2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックまであと5年。
5年もあるのですが、これまでは神宮外苑から見ることのなかった新宿新都心のビル群が、国立競技場の解体工事により目に前に現れ、追加が検討される種目が8つに絞られたというニュースを聞くと、我が街・東京でオリンピックが開かれる日が、少しづつ近づいているのだなとも感じています。
5月18日撮影
室井 昌也
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックまであと5年。
5年もあるのですが、これまでは神宮外苑から見ることのなかった新宿新都心のビル群が、国立競技場の解体工事により目に前に現れ、追加が検討される種目が8つに絞られたというニュースを聞くと、我が街・東京でオリンピックが開かれる日が、少しづつ近づいているのだなとも感じています。
5月18日撮影
室井 昌也
1965年6月22日に日本と韓国の国交が正常化してから、きょうでちょうど50年となります。
昨今の風潮では、日本では韓国、韓国では日本についてことさら取り上げても、得することはあまりないので、節目の年であることが話題になることが少ないまま、50周年当日を迎えました。
祝賀ムードは乏しいようですが、それはそれで、落ち着いた雰囲気の中、いま現在、当たり前に両国の往来ができることを、それぞれの立場で思ったり、思わなかったりすれば良いのではないかと思っています。
「国交正常化」したことで扉が開かれたわけですが、その先で他者とつながることができた人は、後から振り返ると、その人が「どこの国の人である」とか、「何に属している」というのは関係なくなっているのではないかと思います。人と人との結びつきは共通の話題だったり、相性であったり、たまたまだったり。お互いがお互いを理解しあおうとした産物に他なりません。
今回の節目をきっかけに、「これからお互い仲良くしよう!」なんて押しつけがましいことを言うつもりはありません。誰かが助長するものではないでしょう。
ただ、何かの「くくり」で「黒か白か」、「好きか嫌いか」の二択に限定し、最初から出会いの可能性がなくなってしまうのは、もったいないなとは思っています。「嫌いな○○に属する人」が、必ずしも「嫌いな人」とは限らないと思うのです。
最近10年の両国の関係を見ると、「韓流から嫌韓」と振れ幅がものすごいですね。ちなみに当方はどちらの恩恵も影響もなく過ごした10年でした。「くくり」でいうと、「韓国くくりの中の野球」というよりも、「野球くくりの中の韓国」の中にいるからなのかもしれませんが、まぁどちらでもいいです。
日本・外務省によると、国交正常化当時の両国間の人の往来は1年間に約1万人だったのが、現在は1日1万人を超えるそうです。 →日韓国交正常化50周年(2015) | 外務省
当方としては、韓国の人のみならず、韓国で出会った日本人同士も含めたこれまでの出会いに感謝し、そしてこれからも多くの人たちの交流が生まれることを願います。
室井 昌也
当方がプロデュースとガイド役を務める、2003年から毎年実施の「韓国プロ野球観戦ツアー」。今年は7月31日からの2泊3日(延泊プランは3泊4日)の日程で、今回も既に多くのみなさんのお申込みをいただいています。ありがとうございます。現状、予定通りの催行を進めております。お申込み締め切りは6月30日(火)です。
ですが、現在の韓国に関しては表題の件で、渡航のご予定がなくても気をもんでいる方が少なくないことでしょう。亡くなられた方々がいらっしゃり、事態は深刻です。その一方で「冷静な判断と正しい情報収集」も求められています。ということで今回、この件について以下にまとめておきたいと思います(野球に関しても触れています)。
※以下は2015年6月18日現在、各機関から発表されたものをまとめたものです。主観的に韓国への渡航を勧めることを目的としていません。判断材料のひとつになればと思います。なお、情報元は読み手の心情を考え、注意喚起に関しては日本発表のものを主とし、野球に関する部分は加筆しています。
韓国・保健福祉部作成の日本語版 MERS対策ポスター
◇要約・現時点では持続的なヒトからヒトへの感染を裏付ける証拠は見つかっていません・現在、韓国への渡航自粛勧告には至っていません・韓国では感染者との接触や医療機関への訪問を極力避けるようにしてください・プロ野球は一、二軍全日程、ソフトバンク三軍対二軍の非公式試合を含め、予定通り行われています
【現況】韓国では中東呼吸器症候群(MERS、マーズ)コロナウイルスの感染が拡大し、18日現在、感染者は165人、亡くなられた方の数は23人。隔離対象者は6,729人と発表になっています(韓国・保健福祉部 発表)。
