月別アーカイブ / 2014年11月

来季から一軍に参入するKTウィズは28日、各球団がプロテクトした20人を除き、1名ずつを選べる特別指名で、以下の9選手を決定。韓国野球委員会(KBO)に申請しました。

スウォンKTウィズパーク 

KTの本拠地、スウォン(水原)KTウィズパーク


サムソン チョン・ヒョン内野手ネクセン チャン・シファン投手 NC イ・ソンミン投手 LG ペ・ビョンオク外野手 SK キム・サンヒョン外野手トゥサン チョン・デヒョン投手ロッテ ヨン・ドクハン捕手 KIA イ・デヒョン外野手ハンファ ユン・グンヨン投手

この中で最も目を引くのはKIAのイ・デヒョン選手ですね。今季は打率.323(リーグ17位)、盗塁22個のイ・デヒョン選手。昨オフにLGからKIAへFA移籍したばかりですが、1年でチームを移ることになりました。

そして、各球団とも捕手の人材不足の中、経験のあるヨン・ドクハン捕手(ロッテ)の加入もKTにはプラスになりそうです。2013年に一軍に加わったNCダイノスが、当時LGのキム・テグン捕手を特別指名で獲得し、現在、正捕手として活躍しているのと同じ形が期待されます。

また実績という点では2009年の本塁打、打点の二冠王で、MVPも獲得したキム・サンヒョン選手(SK)が目立ちます。

その他にもトゥサンのチョン・デヒョン投手も左の先発として楽しみですね。

先日、個人的な用事でKTの本拠地、スウォン(水原)KTウィズパークの工事現場を見学させてもらいましたが、改修前のスウォン球場の良い点(グラウンドと観客席の近さ、スタンドの緩やかな傾斜)を生かしつつ拡張され、バラエティーに富んだ座席が追加されていました。フィールドは天然芝です。ソウル市内からも足を運びやすいので、あとは初年度の戦力がどうか?というのが来場者数に影響しそうです。

◇先日募集開始した、ヤクルト入りした芹澤裕二コーチのサムソン実使用サイン入りユニフォームプレゼント。たくさんのご応募ありがとうございます。12月5日まで引き続き受付中です。

◇著書『交通情報の女たち』、ネット書店で一時的な在庫切れ、また「お近くの書店さんで見つからない」というお声がありましたので、特設サイトに書店さん別の在庫検索のリンクを掲載しました。ご興味ある方はお出かけ前のご参考になさってください。 →『交通情報の女たち』特設サイト



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室井 昌也

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交通情報の女たち
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2014-11-18



今オフの韓国プロ野球も、FA宣言した選手の顔ぶれが豪華です。資格を持つ21人のうち19人が行使を申請し、26日に所属球団との優先交渉期間が終わりました。

FA

昨年は他球団との交渉解禁になったその日に、続々と獲得交渉成立が発表されるという、かなり異様な状況でしたが、今年は現所属球団との交渉が、26日から日付が変わる直前まで続けられ、翌27日はいたって静かでした。

以下に、各選手の状況をまとめます。【残留】と表示の選手には再契約の契約内容を記しています。<追記>11/27以降、移籍が決まった選手についても以下に記しました。

◇サムソン投手   ユン ソンファン 【残留】 4年80億ウォン投手   アン ジマン   【残留】 4年65億ウォン内野手 チョ ドンチャン 【残留】 4年28億ウォン投手   ペ ヨンス     <12/3追記>ハンファへ移籍 投手   クォン ヒョク   <11/28追記>ハンファへ移籍

◇ネクセン 外野手 イ ソンヨル

◇LG 外野手 パク ヨンテク 【残留】 4年50億ウォン内野手 パク キョンス <11/28追記>KTへ移籍

◇SK 内野手 チェ ジョン   【残留】 4年86億ウォン外野手 キム ガンミン 【残留】 4年56億ウォン外野手 チョ ドンファ 【残留】 4年22億ウォン投手   イ ジェヨン 内野手 ナ ジュファン

◇ロッテ投手   キム サユル    <11/28追記>KTへ移籍 投手   チャン ウォンジュン <11/29追記>トゥサンへ移籍 内野手 パク キヒョク <11/28追記>KTへ移籍

