13日(日)、東京・世田谷ものづくり学校で行われた、「東京野球ブックフェア2016春」にストライク・ゾーンとして初出店してきました(他の出店者さんなどについては後半に記しています)。

 
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ブースレイアウトのコンセプトは「保育園の卒園式のようなやさしさ」でした

2011年から行われているという「文化系野球のお祭り」ともいえるこのイベント。昨年末にたまたま知り、気がついたら即出店応募していました。今回参加して実感したのは「顔と顔を合わせてのコミュニケーションはやはり素晴らしい」ということでした。

当日ですが午前11時からのオープンに向けて、1時間ほど前から設営を開始。外部イベントへの出店は初めてでしたが、イベント実施には慣れているので淡々と準備をしていたところ、あっという間にオープンの時間。するとその瞬間から会場はご来場者に埋め尽くされ、ブースや会場全景の写真を撮る間もなく12時過ぎまで怒涛の1時間でした。上の写真は開始1時間後、ようやくひと息ついた時に撮ったものです。

その後17時の終了まで立ちっぱなし&トイレに行くこともなく、一度、各ブースをふらっと訪れただけで(古本、フリマコーナーには行けず)、ひっきりなしに訪れるみなさんととても有意義な時間を過ごさせていただきました。

ブースでは「韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑」シリーズをはじめとした本と韓国プロ野球グッズを約30種ご用意。また韓国各球団のユニフォームを揃えてフォトコーナー(無料)を設けました。

ブースに巨人のウェアに身を包んだ方がいれば、「韓国の(ロッテ)ジャイアンツのユニフォーム着てみません?」とお声かけし写真をパチリ。ヤクルトファンのカップルの方には「イム・チャンヨン投手がいたサムソンと、高津コーチがいたヒーローズのユニフォーム着てみませんか?」と言って撮影をお勧めしました。また中日ファンの方には、「イ・ジョンボム選手がいたKIA」や「イ・ビョンギュ選手のいるLG」のユニフォームを着ていただき、お向かいのブースだった『季刊カープ雑炊』さんの方は「シン(ソンヒョン=元広島)くんがいるから」とハンファのユニフォームを着てくださいました。

そして韓国プロ野球のファンの方々もブースにお越し下さり、7~8年前の観戦ツアーにご参加されたご夫婦が、その後誕生されたお子さん連れで顔を見せてくれたり、これまで実施のイベントにご参加くださった方々、ファンレポーターの方々もお見えになりました。

今回、意外だったのはブースを訪れた方々の中に、「韓国プロ野球のファンではないけど、(観戦ガイド&選手名鑑)買ったことあります」と声をかけてくれた方々が多かったこと。韓国をテーマに限定した本ではありますが、実際は幅広い野球ファンの方々が手にしていて、この12年間支えてくださっているのだと実感した次第です。そういうことはどんなにネットが発達しても、直接話を聞かないと分からないことであり、また韓国プロ野球に限定したイベントでは耳にすることは出来なかったと思います。

今回の出店では「売る」というよりも、野球ファンのみなさんに韓国プロ野球に触れていただくことを目的にしたのですが、結果として当初ぼんやりと予想していた約3倍のお求めがありました。これにはホント驚きです。

盛り上がりの一方で再認識したのは、今の日本の野球人気を支えているのは、やはり40代以上の男性が中心であるということでした。昨秋のプレミア12のテレビ視聴率でも同様の調査結果が出ているようですが、野球界の未来を考えた場合、若年層への訴求は抱え続ける必要がある課題のようです(各球団、その点について近年ものすごく努力をしていると思います)。

そんな中、右斜め前のブースの野球絵作家の雨本洋輔さんなど、「野球とかわいらしさ」を融合させたものづくりをされている方には、ものすごく未来の野球の楽しみ方を感じることができました。

またお隣のブースの集英社みらい文庫さんが出版されている『戦国ベースボール』は戦国武将はじめ、歴史上の人物が野球で対決する小中学生向けの児童文庫で、子供が野球と歴史に興味を持つきっかけになるものだと思いました(イラスト担当のトリバタケハルノブさんに、我が子へのサイン本をいただいちゃいました!)。

あと個人的には『キューバ 野球の国のエリオ (世界のともだち)』の著者で、日芸の後輩ということから前からお会いしたかった八木虎造さんとお目にかかれたことが嬉しかったです。また左斜め前のブースの『NPO法人国際野球支援団体ベースボールブリッジ』さんと野球界の未来を語り合うこともできました。そして憧れの『純パの会』の方々とお話しできてよかったです!

インターネットの普及により、誰もが自分の興味あるジャンルを深く接触できるようになりました。そして情報拡散も容易になったことから、このようなイベントの認知が高まり、たくさんの人が訪れるようになっています。しかし会場の中では野球という限られたジャンルの中でも、普段、目にしないとこにも視野が広がるという、対面コミュニケーションの良さを改めて感じました。それをつなぐものが本であるというのが、東京野球ブックフェアの魅力だと思います。

イベント実施に尽力された東京野球ブックフェアを運営された方々、ご参加のたくさんのみなさん大変お世話になりました。ありがとうございました!





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室井 昌也

論創社
2016-12





交通情報の女たち
室井 昌也
論創社
2014-11-18