【渡航情報(日本・外務省 海外安全ホームページ)】・現在、韓国への渡航自粛勧告には至っていません MERSコロナウイルスによる感染症の発生(その35) から以下、抜粋。
6月16日に開催された国際保健規約(IHR)緊急委員会第9回会議を受け、WHOは、韓国におけるMERS感染者の発生状況について、現時点では持続的なヒトからヒトへの感染を裏付ける証拠は見つかっておらず、「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」としての条件は満たされていないと結論付けた上で、渡航や貿易に対する制限を勧告しないとの見解を示しています。
【中東呼吸器症候群(MERS)について(日本・厚生労働省)】・韓国では感染者との接触や医療機関への訪問を極力避けるようにしてください。 塩崎恭久厚生労働大臣からMERSに関するメッセージ
韓国において中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)が感染拡大しており、我が国にとっても重大な関心事となっています。これを踏まえ、中東地域に加え韓国からの入国・帰国者に対する検疫体制を強化いたしました。 MERSは咳などの飛沫から感染することが知られていますが、感染力は強くはありません。中東へ旅行なさる場合には感染源であるラクダへ接触しないように気をつけるとともに、中東・韓国いずれにおいても感染者との接触や医療機関への訪問を極力避けるようにしてください。また、中東・韓国から帰国後2週間以内に、発熱・咳・呼吸困難などの症状が発生した場合には、直ちに最寄りの保健所に連絡するようお願いいたします。厚生労働省においても、万一国内で患者が発生した場合に備え、全国において診断・治療できる体制を整備するとともに、感染拡大を最小限にとどめるための措置を整えてまいります。
【中東呼吸器症候群MERS(日本WHO協会)】・正確な情報を信頼できる情報源で確認したうえでの冷静な対応が必要 中東呼吸器症候群MERS
ラクダが宿主と考えられるコロナウイルスにより感染し中東地域で流行を続けていた中東呼吸器症候群(MERS)は、感染力はそれほど強くないと言われながらも韓国では1名の輸入症例から、「ドクターショッピング」という複数医療機関重複受診の習慣や入院患者への家族知人等多数が見舞うという韓国特有の風習もあって大きく広がり、依然注視すべき状況にありますが、WHOではチームを派遣し韓国政府とジョイントミッションで対応に当たっています。隣国ということもあって一部には殊更に不安を煽るような情報も見られますが、エボラ同様に私達に求められるのは、正確な情報を信頼できる情報源で確認したうえでの冷静な対応ではないでしょうか。
【プロ野球の開催について】・通常通り行われています。
韓国野球委員会(KBO)では、観客と選手の安全確保と拡散防止のため、政府機関である保健福祉部の指針に応じて、対処しています。韓国では過去に、2003年に発生が確認された重症急性呼吸器症候群(SARS、サーズ)や、2006、09年には新型インフルエンザの感染拡大がありました。しかし政府が定める危機警戒レベルが興行などの中止につながる「警戒」には至らなかったため、感染症を理由に野球が中止になったことはありません。
また、2012年から実施され、今年も6月12日から行われている、福岡ソフトバンクホークス三軍の韓国遠征(対 各球団二軍)も予定通り開催されています。 →2015年3軍試合日程・結果| 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト
以上、まとめ終わりです。
今後ですが、感染が医療機関以外の市民生活の場や、人が多く集まる場所でも発生した場合は、状況が変わるものと思われます。
観戦ツアーに関しては上記で紹介した機関の、今後の発表を元に、催行の判断やツアー期間中の予防対策を行ってまいります。
室井 昌也
ファンの方と顔を合わせた時や、本の読者はがきのご要望の中には、二軍球場に関するものも少なくありません。そのため、観戦ツアーの際に二軍球場の立ち寄りを行うと、喜んでいただけたりします。今年も予定しています! →韓国プロ野球観戦ツアー2015 今年は7/31(金)~8/2(日)ご参加者募集中です。
そこで韓国の二軍球場について、ブログにて何回かに分けてご紹介しようかと思います。