◇KIA 投手   ソン ウンボム   <12/2追記>ハンファへ移籍 捕手   チャ イルモク <12/18追記>【残留】 2年4億5,000万ウォン

◇ハンファ外野手 キム ギョンオン 【残留】 3年8億5,000万ウォン

残留した選手の再契約期間の多くが4年なのは、FA再取得までの年数が4年だからです。

最も高額なのはSKのチェ・ジョン選手の4年86億ウォン(約9億1800万円)で、これまでのFA再契約でも最高額となります。内訳は契約金が42億ウォン、年俸が4年間で44億ウォンです。チェ・ジョン選手の今季の年俸は7億ウォン(約7,400万円)ですが、4年契約で契約金も加わると、ものすごい額になりますね。

【残留】と記していない選手は、今後の他球団との交渉で移籍の可能性もあります。

ちなみにFAではなく、球団の了承があれば海外移籍できる権利を取得したSKのキム・グァンヒョン投手は、先日、ポスティングにより最高額で入札した、メジャーリーグのサンディエゴ・パドレスとの交渉となります。入札額は200万ドル(約2億3,500万円)でした。

またKIAのヤン・ヒョンジョン投手もポスティングによるメジャー行きを目指しましたが、KIA球団は入札額を受け入れませんでした。今オフに関しては、残留または日本行きなどの選択となります。

ごひいきの選手のみならず、この時期の選手の動きは、気になるところですね。



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室井 昌也

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交通情報の女たち
室井 昌也
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2014-11-18



ここ最近は、先週発売になった著書、「交通情報の女たち」の紹介で、各ラジオ局さんにおじゃますることが続いている当方です。

交通情報の女たち ラジオで交通情報を伝える女性たちのインタビューをメインとした著書。一部書店、ネット書店において、一時的な在庫切れで、ご迷惑をお掛けしているようです。出版の経緯については、前回のブログ

さて表題の件、今季までサムソンのバッテリーコーチを務めていた芹澤裕二コーチが、26日にヤクルトと契約を交わし、来季から二軍バッテリーコーチに就任することになりました。背番号は90です。

26日、ヤクルト球団事務所で芹澤コーチと顔を合わせると、まず最初に「きのう、ラジオ(TOKYO FM「アポロン★」)聴きましたよ」と。ありがたいことです。

芹澤コーチについては以前、日本語のコラムを記したことがあるので、よろしければどうぞ。 →韓国サムスン日本人コーチは星野門下生 芹澤裕二 “オヤジ”の教えでアジア奪還(スポーツナビ 2013年11月14日)

2010年にSKで、12年から14年まではサムソンで優勝を経験した芹澤コーチ。韓国球界在籍5年間で4度の優勝とはすごいですね。

芹澤コーチから伺ったお話などは、改めてコラムなどで記すと思います。

そして表題にも書きましたが、芹澤コーチからはみなさんに実使用直筆サイン入りユニフォームをプレゼントとしていただいています。

serizawa

ご希望の方は以下からご応募ください。 →ストライク・ゾーン 第27弾プレゼント企画 芹澤裕二コーチ、サムソンユニフォームプレゼント

抽選で1名様にプレゼントいたします。締切りは12月5日です。



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室井 昌也

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交通情報の女たち
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2014-11-18



日本シリーズ、韓国シリーズの取材が終わり、11月も中頃。今年のゲーム取材も終わりかと思いきや、第1回IBAF 21Uワールドカップの取材やらなにやらで、台湾にいる当方です。

さて表題の件。この度、『交通情報の女たち』という、ラジオで交通情報を伝える女性たちのインタビューをメインとした著書を出すことになりましたので、そのお知らせを記そうかと思います。

