰、つまり米軍統治下にあった沖縄の施政権がアメリカ合衆国から日本に返還された日です。「沖縄がアメリカだった」ということを知らないという若い人もいるかもしれません。

そういう僕も「沖縄がアメリカだった」時代には生まれていません。沖縄では本土復帰の年に生まれた子供のことを「復帰っ子」と言いますが、僕もその年1972年生まれ。東京生まれ、東京育ちの「復帰っ子」です。

沖縄と深く関わるようになったのは10年前から。それ以前からそして今も、沖縄の歴史や現在に興味を持ち、沖縄県内の図書館や資料館などに足を運んでいます。その中で感じること、思うことはたくさんありますが、それを誰かと共有するということはほとんどありません。どうしても重い内容になりますからね。

しかし家では時折、息子に話しています。これまで我々世代が過ごしてきた平穏な日々が、次の世代にも受け継がれていくようにと。

毎週、空から眺める沖縄
僕は1年半前から週1回、東京から沖縄に通っています。沖縄市のFMコザの番組に生出演するためです。家には毎週欠かさず沖縄県産のお菓子をお土産に買って帰り、家族で沖縄の話をする。それが我が家の日常になっています。

沖縄生まれではない、沖縄に住んでいない僕には、沖縄のことをすべて知り、理解することは出来ないかもしれません。ですが毎週2回、沖縄を「空から眺める」ことで、巡る思いは小さくないと感じています。

眼下に広がる驚くほどに広大な基地の滑走路。






南部沿岸に続く断崖絶壁。


おそらく80年近く前も変わらなかったであろう、青い海と豊かな自然。僕が見ているこの景色を当時、戦闘機の操縦かんを握りながら見ていた人は、何を思っていたのか。そんなことを毎週考え、機内から窓の外を眺めています。僕にとってかけがえのない時間です。




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