10月上旬からのポストシーズン、終わるや否やプレミア12。その後にはMVP、新人王、ゴールデングラブ賞の発表と行事続きですね。サイトでは朝鮮日報日本語版の野球記事のリンクを掲載していますので、オフの間の動きに興味がある方は、そちらをチェックされると、時折気になる記事があるかもしれません。
なお、プレミア12関連の記事は各媒体、期間中、期間後も当然たくさんあったのですが、現地で取材した人のものと、そうではないものがあるようなので、「読み手の人にはその辺りを見極めて欲しい」という言葉が、現場の日韓双方の記者さんからありました。当方は記事チェックをたくさんする方ではないのでわかりませんが、違いがあるのでしょう。
さて、プレミア12に先立ち、韓国代表は11月4、5日にキューバ代表と「ソウルスーパーシリーズ」と銘打って親善試合(評価試合)を行いました。その試合は韓国初のドーム球場「ソウル・コチョク(高尺)スカイドーム」の言わばこけら落とし(開場記念イベントは複数あったので、厳密に言うと初興行ではないのですが)。
韓国の記者仲間からはイ・デホ選手取材時の経験から、「京セラドームっぽい」という感想がありましたが、当方はどちらかというと、ナゴヤドームっぽいと思いました。
このドーム球場、建設経緯の問題もあって、今のところあまり評判が良くありません。その建設経緯については、以前、記しています。 →ソウルのドーム球場建設状況(2014年1月14日のブログ)
不評のわかりやすい例として、朝鮮日報日本語版の以下の記事のリンクを掲載します。
→韓国球界きっての「ドーム球場礼賛論者」も激怒 2015/11/26 09:54 →高尺スカイドームは「21世紀最悪のドーム球場」 2015/11/26 09:53 →ファンにも選手にも不便、韓国初のドーム球場に不満爆発 2015/11/26 09:49
当方は元々、「天候に左右されずに野球が行われるので、試合消化やシーズンオフの国際大会開催にプラス」ということ以外に期待していなかったので、実際に訪れてみて、今、挙がっている不満については、しょうがないのかなぁなんて思っていました。
限られたスペースを活用しているので、両翼のポール際には座席がありません
球場の構造などは簡単に変えられませんが、早期にいじれて、「こうした方が良い」と思ったのは、バックネットを含む防球ネットの付け替えです。非常に見づらい印象でした。予算の問題などもあるのでしょうが、数多くの野球場での実績がある、高い技術を持つ日本の紡績メーカーの製品を導入して欲しいと思っちゃいました(敏腕営業マン、即行動を!(笑))。
天井の高さは67.59m。両翼99m、中堅122m。座席数は18,076席です
ドーム球場として珍しい点では、グラウンドは人工芝ですが、内野の塁間がベース周辺以外も土であるということです。
全面人工芝に比べて、選手の負担軽減になりそうですが、プレーした選手によると、「土が滑る」ということなので、土の層があまり厚くないのかもしれません。一般のグラウンドのような土壌に近いものになるといいですね。
球場のすぐ前が交通量の多い道路で、横断歩道を渡ると飲食店が並ぶというところは、プサンサジク球場っぽいです
また、選手の海外カジノの問題は、以前、記したものがありますのでよろしければどうぞ。 →【世界野球プレミア12】韓国代表3投手入れ替え(2015年10月26日のブログ)
室井 昌也