表紙

・「なになに?」とちょっと興味を持っちゃった方は、本の内容や出版の経緯などを記しますので、よろしければお読みください。

・「韓国プロ野球以外に興味なし」という方は、下の方に想定される質問などに答えていますので、よろしければそちらをどうぞ。
 「日本道路交通情報センターの〇〇さーん」 「はい、お伝えします。中央環状線では……」 ラジオからこのやり取りが、聞かれない日はない。 その生放送の回数は全国で一週間に八千回、年間三十二万回を数えるほど、リスナーにとって身近な存在だ。 しかし、その声の主が何者で、どんな場所で、どのように、何を考えてマイクに向かっているかは知られていない。  交通情報の女たち  彼女たちの仕事ぶり、そして、生き方に迫る。

以上が本のメインテーマです。ラジオ好きとして、以前から漠然と抱いていた疑問が膨らみ、それを知りたいと思い、制作に至りました

目次や写真を、 『交通情報の女たち』特設サイト に掲載していますので、ご興味あればどうぞ。 本の紹介ムービー(交通情報風)もあります。

内容をざっと記すと、ラジオで交通情報を担当する女性のインタビューが12人。交通情報の裏側やプライベートについても聞いています。また、交通情報を受ける側のラジオの生ワイドのスタジオ潜入や、交通情報のルーツを知る方のお話。

そしてかつて交通情報をされていた方々のインタビューもあります。文章メインの書籍ですが、警視庁交通管制センターなどの写真も、カラーも含めて掲載しています。

この本を作ろうと思いついたのがいつか?ですが、普段、取材や私用で使っているメモ帳(ロルバーン)によると、 2013年3月13日(水)の京セラドーム大阪でのオープン戦での取材メモ、「Bs森脇監督 岸田、キャンプで仕上がってから…」の下に、「交通情報の女」と書いてあるので、たぶんその時期です。

メモ

ノートに「交通情報の女」と書いて以降、偶然にも、仕事先で交通情報キャスターの経験がある方と出会ったり、取材した野球選手の奥様が交通情報キャスターだったりと、不思議な縁が続きました。

ということで、「これはやるべき、やれと言っているな」と感じて、今回の出版に至りました。

上記やあとがきにも書きましたが、奇をてらったつもりはなく、「ラジオのリスナーにとって身近な存在でありながら、知らないことが多いな、興味深いな、よし聞こう」と着手しました。おかげさまでラジオ好きの方々の中には、発売を楽しみにしてくださる方もいるようです。

当方のことをよく知っている学生時代からの友人、先輩、後輩などは、今回の出版ジャンル、テーマ、内容などについて、「ムロイらしい」。「ムロイっぽい」と、納得の様子、印象のようですが、当方の素の部分を知らない人からは、「なんでまた、このテーマの本?」という反応のようです。

ということで、同じように思った方に聞かれそうな質問とお答えを記します。

 Q:韓国プロ野球の仕事する人なのに、なんでそんな本出すの?

 A:「○○すべき」や「○○であるべき」という、あまり柔軟性のない方や、 他者の価値観に理解を示さない方には、 恐らく、何をどう言ってもかみ合わないように思いますが、 今から10年以上前、 最初に韓国プロ野球の観戦ツアーを始めた時や本を出そうと思った時も、 「こんなのがあったらいいな。無いなら作ろう」という思いつきから始まったので、 自分の直感や着想は大事に、可能ならば行動に移そうと思っています。

 しかし、もし数年前に同じことを思っても、 今回のように本作りには至らなかったかもしれません。 ですが、この仕事や観戦ガイドに10数年の時を経て、 当然、齢も重ねてきたので、 「他ジャンルであっても、思いついて、やりたい、やれるのならやってもいいのでは?」と、 人生を後悔しないためにも実行に移しました。 また、自分の長所は何かな?と考えたら、「アイデアと行動力」ではないかと思うので。

 これらを否定されちゃうと、 自由のない思想主義の国のようなので、もう何も言えません。

 Q:でも、他のことをやったら、野球のことがおろそかになるのでは?