韓国の二軍は「KBOフューチャーズリーグ」という呼称で、1チーム102試合(同一リーグ内での各18回戦と他のリーグとの各6回戦)を戦います。チーム数は一軍の10チームに警察とサンム(尚武=国軍体育部隊)を加えた計12チーム。リーグは遠征移動の効率化のため、以下の3つに分かれています。・北部リーグ:LG、トゥサン、kt、警察・中部リーグ:ハンファ、SK、ファソン(ネクセン二軍)、コヤン(NC二軍)・南部リーグ:サムソン、ロッテ、KIA、サンム
今回は首都・ソウルから比較的アクセスしやすい、4球場をご紹介します。
◇コヤン(高陽)ダイノス ・コヤン国家代表 野球訓練場
NCの二軍です。NCの本拠地はチャンウォン(昌原)市のマサン(馬山)ですが、今年から二軍はコヤンを本拠地にしています。一、二軍での距離がありますが、日本ハムが札幌と鎌ヶ谷に分かれていることを考えたら、そんなに違和感はありません。コヤンは昨秋まで活動していた、独立球団・コヤンワンダーズが使用していた場所。そこにNCが二軍を置き、チーム名も「コヤンダイノス」としています。内野スタンドがあり週末の試合は有料化(3,000ウォン)し、二軍にも付加価値をつけるようにしています。
韓国語で猫は「コヤンイ」。ということで、コヤン市には「コヤン コヤンイ」というマスコットキャラクターがいます。
アクセス:ソウル地下鉄3号線テファ(大化)駅から徒歩15分駅の4番出口を出たら大通りを直進。左手の総合競技場を横目に見ながら真っ直ぐ進み、駅から3つ目となる横断歩道を右に入ると、球場施設一帯です。
◇警察野球団 ・ピョクチェ(碧蹄)警察野球場
警察修練院の中の野球場です。
観客席は一塁側にベンチタイプの座席がひな壇になっています。
アクセス:ネユドン(奈遊洞)終点バス停から徒歩5分路線バス利用となるので、韓国に不慣れな人にはアクセスが難しいですが、その点に問題がなければ、ソウル中心部から座席バス(観光バスのような座席配列をした路線バス)1本で行ける場所です。バスはヨンドゥンポ(永登浦)消防署 タイムスクエアを起点とする1082番バスか、シンチョン(新村)汽車駅を起点とする800番バスが便利です。いずれもソウルから1時間半ほど。バスの運転間隔は10分程度と本数は多いです。
◇ファソン(華城)ヒーローズ ・ファソンベースボールパーク
コヤンのNC二軍同様に、自治体のバックアップを受け、ネクセンも二軍には地域名を入れています。スタンドもあります。
室内練習場や合宿所も併設されています。
アクセス:ソウル地下鉄4号線サンロクス(常緑樹)駅からタクシーで約20分タクシーの運転手さんがわからないケースがあるので、その場合は 비봉습지공원 または 화성시 비봉면 유포리 404 と住所を伝えて、カーナビで探してもらうことになるでしょう。現地につくと、少年野球用の球場があり「ここか!」と思ってしまいますが、その先の現時点ではまだ道路整備が進んでいない道を進むと、練習施設があります。
◇ktウィズ ・ソンギュングァン(成均館)大学野球場
ソンギュングァン大学の自然科学キャンパス内にある野球場が二軍の本拠地です。場所は一軍と同じスウォン(水原)。ソウルにある人文社会科学キャンパスではありません。その名の通り、大学のキャンパスの中にあります。観覧スペースは非常に限られているので、じっくり観戦するには向かないかもしれません。
アクセス:ソウル地下鉄1号線ソンギュングァン大駅から徒歩15分駅の2番出口を出て坂を下ると、左手に大学キャンパスが見えてくるので門から中に入ります。陸上競技場、サッカー場を通り過ぎた奥に野球場があります。
今回の4か所はアクセスしやすい方で、今後ご紹介する球場はタクシー利用が基本となります。ということからも韓国プロ野球観戦ツアーでの二軍球場訪問は重宝がられるのかもしれませんね。そして今後ご紹介する二軍施設は、アクセスが悪い分、規模や施設の充実ぶりが、今回紹介したところよりも上回っています。
室井 昌也
先日5月29日に、アップしたコラム、「31年前の珍プレー 日本一有名な「隠し球」の主役たち」ですが、とてもたくさんの方々にご覧いただいているようです。ありがとうございます。 →31年前の珍プレー 日本一有名な「隠し球」の主役たち
仕掛けた男 南海・立石充男さん(現・ハンファコーチ)、ひっかかった男 西武・駒崎幸一さん、見抜いた男 大谷義勝カメラマン それぞれとお三方に関わる方々にお話をうかがった内容です。よろしければどうぞ。
さて表題の件。今年初めに募集し、たくさんのご応募の中から選ばせていただいた、「ファンレポーター」のみなさんの投稿第2弾を順次掲載しています。 →ストライク・ゾーン ファンレポーター
ファンレポーターさんの投稿記事をきっかけに、チームのことや観戦の楽しみ方がわかるかもしれませんよ。こちらもご興味ありましたらどうぞ。
室井 昌也