 A:むしろ逆ですね。交通情報のことがあるから、 本職に手を抜けないと思えるし、 また、双方の作業が良い気分転換になりました。

 そして、普段は外国語(韓国語)で男性(野球関係者)にインタビューすることが多いですが、 今回は、日本語で女性に、しかも言葉を司る方々に話をうかがうことで、 今までには気が付かなかった発見があったりして、 今後の取材活動にとってもプラスになりました。

 普段から見聞を広めることは大事と思っていながらも、 忙しさにかまけて、なかなか専門ジャンル以外に手が回らなかったのですが、 仕事として行うことで時間が割け、結果、新たな感覚を得ることができました。

 Q:他のジャンルの本を作るくらいなら、野球の本も出せばいいのに。

 A:実は数年前からかなりの時間を要して手掛けている、野球関連の本があります。 しかし、諸事情により、まだ形にはなっていません。 いつか公にできるのはないかと思っています。 また、それ以外にも取り掛かっている、野球ものもあります。

 インターネットの即時性が浸透し、 長い歳月を費やす本の出版というものが、 あまりピンと来ない方もいるかもしれませんが、 そういう、もの作りもあります。

 Q:交通情報の本を出したことで、今後、韓国プロ野球を伝えることにプラスになることは?

 A:他者から見える、一点で見た場合、直接的に関連する部分はないかと思いますが、 線や面で考えた場合、今後に生きてくると考えています。

本の発売日は全国にいきわたりそうな日付として、 11月17日としていますが、 14日頃からお取扱いが始まる書店さんもあると思います。アマゾンさんなどのネット書店でも予約が始まっているようです。

もしご興味あるようでしたらどうぞ。



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室井 昌也

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4日から行われる韓国シリーズは、公式戦1位のサムソンと、プレーオフでLGを破った、 2位ネクセンの対戦で行われます。7戦4先勝制です。

2014年ポストシーズン日程表

テグ球場

アジア大会期間中、公式戦を一時中断した影響で、 11月に入ってから開始の韓国シリーズ。寒さが非常に心配です。

今年のサムソンとネクセンについては、以前、記しているので、ざっとシリーズについて思うところを記そうかと思います。

昨年まで3年連続、公式戦とシリーズを制しているサムソンですが、今年のサムソンは過去3年に比べると、ブルペン陣の部分で盤石とは言えず、リュ・ジュンイル監督も今回のシリーズは、厳しい戦いになると予想しているようです。

ゲーム中盤以降に出てくる投手たち、サムソンであれば、シム・チャンミン、チャ・ウチャン、アン・ジマン投手、そして抑えのイム・チャンヨン投手。ネクセンはチョ・サンウ投手、ハン・ヒョンヒ投手、抑えのソン・スンラク投手。この投手たちがこのシリーズのポイントになるのではないでしょうか。

どちらも打線はいいので、上記の投手たちがいかに失点を防ぐかが、勝敗を左右しそうな気がします。

シーズン中の両チームの対戦は8勝7敗1分け。サムソンの1つ勝ち越しという僅差で、どちらが優位ということはありません。

昨年サムソンは2連敗し、第3戦で勝つも、4戦に敗れ、 1勝3敗で王手をかけられましたが、 5、6、7戦と3連勝し、サムソンは優勝しました。

実戦から離れているサムソン打線が、感覚をつかむまでに時間がかかると、昨年のようになるかもしれません。

しかし、長期戦になれば、投手力で上回る、サムソンに分があります。

テグで行われる、第1戦の先発はサムソンがリーグ防御率1位(3.18)のベンデンホルク投手、ネクセンは最多勝(20勝)のベンヘケン投手という、タイトルホルダー対決です。

速球が魅力的な右腕のベンデンホルク投手と、縦の変化球を武器とする左腕のベンヘケン投手という、異なるタイプの両投手が、本来の力を発揮するかが楽しみです。

勝敗予想ですが7戦までもつれて欲しいという気持ちを持ちつつ、4勝2敗でサムソンとします。ネクセン打線は強力な打線がありますが、短期決戦は投手力ということで、サムソンとしたいと思います。

さて、その他の球界の動きですが、キム・ソングン監督が就任したハンファは、3日にコーチ陣を発表し、日本からは既に発表済みの安部理打撃コーチに加え、新たに、西本聖投手コーチ、正田耕三打撃コーチ、立石充男守備コーチ、古久保健二バッテリーコーチが加わりました。

ハンファは10月31日にチョン・ミンテ投手(元巨人)コーチの就任も発表しており、 NPB経験者が非常に多い、首脳陣になっています。





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